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【インタビュー】やりたいこととできること。今までの経験を活かし、私は兼業という道を選んだ。

InterRaceのスカウターやリクルーターは、スキマ時間を有効に使いながら仕事が行えます。そのため、自分のやりたいことや育児など両立しながら活躍している、ポートフォリオワーカーが多数在籍しています。

今回インタビューするのは、NPO法人ParaNoriの代表でもある原 徳子さん。現在は、障がい者スポーツ(以下、パラスポーツ)の支援活動をしながら、兼業として企業の面談代行などを行っています。なぜパラスポーツの支援を始めようと思ったのか。異なる仕事を両立していくための工夫点とは何かなどについて伺いました。

原 徳子さん

2018年リクルートキャリア(現:リクルート)入社。リクルートエージェントのRAとして、新興ベンチャー企業を約5年間で延べ200社以上を担当。2022年に退職後は、NPO法人ParaNori(https://paraparadayori.com/)を立ち上げ、学生時代からやりたかった全国のパラスポーツ団体の支援活動や障がい者アスリートの知名度向上に奔走している。その傍ら、InterRaceでのリクルーターやスカウターとしても活動している。

どうやって人がお金をつくり出すのか。それを学ぶために、人材採用の道へ

──前職は人材エージェント(リクルート)でRAをされていたとお聞きしました。選ばれたきっかけは何だったのでしょうか?

リクルートに入社した動機は、私の大学時代の活動が発端です。大学時代は特別支援教育と体育教育を学び、その後、パラスポーツのことを勉強するために、広島大学の修士課程に進学。そこで、盲学校の体育教育に関するドイツと日本の比較研究に取り組みました。その後、パラリンピックの選手と懇意にさせてもらったつながりで、「障がい者アスリートのマネジメントをやらないか」というお話をいただき、新卒でパラスポーツを支援する企業に入社したのです。

そこではアスリートのマネジメントや大会同行、取材対応、イベント企画、そしてスポンサー営業など、幅広い業務をこなしました。 しかし、事業としてマネタイズすることができずに、たった1年で解体が告げられてしまったのです。

この苦い経験からヒト・モノ・お金がうまく循環しないと、アスリートも、それを支える人たちもみんな不幸になってしまう。当時はまだ新卒で、目の前の仕事を覚えることで精一杯。右も左もわからず、ましてどんな経営が行われていたのかは知る由もありませんでした。もっと知識や知見があれば、自分にもできたことがあったのではないかと考えた時に、どうやって人がお金をつくり出すのか(マネタイズできるのか)を学びたいと思い、一度パラスポーツの業界から離れることにしました。

そして転職活動を行い、その際活用していたエージェントに勧められたのが、リクルートだったのです。最初は人材サービスにそれほど興味はなかったのですが、「経営や、人・お金の流れを学ぶなら……」と思い、リクルートへ入社を決めました。

アスリートだった私も勝てなかった───その体験から、もっと多くの人に知ってもらうべき存在へとなっていった

──そうだったんですね。パラスポーツに興味を持ったきっかけは何だったんですか?

高校時代に読んだ車椅子バスケットボールを題材にした漫画『リアル』がきっかけです。人の繋がりや社会性などを勉強できる場として、 スポーツに魅力を感じていた頃に、その漫画に出会って「障がい者でもスポーツができるんだ」という衝撃から、パラスポーツを知るようになりました。

もう1つ、パラスポーツとの忘れられない出来事があります。大学時代にパラスポーツの選手とトレーニングをしたことがあるんです。100kmを自転車でどちらが速く漕ぐことができるか。やる前は、当然私が勝つだろうと思っていました。

というのも、当時私はトライアスロンの選手として国体に選ばれるくらいの体育会系だったからです。その私が対決してみると、腕(手)で自転車を漕ぐパラスポーツの選手に、全くついていけませんでした。この時の、自分の先入観や固定概念が壊れていく衝撃は、今でもはっきりと覚えています。

この出来事から、アスリートとしても強靭で、人間としても尊敬できる人たちが世の中に知られていないのは、もったいないという思いが湧いてきました。それに競技としても非常に面白いので、もっと広めていきたいと思ったのが理由です。

やりたいパラスポーツの支援活動をするために、採用関連の仕事で生計を立てる

──リクルートキャリアを退職されてからは、やはりパラスポーツを支援されているのでしょうか?

そうですね。退職する2年前にNPO法人を立ち上げて、そこでパラスポーツの支援活動を行っています。法人営業が得意なこともあり、障がい者のスポーツ団体に入り込んで、法人のスポンサー営業をサポートしたり。スポンサー側の法人企業とコミュニケーションをとって、課題を吸い上げて、解消できるように取り組むなどの活動をしています。スポーツ団体とスポンサー企業をつなぐ架け橋的な役割ですね。またフリーランスとして、パラアスリートの大会への帯同や、パラアスリートと法人企業をつなげるコーディネートも行ったりしています。


ただ、パラスポーツの支援活動だけでは生計を立てていくのが非常に難しいため、採用関連の仕事も行っています。InterRaceさんでは、主に面談代行やスカウト代行を請け負っています。

InterRaceならプロジェクトにコンサルタントやアカウントが入ってくれるので、効率的に、そして安心して仕事ができる

──他社と比較して、InterRaceからの依頼はいかがですか?

実は過去に採用支援案件を紹介してくれるサイトに登録したことがあります。しかし結果、そういったサイトからの案件は受けないことに振り切ることにしました。

理由は、想像以上に自身の負荷が高いからでした。基本的に週1回の出社が義務づけられていて、拘束時間が長く、クライアントと私の間に立ってくれる方がおらず、最初に繋いだだけで、後は1人で全ての依頼をクライアントから直接受けることになってしまいます。

これまでにこういったサイトからの紹介で3社ほど話を聞きましたが、全部同じような内容でした。その点、InterRaceさんだと、クライアントと私の間に、コンサルタントやアカウントの方々がしっかりと入って交通整理してくれるので、非常にやりやすいです。今、採用案件でお受けしているのは、前職でつながりのある案件以外だと、InterRaceさんだけになっています。

1週間前には予定が分かるので、その他の時間が自由に使える

──パラスポーツと人材採用の仕事を両立するためには、どのようなことが大事になってきますか?

採用案件ではオンライン面談を行っていることが多いため、一定の時間帯は、一人で仕事ができる空間(場所)を確保する必要があります。その時間帯が事前に分かっていれば、それ以外は自由に時間が使えます。InterRaceさんのお仕事だと、面談の時間帯が1〜2週間前に分かるので、非常に予定が組みやすいです。

来年こそ、やりたいことにもっと時間を使っていきたい

──今後のやりたいことや目標は、何かありますか?

今はまだ、採用関連の案件の仕事の方がウエイトは多い状況です。

今年1年間仕事を回してみて、最低限これだけの収入があれば生活できるというのが見えてきたので、来年は、パラスポーツの支援活動をもう少し増やしていきたいと考えています。平日2〜3日を支援活動に使って、全国にある障害者スポーツ団体を回って、スポンサーの新規開拓や、既存スポンサーとの連携をしっかりサポートしていきたい。そのためにも、収入の基盤となっている採用案件が安定してできることが欠かせません。


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