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結婚を機にエンジニアの道へ。キャリアパスの実現とワークライフバランスを両立

今回は、2006年テクノプロ・デザイン社に入社した榊原さんを紹介します。彼女は、八王子支店でSDメモリカードのデバイスドライバの組込み制御システムの開発プロジェクトを経験した後、2008年に名古屋支店へ異動しました。異動後、大手メーカーのFA機器の評価・設計を経て、2023年4月現在は採用本部にて採用業務の担当しています。そんな彼女が歩んできた道のりを紐解きます。

結婚を機にエンジニアを志し、モノづくりの楽しさに目覚めた

もともとは文系です。結婚するまではIT用語すらわからない状態でした。そんな私がエンジニアをめざしたのは結婚後の夫婦の会話がきっかけでした。

「今、こんなプロジェクトに入っていてね……」と夫が仕事の話をしてくれたのですが、難しい単語がたくさん出てきて……。「夫の話を少しでも理解したいな」という気持ちから独学で勉強をスタートしました。徐々に理解を深めていくうちに「モノづくりっておもしろそうだな」と思い始め、前職で派遣エンジニアとしてキャリアをスタートしました。

最初は都内の大規模情報システムの会社にて開発プロジェクトに従事していましたが、夫は転勤する可能性があったため、全国に拠点がある会社に勤めたいと考えて、テクノプロ・デザイン社に入社しました。

当時の自宅から近い八王子支店での入社となり、SDメモリカードのデバイスドライバの組込み制御システム開発プロジェクトに配属されました。2006年当時はIT景気も急上昇している中で業務量も多く、それに応えようとするエンジニアもみな血気盛んな人たちが集まっていて、ワイワイやっていました。

まさに「ゴリゴリの組込み」という言葉がぴったりの業務で、新人エンジニアだった私にとって、スキルアップを実現するにはとても良い環境だったと思います。

希望がかなって名古屋支店へ。しかし、まったく違う技術領域で戸惑いも

テクノプロ・デザイン社に入社してから2年後、夫が名古屋への転勤が決まりました。

それにともない、私も名古屋支店への異動願いを提出したところ、希望が通って同じタイミングで名古屋支店への配属がかないました。名古屋は日本を代表する自動車開発やFA(ファクトリー・オートメーション)の一大拠点でもあり、私も大手メーカーのFA開発に携わることになりました。

しかし……今までの組込み制御システムの経験は活かせず、まったく異なる技術領域に戸惑うばかり。

いたたまれない気持ちで八王子支店の上司に電話し、涙をこらえながら話を聞いてもらったこともありました。そんな中、心の支えになったのが、同僚やクライアント先のエンジニアの皆様でした。懇切丁寧に教えてもらいながら、一つひとつの業務の流れ・技術についての知識・ノウハウを身につけていきました。

徐々にプロジェクトチームの中で信頼を得ながら成長し、その後はFA機器の要件定義を含めた上流工程を担当し、受託開発メンバーと連携を図りながらマネジメント業務も行うまでに成長することができました。

これらのFA機器の開発は、育休を挟み15年ほど携わり、私のエンジニアとしての基軸になっています。

多くのサポートの上で、育児との両立を実現


現在、小学生と中学生の2人の子どもがいます。近くに身内がいない状況だったのですが、仕事と両立しながらここまで育てられてきたのは、保育園や学童の先生など周りの方々のサポートがあったからだと実感しています。

たとえば、妊娠中に体調が不安定だったときに、クライアント先の業務に支障がなく安心して働ける環境を名古屋支店の上司が考えてくれて「自社内の開発センターでの勤務」を提案してくれました。

また、出産後も自分ではどうしようもできない出来事もたくさん起きました。

子どもが1カ月間入院することになったときは、クライアント先のお客様からも「子どもを優先して無理をせずに来れるときだけ来てもらえばいいよ」と言っていただいたこともありました。上司や同僚、お客様の言葉にどれだけ救われたかわかりません。

これも、テクノプロ・デザイン社ならではの特長ではないかと思います。常にエンジニアファーストの理念がベースにあって、一人ひとりの働きやすさ・スキルアップを最大限考慮してくれる。このような風土が根付いている会社にいたからこそ、フレキシブルに働けているのだと実感しています。

ワークライフバランスのほか、キャリアパスを描くことについても、当社ではキャリアデザインアドバイザーが設置されており、いつでも自分のスキルアップやキャリアパスについての相談ができます。定期的に面談しながら、自分の立ち位置や現在の課題、今後めざすべき方向性を明確にすることができます。私の場合は設計・評価の経験を活かしながら、さらに上流の要件定義にも従事することができました。

新しいキャリアパスを描けるチャンスがある場所

やっと子育ても一段落してきたため、あらためて自分のキャリアパスを意識するようになりました。

子育てが中心のときは「子どもと一緒にできることは全部一緒にやってみる」ということを意識していて、子どもが英語に興味を持てば英語を習い、空手に興味を持ったら一緒に始めました。その中でも、空手はとても痛い思いもすることもありますが、痛みを含め勝ったときの嬉しさ、負けたときの悔しさを共感することで親子の会話が深まった気がします。

少しずつ私の手から離れていく子どもの成長を感じる中で、自分のキャリアパスを再考する機会をもらい4月より管理部門への移動を決意しました。ずっと開発現場のエンジニアだったので、「こんなキャリアパスもあるんだな……」という気づきを与えられました。

未経験からエンジニアに転身し、その後もさまざまな経験を経て上流工程まで携われるようになりました。加えて異動や育児との両立も経験しました。ここで得た知見を存分に活かし、今後は管理面からエンジニア一人ひとりのキャリアサポートができればと考えています。

全国に拠点があり育児と両立しながら、キャリアパスを描ける場所。ライフイベントの変化に合わせながら、フレキシブルに成長できる場所。

それがテクノプロ・デザイン社なのかなと思っています。これらの魅力を広く伝えながら、当社の未来をけん引する人材の採用を担いたいと思います。

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