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コノセルで出会えた新しい自分〜等身大の言葉で生徒たちに心からの承認を〜

学習塾「コノ塾」を展開するコノセルでは、学習塾での勤務経験がない方も多く活躍しています。その活躍の理由には充実の研修制度があります。 本記事では入社時研修を通して業務の実行力を身につけるだけでなく、自身の内面にまで変化を起こしたある教室長の経験に迫ります。

周囲の期待に応えようと、本当の自分を見失っていた学生時代

— 今日はよろしくお願いします。それではまず最初に、お名前と過去のご経歴から教えてください。

はい、戸田健太と申します。山形県出身で、小学校教員と教育系ベンチャーを経て23年11月にコノセルに入社しました。入社後は新規開校教室となる清水が丘校の教室長を務めています。

— もともとはなぜ教員を志したのでしょうか。

子供の頃から先生が大好きで、放課後まで教室に残って先生とおしゃべりするのが楽しみだったんです。それが教員を目指す一番最初のきっかけになりました。

— これまで出会った先生との思い出深いエピソードはありますか?

高校時代、弓道ばかりしていて、自分自身の進路選択に真剣に向き合えていませんでした。そんな僕を見て、親身になって聞いてくれた先生がいたんです。先生といきたい大学を決めて、最後には「君なら絶対に行ける」と背中を押してくれました。それは今でも印象に残っています。

— その頃の戸田さんは、自分の進路に向き合うのを避けていた部分もあったんですね。

そうなんです。国立大に進学して教員になった優秀な姉の存在もあり、自分も適当に地元の大学に行って公務員になればいいかな、くらいに考えていた時期もありました。

— お姉さんは戸田さんにとってはある種の目標だったんでしょうか?

はい、本当に素晴らしい人で、「ああいう風になればいいのかな」と思っていました。

— 「なればいいのかな」という言葉には、「なりたいかは別として」というニュアンスが込められているように感じますがいかがですか?

おっしゃる通りです。私は自分の意志をはっきりと持つのが苦手で、本当は色々考えていても、なかなかそれを表に出せないタイプだったんです。周りから見て「いい人ってこういう人だから、自分もそうなるべきだ」という考えに流されやすかったと思います。

— 周囲の期待に合わせて演じる部分もあったということですね。その当時の戸田さんの本音はどんな感じだったんですか。

正直なところ、勉強なんてやらずにずっと弓道だけやっていたいという気持ちが強かったですね。勉強は好きじゃなかったから、テスト前の緊張感のある雰囲気は苦手で、そこから逃げ出したくなっていました。弓道をしているときだけは自分自身と向き合えるという感覚がありました。自分だけの世界に入り込める感覚が心地よかったんです。周りから「こうした方がいい」とか言われ続けて生きてきたので、弓道をやっている時は、そういうことを考えなくていい、ただ楽しめるのが嬉しかったんですよね。

— 周りの目を気にせずに、自分の内面と対話したり、好きなことに没頭するのが、戸田さんらしさだったんですね。

確かにそうかもしれません。でも当時の自分にとっては、弓道から離れると周りに合わせて演じる自分になるのが当たり前で、本当の自分がどんな人なのかよく分からなくなっていました。

— そんな葛藤を抱えながらも、周囲の期待に応えるべく、国立大学に進学し、教員の道を目指したわけですね。

はい。自分の好きな弓道を続けつつ、将来的には高校の教員になって部活の顧問をやりたいと考えるようになっていました。特に大学時代は子どもたちと接する中で、教育者としてのやりがいを感じるようになりました。

— 興味深いですね、具体的なエピソードを教えていただけますか?

小学校での教育実習で子どもたちと関わってみると、たった1、2週間でも彼らは大きく成長することに心を打たれましたし、自分が子どもの頃に先生を慕っていた気持ちを思い出して、私も誰かの支えになりたいと強く思うようになりました。

— その思いから、最初は小学校教員への道を選んだわけですよね。

はい。高校の部活動にも魅力を感じていましたが、教育実習で出会った小学生たちがあまりにも素敵だったので、人間形成の基盤づくりに携われる小学校教員を選びました。

教員としての理想と現実のギャップに直面

— 教員採用試験に合格し、念願の小学校教師になったわけですが、理想と現実のギャップはいかがでしたか?

正直なところ、理想とは程遠い日々の連続でした。子どもたちと向き合う時間を十分に取れないんです。授業の準備に追われて、ゆっくりと一人一人と関わるどころではありませんでした。

— 一日のスケジュールはどんなものでしたか?

