なにをやっているのか
イツノマの事業領域は「まちづくり」×「教育」
イツノマが企画・リノベーション・経営するHOSTEL ALA
【まちづくりと教育を重ね合わせる】
イツノマは「人からはじまる、まちづくり」をミッションに掲げるまちづくりベンチャーです。
人口減少・若者流出が加速する過疎地域、宮崎県都農町を本拠地におき、地方のまちづくりと教育を重ね合わせる事業を展開しています。
まちづくり会社として受託・直営するまちづくりの経験・ナレッジを、探究・起業教育のプログラムに落とし込み、町内小中学校の総合学習や地域クラブで実践。
◾️◾️まちづくり◾️◾️
(2023年日本都市計画家協会主催「日本まちづくり大賞」受賞)
❶グランドデザイン作成
→理想の未来をわかりやすく見える化
町民との20回以上のワークショップを経て、パッと見てわかる未来の姿をデザイン
町の課題を解決するアクション100を提案、「つの未来ブック」を全世帯に配布
❷商店街再生(みちくさ市)
→こども・若者が当事者としてまちづくりに参画するしくみづくり。
小中学生を主催者に加え、「花とみどりで商店街を元気に」をコンセプトに、商店街の空き地で毎月1回、イベントを開催
❸空き家・廃校活用
→建築・不動産の企画・デザイン・運営まで
[YARD1927]
商店街の入口に位置する、築93年の旧歯科医院を町内初のコワーキングスペースとして、リノベーション、イツノマ本社として施設運営。
中学生の地域クラブ「まちづくり部」の部室としても活用し放課後は、大人と子どもで賑やかに
[BUNMEI]
商店街の中心に位置する、築91年の金物屋を多世代交流サロンとして、リノベーション。
イツノマが政策提言した「デジタル・フレンドリー事業」で全世帯に配布したタブレットの使い方について高齢者がいつでも無料で聞きに来れるITヘルプデスクに。
[HOSTEL ALA]
約5,000㎡の耕作放棄地にある2件の空き家と1台のトレーラーをリノベーション。19床の宿泊施設をイツノマが直営。
「まちづくりの合宿所」をコンセプトに、町内外の人たちの交流を促す場として運営。多拠点生活サービスのADDressと提携、ワーケーションを中心に誘客。
・スタディツアー
まちづくりスタディツアーを催行。廃校や空き家など地域課題をコンテンツに、町内の小中学生と一緒に解決案を考え、町の人に提案するプログラムを実施。
(ツアー実績)
新渡戸文化高校(東京)
日吉ケ丘高校(京都)
東京大学(東大生地方創生コンソーシアム)
関西学院大学(社会起業学科)
立教大学(観光学部)
海士町(島根県)
サントリー、三菱重工グループ
他多数
◾️◾️教育◾️◾️
(2024年経済産業省主催「第14回キャリア教育アワード優秀賞」受賞)
❶都農中学校「つの未来学」
都農町内唯一の中学校、都農中学校の総合学習の時間を各学年、年間24時間使ってまちづくりをテーマに探究・提案。
2021年は、「気候変動対策」をテーマに中学生が出した300個のアイデアがきっかけとなり、都農町として「ゼロカーボンタウン宣言」を表明。
2024年は、「商店街の活性化」をテーマに2年生が考えたアイデアを町長・教育長に提案、3年生になって、実際に商店街の空き地での実現を企画・準備。
必要な資金はイツノマが出資し、9月に商店街イベント「みちくさ市」を主催。
カフェ・古着屋・健康相談・巨大すごろく・みたらし団子など出店、平日昼間の開催にも関わらず売上22万円、利益11万円を稼ぎました。
❷都農町立小学校3校「つの学」
都農町「ゼロカーボンタウン宣言」をきっかけに結成された小学生の選抜チーム「GreenHope」で毎週放課後話し合い、議会でゼロカーボン施策「木と花を植える」提案。
2022年度には、商店街に木と花を植える予算100万円を提案、議会全会一致で可決。
2024年度から「GreenHope」の活動を小学6年生全員で実施、各校年間15時間の総合学習「つの学」スタート。
レゴシリアスプレイのメソッドを活用しながら、ゼロカーボン対策アイデアを全員で企画。
最終案を2月の「ゼロカーボン子ども議会」で施策提言します。
❸まちづくり部
2023年5月にスタートした、中学生の地域クラブ「まちづくり部」。
現在、部員8名が週4日活動。
「みちくさ市」に出店者としてオリジナルの飲料や菓子、ゲームを企画・販売して「稼ぐ」ことを経験。
イツノマが経営するHOSTEL ALAを訪れる経営者や起業家、東京の高校生など町外の大人たちとも積極的に交流、自分たちらしい居場所づくりを推進。
なぜやるのか
今年小学校を卒業した89人、10年後何人が町に住んで働くか?
