※この記事は、後編となります。前編をまだご覧になっていない方は、ぜひこちらをご覧ください。
みなさんこんにちは、神馬建設です!
本日は、リクライブさんに撮影いただいたインタビュー動画の内容を、ストーリー記事でお伝えします!
リクライブとは?
リクライブは、採用のためのインタビュー動画、音声、Webメディア制作サービスです。
「台本なし一発撮り」の手法でターゲットに嘘偽りない事実と魅力を届けます。
引用元:©2020-2024 reclive.(https://tinyurl.com/2dqruwvl)
では、さっそく本編に参りましょう!
登場人物の紹介
- インタビュアー・・・リクライブ編集長 二宮翔平さん
- インタビュイー・・・神馬建設代表 神馬充匡さん
二宮さん:神馬建設さんって、他の工務店と比べてどんなメリットがありますか?
神馬さん:一番のメリットは、地元に根付いていることですね。
何かイエに不具合があれば、すぐに対応できるというところです。
すぐ直せるかどうかは別として、まずは現場に行って、状況を確認して対応策を提案できます。
二宮さん:それってめちゃくちゃ大事ですよね。
住んでいると、どうしても不具合が出てきますもんね。
神馬さん:そうなんですよね。特によく使う場所から壊れてきますね。
二宮さん:例えばドアが傾いてきたり、水道の蛇口が緩くなったりすることって結構ありますよね。あと、浴室にカビが生えたり。
こういう問題って相談してもいいんですか?
神馬さん:もちろんです。そういった相談を受けたら、すぐに対策を立てます。
ドアの立て付けが悪いまま使い続けると、数年後には大きな修理が必要になってしまうんです。
早めに直すことで、結果的にコストを抑えることができます。
二宮さん:なるほど、それは大きなメリットですね。
というかそもそもの部分なんですが、ハウスメーカーと工務店の違いについて教えてもらえますか?
神馬さん:ハウスメーカーは、名前の通り、イエという『建物』を商品として提供しています。
そして経年劣化していった際には、小さなイエに住み替えることを提案することもあります。
一方で、工務店は地域に根付いた建築会社で、イエという『建物』そのものよりも『暮らし』の部分を重視しています。
言い換えれば、イエの『使用価値』ですね。
イエを長く使い続ける中で起こってくる経年劣化などにどう対応し使っていくか、工務店はここを考えていくんです。
二宮さん:なるほどですね。
ちなみにハウスメーカーがよくアピールしている、第3種換気や耐震性についても気になるのですが、特に耐震性は絶対に必要なものなんでしょうか?
神馬さん:はい、耐震性はイエづくりにおいて絶対に必要です。
特に耐震等級3というのが非常に重要で、熊本地震の時には震度7が2回起こりましたが、耐震等級3のイエは壊れないだけでなく、住み続けることができました。
一方、耐震等級2のイエは崩れはしなかったものの、住むには不適切な状態になってしまったんです。
二宮さん:なるほど、そうすると耐震等級3というのは、ただ家を守るだけじゃなくて、住み続けられるためにも必要なんですね。
神馬さん:そうなんです。だからこそ、耐震性については議論する必要もないくらい当たり前に取り組むべきことです。
自動車で例えるなら、安全性のレベルを選ぶことはありませんよね?
それと同じで、イエでも安全性は当たり前に確保されるべきです。
二宮さん:それは納得ですね。
ということは、神馬建設さんでもこの耐震等級3を基準にして家を建てているということですよね?
神馬さん:はい、もちろんです。
耐震等級3の計算をして、ちゃんとその認定も取っています。
実際、2025年からはこういった認定を取らないと、住宅ローンの減税も受けられなくなるんですよ。
国もその方向に進んでいるので、やらなければならないことなんです。
私たち工務店でも、安全の部分への配慮は当たり前にやっています。
二宮さん:ここまでお話を聞いていて、機能やデザインの話ってあまり出てこなかったですよね。
そういった点で、神馬建設の家づくりの決め手は、やっぱり価値観が合うかどうかだと思ったんです。
『建てる』じゃなくて『住む』家を提供するという考え方がすごく大事だなと思うんですけど、神馬建設さんが家づくりや裏側での暮らしに対してどう考えているのか、もう少し詳しく教えてもらえますか?
神馬さん:そうですね。私たちは50年間、イエづくりをしてきて、今私は3代目になります。
祖父の代から始まって、私は自分の代でしっかり会社としての形を作りたいと考えました。
その中で、単に私個人の思いだけではなく、これまで育ててもらった経験も踏まえて、企業理念をしっかりと作りました。
それが、『関わるすべての人々の心と体を豊かに』という理念です。
二宮さん:心と体ですか。
神馬さん:はい、そうです。
イエって、やっぱり基盤になる場所だと思うんです。
だからこそイエは、心も体も豊かになる場所でないといけないなと思いました。
また、「関わる人すべて」というのには、お客さんはもちろん、自社の従業員さんや協力会社さんも含まれています。
それに関連して、『エシカル(倫理的・道徳的)』という言葉があるんですが、この言葉を「五方よし」だって言ってる方がいたんですね。
近江商人の言葉で『三方よし』というものがあります。
これは『相手よし』『自分よし』『世間よし』という意味ですが、それに『やる人よし』と『未来よし』を加えて『五方よし』と言っていたんですね。
この言葉にもかなり影響を受けていて、『やる人』がよくないから、職人が減ってしまっているというのもあると思うんですよね。
だからこそ私たちはイエを作る職人も、そして未来も良くなるようなイエづくりを目指しているんです。
二宮さん:なるほど、それは深いですね。
ちなみに今お話ししてくださった神馬建設さんが大切にしている価値観やエシカルな取り組みは、浦河という地域性にも関わっているのでしょうか?