朝7時には出勤して、帰りは夜9時、遅い時は10時近くまで学校に残ることもザラでした。授業以外の業務も多くて…。音楽の授業準備なんて死にそうになりながらやっていましたよ。

— 小学校だと全教科を教えなきゃいけないから、授業準備だけでもかなりの負担ですもんね。

本当にその通りです。子どもたちと丁寧に向き合いたいなら、授業準備の時間を削るしかない。でも準備の手を抜いて授業の質が落ちることはあってはなりません。そうすると遅くまで残業するか、休日に持ち込むしかないんです。教員の仕事って、本当に大変だと痛感しました。

— そこで思い切って転職を決意されたんですね。

そうなんです。教員じゃなくてもボランティアのような形でも子どもと関われるから、一旦違う道を探ってみようかなと考えた時期もありました。IT業界なら、働き方が自由そうだというイメージもあって未経験からでもエンジニアにチャレンジできる会社を探していました。そんな中で、教育事業を主力としているシステム会社を見つけたので、飛び込んでみたんです。

— その会社でのお仕事はどんな感じだったんですか?

最初はテストエンジニアとしてシステム開発の検証を担当していたのですが、のちに人員が不足しているカスタマーサポート部に配属されました。学校向け管理システムの窓口対応から営業、要件整理までこなす何でも屋でしたね。

— 大変な日々の連続だったと思いますが、やりがいは感じていたんでしょうか?

はい、やりがいもありました。学校の先生方と直接やり取りできるのは嬉しかったですし、自分の仕事が少しは役に立っているんだなと実感できる瞬間もありましたから。

— そんな中でも、次の転職を考え始めたきっかけは何だったんですか。

一番の理由は、自分が胸を張って「このシステムは素晴らしいですよ」と言えなくなってきたことです。本当にこのシステムが学校を幸せにしているのか、疑問を感じ始めたんです。

コノセルとの出会い。人に惹かれて入社を決意

— そして転職活動をする中でコノセルとの出会いがあったわけですが、最初はどうやって知りましたか?

エージェントの紹介でしたね。

— 他にも結構な数の会社を検討したと聞いていますが最後にコノセルを選んだ決め手は何だったんですか?

何といっても、面接で会った人たちの人柄ですね。面接を終えるたびにワクワク感が高まっていって、ここなら頑張れそうだと思えました。

— 最後は「人」だったんですね。そうはいっても学習塾業界は戸田さんにとって未知の世界だったはずですが、不安はありませんでしたか?

不安はめちゃくちゃありました。そもそも自分自身、塾に通った経験がなかったので、そこで働いている自分の想像がつかなかったんです。なので入社前に校舎見学をさせていただいて、雰囲気を感じられたのも入社の決め手だったと思います。

— 戸田さんの中では、学習塾はもともとどんなイメージだったんですか?

すごく怖いイメージを持っていました。厳しい先生に怒鳴られて、必死に勉強する生徒たちがいて、模試の結果をバシバシ叩きつけられるみたいな、ちょっと地獄めいたイメージを持っていました。

— 実際に教室を見学してみてどうでしたか?

何より雰囲気が柔らかくて、アットホームな印象を受けたんです。教室長の人柄が作り出す温かさが講師に伝播し、それが生徒に伝わっていることを感じました。

また自分に教える力があるのか、すごく不安だったんですが、生徒たちが真剣に学習動画を見て取り組んでいる姿を見て、これならできそうと安心しました。

— 教室長の人柄や、講師の声かけ、生徒の学習する様子を見て、いい意味で予想を裏切られた感じだったんですね。

そうなんです。ものすごくいい意味で期待を裏切られました。

教室長を務めることは「不安だけど怖くはない」

— そうして入社を決意されたわけですが、教室長として一人前になれるのか、仕事を全うできるのか、そういった不安はありませんでしたか?