こどもがまちづくりに参画すると、町にもこどもにもメリット
【こども参画まちづくり】
いま、都農町で28歳の学年は110人いますが、都農町に住んで働いている人は5人!
果たして、今年の3月に小学校を卒業した89人は、10年後、20年後に何人、都農町に住んで働くのか?
ぼくらの活動のベースになっている「問い」です。
ぼくらが目指しているのは、若者やこどもが主体的、フラットにまちづくりに参画していくこと。これは、町にとっても、こどもにとってもメリットがあります。
◾️◾️町にとってのメリット◾️◾️
❶まちづくりが未来志向になる
高齢者40%の町にとって、まちづくりプレイヤーも高齢者が多くなり、未来志向で考えることが現実的でなかったりします。
❷まちづくりの担い手が増える
地方は町内行事が多く町民の貴重な楽しみの一つ。しかし、祭りの準備をする人材不足や高齢化、あるいは神輿の担ぎ手不足もすでに顕在化している課題です。
❸Uターンを増やすきっかけ
いまのこどもたちが、主体的にまちづくりに関わっていけば、自然と当事者感が増し、単に「ふるさとが好き」を超えた「シビックプライド」が育まれます。
◾️◾️こども(の教育)にとってのメリット◾️◾️
❶総合的・探究的な学びになる
まちづくりは、時間軸が長く、範囲も広大です。当然に正解もありません。そのような特性は、総合学習や探究的な学びの題材としては最適だと考えています。
❷起動力が身につく
ぼくらがまちづくりで一番大切だと思っている力が、起動力。
自らコトを起こし、人やまちを動かす力をまちづくりに参画することで養えます。
❸多様性
小さな町のよいところは全員顔見知りの安心感。一方でこれからの社会で同質化はリスクにもなります。
まちづくりを通して、家庭と学校では出会えない大人と交流することで多様性を育むことにつながります。
◾️◾️まちづくりと教育の交差点◾️◾️
まちづくりと教育を重ね合わせていくことは、これまで町内のいろいろな方に話をしてきてほぼ全員、賛同していただけます。
問題は
・やる人がいない
・まちづくり行政と教育行政が縦割りで横串が通らない
現状、まちづくりを専門にしながら、学校の授業も定期的に担当する民間企業はそれほど多くはありません。
今後、ぼくらが一つのロールモデルとなれるよう、都農町発で全国各地の小さな町へ、まちづくりと教育の交差点に立つ会社を増やしていくことを目指していきます。
どうやっているのか
HOSTEL ALAで開催している「まちづくりカレッジ」
まちづくり部の中学生とイツノマメンバー、HOSTEL ALA合宿
【まちづくりベンチャー】
イツノマ代表の中川は、新卒で入社したポーラ以来ずっと新規事業開発、ベンチャー企業で仕事をしてきました。
イツノマもベンチャーとしての仕事の楽しみ方をメンバーと共有しながら、まちづくりと教育の交差点で、あたらしいことに挑戦しながら仕事を楽しんでいます。
【強みは企画デザイン力】
イツノマの最大の強みは、企画デザイン力です。
「キッザニア東京」「神保町ブックセンター」「大日向小学校」「SHIMOKITA COLLEGE」などの場づくりを手がけ、多数の事業を立ち上げてきた代表の中川が企画や経営のノウハウを全力で伝承します!
デザインは執行役員の渡邊と一緒に。渡邊は25歳で神戸から移住して早々、トレーラーホテルの内装デザインを1人完結。イベントのチラシから総合診療医・病院のパンフレットまで、マルチにデザインを楽しんでます。
いつでもなんでも聞いてください。
一緒に楽しく創っていきましょう!
◾️◾️イツノマスタイル◾️◾️
ミッション:人からはじまる、まちづくり
ビジョン :地方にUターン起業家を増やす
を具現化するために必要な日々の行動基準=イツノマスタイルを3つ、決めています。
❶Be Positive , Do Positive
Be Positive
ポジティブであるために下記の行動を推奨しています。
・全体感を見る
・客観的に振り返る
・アウトプットを増やす
・語尾をチェックする
・ポジティブな人と過ごす
Do Positive
ポジティブな行動をするためには、成果を出してほめられやすい環境をつくることです。
・複数の目標を立てる
・誰のためにやるか決める
・簡単なことから高品質にやる
・ほめてくれる人を見つける
❷いつの間に?のスピード感
社名の由来そのもの。
イツノマだけに、「いつの間に?」って言われるぐらいのスピード感は売りにしたいし、日々メンバーにも求めています。
❸クリエイティブな面白がり力
過疎地のまちづくりは、思ってる以上にうまくいかないことが多く、論理的にはたどりつけない理由で否決・批判をされたりもします。
日常は面白みの多くない仕事も多いのですが、だからこそ自分なりのクリエイティビティを最大限に発揮し、面白いポイントを見出していこう!と声がけしてます。
大人が楽しげに、面白がっていれば、こどもたちもそうなってくると信じて。