神馬さん:そうですね。浦河はコミュニティが非常に密接で、お互いに助け合いの精神が強いんです。
例えば、「町民の半分くらいは親戚なんじゃないの?」なんて思うこともあります。
二宮さん:それは浦河ならではですね。
神馬さん:はい、そうです。どこに行っても、どこかしらのコミュニティに接続されていて、一人ひとりがその中で助け合い、支え合っているんです。
だから、みんながより良くなれるような状態を作っていくことが重要なんですよね。
もちろん、全員が全員、価値観が合うわけではないと思います。
そんな時は無理に合わせるのではなく、適度に距離を取ることでお互いを尊重することも大切だと思います。
私たちが提供しているのは、単にイエを建てることではなく、家に関する困りごとを解決することです。
だから、私たちの目指すイエづくりは、皆さんの暮らしがより良くなる状態を作ることにあります。
これが、神馬建設が目指している会社のあり方です。
二宮さん:神馬さんが浦河にこだわる理由って何ですか?
神馬さん:そうですね、単に家業が浦河でやっていたという理由だけじゃないんです。
私はそれまで色んな地域を見てきたんですけど、浦河の自然が本当に素晴らしい。
加えて、やっぱり人がいいんですよ。
浦河の人たちはとても面白いし、温かい。
特に帰ってきてから、ますます地元の人たちとの関わりが深くなって、同じ想いを子どもたちに持ってもらいたいなと思うようになりました。
それで、いろんな若い子を浦河に招待するという活動に取り組むようになったんです。
彼らも浦河の魅力に強く共感してくれて、面白がってくれるんですよね。
特に景色なんかは圧倒的に魅力的です。
僕たちにとっては当たり前に見ている海も、何もない広大な水平線が広がる景色は、他の場所ではなかなか見られないですよね。
120度から150度くらいまでの視界に広がる水平線は、初めて見た人にとっては感動的なんです。
二宮さん:それは確かに魅力的ですね。他にも、魅力的な風景はありますか?
神馬さん:馬のいる風景もそうですね。
全国的に見ても、放牧された馬が自然の中で暮らしている景色はなかなか見られないです。
柵はありますけど、まるで野生のようにのびのびと暮らしている。
神馬さん:また浦河は、農薬散布をしてこなかった地域なので、空気も水も本当に美味しいんです。
それに海と山があるので、海の幸と山の幸、両方楽しむことができます。
魚も食べられますし、山菜なんかも採れますし。
二宮さん:豊かな食文化が根付いているんですね。
神馬さん:そうなんです。実は浦河って、距離の問題で大きなチェーン店が来られないという側面があるんですよ。
その結果、地元の小さなお店が残っているのが浦河の魅力の一つだと思っています。
街独自の文化や人の温かさを感じられるんですよね。
二宮さん:確かに、先日浦河を訪れたときに感じました。
ちょっとした地方の国道沿いでも見るようなチェーン店はほとんどなかったですね。
神馬さん:そうなんですよ。そんな環境で、食文化や商売を営んでいる人たちは本当に面白い人が多いんです。
二宮さん:地元のために自力で商売をやっているわけですもんね。
神馬さん:あとは、物理的な距離が作り出している、そう簡単に外からは入ってこれないような感じがとても面白いなと、そう感じています。
なので、もしたくさん人が採用できたとしても、札幌などの都会に出て行こうとは考えていなくて、逆にもっと都市部から離れた地域に根ざした活動を広げていきたいと思っています。
そういった地方が今も残っていて、実際に人が住み続けているということは、絶対にその地域には何かの魅力があるはずなんですよね。
だからこそ、「住みにくい街だから都市部に出ていく」という状況をなくしたいと思っています。
そのために、浦河町を拠点としているわけなので。
神馬さん:うちでは『家』を漢字じゃなくて、カタカナで書いて『イエ(home)』と呼んでいます。
二宮さん:え、なんでですか?普通は漢字で『家』って書きますよね。
神馬さん:カタカナの『ホーム』っていうのには、「帰る場所」という意味があるんですね。
イエというのは、生活の基盤です。
だからこそ、帰る場所になってほしいと考えています。
そのために、イエづくりでは住み方をよく聞いて、その上で安全性や断熱性など、当たり前に確保されるべき機能を備えるようにしています。
これが、ストレスを感じずに暮らせる安心感を生むんです。
二宮さん:確かに、家が壊れたり使いづらいところがあったりするとストレスになりますよね。
暑さや寒さもそうですし。
神馬さん:そうなんですよ。そういった些細なストレスが積み重なると、家庭内で喧嘩の原因にもなります。
だから、そういうストレスを取り除くことが、イエづくりの大切な部分なんです。
安心して暮らせる環境が整っていると、家族も幸せになりますから。
二宮さん:本当にそうですね。どんなに良い家でも、ちょっと使い勝手が悪いだけで、生活の中で喧嘩の種になりかねないです。
特に夫婦で意見が食い違うと、家のちょっとした部分でも問題になりますよね。
神馬さん:そうです。だからこそ、イエを作る際には家族みんなで話し合うことが重要です。
私たちはそのプロセスにしっかり時間をかけています。
二宮さん:確かに、家づくりには話し合いが欠かせないですね。
今日は神馬さんのお話を聞いて、家づくりの考え方や浦河の暮らし方についてたくさん共感できました。
今後も、情報発信を強化されるということで、楽しみにしています。
神馬さん:ありがとうございます。これからも、イエづくりや地域の暮らしに関する情報を発信していきますので、ぜひチェックしてください。
ホームページやXも活用していますので、最新情報を見ていただければと思います。