もちろん、めちゃくちゃ不安でしたよ。でも入社後に順を追って研修をしていただいたおかげで、「なんとかなるかな」という思いもありました。


💡 コノ塾教室長研修は「集合型研修」と「既存教室研修」の2部構成となっています。

集合型研修は数日間にわたって行われます。入社者だけで集まり、まずはコノセルのビジョン・ミッション・バリューといった、今後どんな仕事をするにあたっても大切にしたい価値観を共有し合います。その上で教務やマーケティングといった各部門の責任者から、具体的な業務の根底にある考え方をお伝えします。またその後の既存教室研修に備えて、授業に立てるようにトレーニングを重ねます。

既存教室研修は約1ヶ月にわたって行われます。開校済みの教室に副教室長ポジションで勤務する中で、教室長の業務を見学しつつ、徐々にできることを増やしていきます。最初はインプットも多く大変なのは事実ですが、最初から一回でできる必要は決してありません。そして生徒や講師の先生たちと関係性ができてくることで、この仕事の面白さをきっと実感できるかと思います。


— あれから半年以上経ちましたが、当初感じていた不安はいかがですか?

今でも手探りのことだらけですし、自分のやり方が絶対ベストだとは思っていません。でもなんでも相談できる環境があるから、不安はあっても、怖くはないという感じです。

— なんだかいい表現ですね。その「怖い」というのは、どういうイメージなんでしょう。

「怖い」というのは、どうしようもなくなっちゃう、自分の限界を超えてしまうとか、周りに迷惑をかけちゃうような、絶望的な状況のイメージです。でもこの会社では、たとえ失敗しても、責められることはなく、建設的な対話ができることを実感しています。「じゃあ、これからどうしていこう」という前向きな議論ができる環境があるから、恐怖心はないんです。きっとなんとかなるはずだと信じられます。

自分に素直になれて初めて、人を認められるようになった

— ご担当の清水が丘校では開校以来、生徒数の伸びが非常にいいですが、好調の理由は何だと思いますか?戸田さんが特に大切にしていることはどんなことですか?

一番大切にしているのは、相手に興味を持つことと、自分に素直になることの2つです。

— 興味深いですね、一つずつ掘り下げていきましょう。まず「相手に興味を持つこと」これをもう少し具体的に説明していただけますか?

相手の好きなことや、今考えていることを徹底的に聞くんです。そして、聞いたことに対して共感することを大切にしています。

— 相手に興味を持ち、掘り下げて、共感する。これって戸田さんが昔からできていたことなんですか?

昔は全然できていなかったですね。「人に興味ないよね」とよく言われていました。人のことを認めるってことができなかったんだと思います。

— もともとは周りのことはできるだけ気にせずに自分の世界に没頭したいと話されていましたよね。この変化は何が起こったんでしょうか?

最初の変化のきっかけは、やっぱり学校教員をやっていた時期ですね。なかなか心を開いてくれない子供に向き合おうと思った時に、その子のことをちゃんと考えようと思ったんです。その子の良いところを探したり、話を聞いたりするようになった。でも、今ほど素直にその子の良いところを「すごいじゃん」と言葉にできてはいなかったですね。

— なるほど。じゃあコノセルに入ってから、そのマインドセットがさらに変わったということでしょうか?

そうですね。入社時研修でポジティブサイコロジーのレクチャーを受けて、それがすごく刺さったんです。自分はずっと、できないところばかりに目を向けて、できないことをできるようにしようと必死になっていました。でもそれって今思えばすごく辛かったなと。だからこそ、一人一人の「強み」や今すでにできていることに着目しようとするポジティブサイコロジーの考え方には感銘を受けました。


💡 コノ塾において生徒と向き合う上で全ての教室長が大切にしている考え方が「ポジティブサイコロジー」です。生徒面談は「ティーチング」よりも「コーチング」を重視しているのはもちろんですが、コーチングと一言にいってもさまざまな流派や手法があります。

一方でポジティブサイコロジーは単なる手法ではなく、生徒と対峙する上で根底をなす価値観、マインドセットです。人間は自分を守るために本能的に「欠点」に着目することを理解した上で、欠点ではなく「強み」に意識的に目を向ける大切さを学びます。またあらゆる問題に対して、「原因究明」をして解決を目指すのではなく、「解決策をデザイン」して実行する方法を考えるのがポジティブサイコロジーの考え方です。

💡 例えば学校の提出物がほとんど出せていない生徒さんがいた時にどんなアプローチを取りますか? 出せていない原因はどこにあるのか?時間管理の問題なのか?理解度の問題なのか? このように考えるのは従来の「原因究明」による問題解決アプローチです。 一方でポジティブサイコロジーのアプローチは全く異なります。 ほとんど出せていないとしても、一つでも出せている提出物は何なのか?なぜそれは例外的に出すことができているのか?どのように取り組んでいるのか?そのやり方を他の科目にも転用できないか? このように「できていること」に着目して、実はすでに本人が持ち合わせている「解決策」を見出し、実行を支援していくのがポジティブサイコロジーに基づく伴走です。


— そうはいってもレクチャーを受けたからといって、すんなりと受け入れられないこともあると思いますが、どんなきっかけで心境の変化があったんでしょうか。

研修の中で、自分が認められた時に素直に嬉しいと感じられたことが大きいですね。研修担当の方から「戸田さんはこういう強みがあるよね」と言ってもらえて、それがすごく嬉しかったんです。自分が感じたこの喜びを、生徒たちに感じてほしいと率直に思うようになりました。

— 素晴らしいですね。では二つ目の「自分が素直になる」ということについて、具体的に教えていただけますか?

はい、自分が感じたことを言葉にして伝えることが、素直になるってことだと思っています。特に心がけているのは、相手のいいところを見つけたときですね。今までは「こう言った方がいいのかな」とテンプレ的なことしか言えませんでした。でも今は自分が感じたことをそのまま言葉にするようにしています。

— なるほど。以前は、相手ができることを素直に口にするのが難しかったのはどうしてだったんでしょうか?

どこか自分の負けを認めたくないような気持ちがあったんだと思います。自分よりできる人を見ると「自分はできていないな」と落ち込んでしまうタイプだったんです。相手が輝いている部分で、実は自分もそうなりたいのに、なれていない自分と比べて負けた気分になっていたんだと思います。

— 周りと比べて「劣っている」と感じるのが怖かったから、素直に人を認められなかったんですね。

その通りです。でも今はこうやって自分の弱い部分も認められるようになって、良いことも悪いことも含めて、全部楽しめるようになりました。昔の自分と比べると、今の方がずっと充実しています。

もっと多くの人にコノ塾の価値を届けたい

— 素晴らしいですね。では今後に向けて、まずは戸田さん自身の短期的な目標を聞かせてもらえますか?

短期的な目標は、入会を決めてくれた生徒一人一人に価値を届けることです。「入ってよかった」と心から思ってもらえるようにしたいです。

— そのために特に大切にしたいことはありますか?

生徒に伴走する上で、わからないことや悩んだことは素直にわからないと言って、周りの知見を借りることですね。コノセルには頼れる仲間がたくさんいるので、その力を存分に活用させてもらおうと思っています。

— 素晴らしいですね。もう少し長期的な目標についてはいかがですか?

長期的な目標は、もっともっと多くの人にコノ塾の価値を知ってもらうことです。前職のシステムとは違い、「コノ塾」は自信を持って広めたいと思っています。だからコノ塾の良さを一人でも多くの人に届けるために、自分にできることは何でもやっていきたいと思っています。

— コノセルへの入社を検討してくださっている方も多くいらっしゃいます。今後どんな人と一緒に働きたいですか?

一緒に働きたいのは、ズバリ素直な人ですね。自分のことも素直に見つめられて、周りのことも素直に認められる人。今の時点では立派な目標もなくてもいいし、昔の僕みたいにめちゃくちゃ弱くてもいい。それでも「自分を変えたい」とか「成長したい」っていう思いを持っている人と一緒に働きたいですね。

— 自分自身がそうやって変われた経験があるからこそ、同じように成長したい人をサポートしていきたいという気持ちが強いんですね。

そうなんです。コノセルには変化のきっかけをくれる仲間がたくさんいます。だから塾だからとか、そういうことじゃなくて、ここにいる「人」に魅力を感じて入ってきてほしいなと思っています。

— 戸田さんの言葉一つ一つがすごく示唆に富んでいて、聞いていてとても面白かったです。なかなか認めることが難しいことを、臆することなく言語化している。改めて、これは戸田さんの大きな強みだなと感じました。

そう言ってもらえるのは、周りの人たちが僕の強みを認めて言葉にしてくれるおかげだと思います。だからこそ、自分も素直に「ありがとう」と言えるようになったんだと思います。

— では最後に、戸田さん自身の経験を踏まえて、コノセルに興味を持っている方々にメッセージをお願いします。

少しでも興味をお持ちなら、まずは面談で話を聞きに来てください。自分のこれまでの経歴とか、自信の有無とかを全然気にしなくていいんです。素直に今の状況を聞かせてもらったら、ご自身も変われるチャンスがきっとここにはあります。ぜひお待ちしています。

— 本日は貴重なお話をありがとうございました!

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