エンジニアとしてのキャリアを築くうえで、「最新技術を追い続けるべきか、それとも安定技術を磨くべきか」という選択に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。技術の進化が日々加速する中で、どちらを選ぶべきかは一人ひとりにとって重要な決断です。
本記事では、Nucoの社員3名が以下の3つの議題に沿ってこの選択を議論します。
① 市場価値を高めるためにはどちらが有利か?
② キャリアの安定性を考えた場合、どちらが安心か?
③ エンジニアとしての成長機会を考えた場合、どちらが優れているか?
あなたならどんなキャリアを描きたいか、ぜひ一緒に考えてみましょう。
議題① 市場価値を高めるためにはどちらが有利か?
石井:「市場価値を高めるという観点で考えると、私は安定技術だけでは難しいのではないかと思います。この業界は変化が非常に激しいですから、安定技術に頼っていると市場価値が保てないどころか、むしろ下がる可能性もあるのではないでしょうか。」
和田:「おっしゃる通り、業界の変化には対応する必要があります。ただ、成長を考えたときに重要なのは、既存のサービスがどのように構成されているかを深く理解することです。そうした基盤の上に新しい技術を取り入れていく方が実績としても評価されやすいのではないでしょうか。」
石井:「確かにそうですね。ですが、新しい技術にも課題はありますよね。たとえば、次々と出てくる最新技術を追い続けるばかりに知識の内容が浅くなってしまう、といった障壁も少なくありません。そのため、新技術を学ぶにしても慎重な判断が求められます。」
宮崎:「お二人の意見、どちらもよくわかります。ただ、私は市場価値を上げたいなら最新技術を学ぶべきで、市場価値を保ちたいなら安定技術を選ぶべきだと思います。エンジニアのキャリアのフェーズによって、この選択は変わるのではないでしょうか。」
和田:「確かに。私もエンジニアがキャリアをスタートさせる際には、まず実績として評価されやすい安定技術を学ぶべきだと考えています。ただ、その上で最新技術についても常にアンテナを張っておくことが大切です。」
宮崎:「おっしゃる通りです。私の考えでは、エンジニアになりたての段階では、まず業界のスタンダードとなる安定技術をしっかり身につけるべきだと思います。その後、経験を積んで慣れてきたら、新しい技術を学ぶ方向にシフトするのが理想的な流れでしょう。」
石井:「ええ、それがベストですね。安定技術は一度身につけてしまえば、その後は必要に応じてアップデートするだけで十分だと思います。基盤があれば、新技術にも取り組みやすくなりますし。」
宮崎:「そうですね。最終的には、最新技術を取り入れて市場価値を上げる方向が望ましいでしょう。もちろん、どちらを選ぶかは本人の目標やキャリアプラン次第ですが。とにかく、市場価値を高めることに関して考えるのであれば、最新技術を追い続けた方が有利だと思いますね。」
議題② キャリアの安定性を考えた場合、どちらが安心か?
宮崎:「キャリアの安定性という観点で考えると、一部の安定技術は無くなることがないと思います。ただ、それに執着しすぎると、時代の流れについていけずに置いていかれるリスクもあるのではないでしょうか。」
和田:「確かにそうですね。ただ、たとえばSQLのようなシステムの根底を支える安定技術をしっかり理解していると、最新技術にも対応しやすくなると思います。これらは長期的に信頼がおけるスキルですし、どの時代でも重要性は変わらないのではないでしょうか。」
石井:「その点については賛成です。ただ、キャリアを安定させたい場合、どちらか一方に偏るのではなく、両方をバランスよく学んでおくのが良いと思いますね。いわゆるリスク分散のような考え方で。」
宮崎:「そうですね。特にインフラシステムなんかは、リプレイス(置き換え)が完全になくなることはないと思います。そういう意味では、元の安定技術も最新技術も知っておく必要がありますね。どちらも無視するわけにはいかない。」
和田:「おっしゃる通りです。安定技術はすべての技術の基盤として通用しますが、それにしがみつきすぎるのも危険ですよね。ただ、安定性を重視するのであれば、まずは安定技術をしっかりと磨き、専門性を深めることが結果的に強みになると思います。」
石井:「その一方で、最新技術を追い続けることのメリットも見逃せませんよね。新しい分野への転職やフリーランスとしての選択肢が広がったり、流行の技術に携わることで収入アップのチャンスが増えたりします。」
宮崎:「そうですね。ただ、その分不確実性が高く、安定性に欠けるという側面もありますよね。最新技術に注力する人が成功するかどうかは、その技術の将来性や市場のニーズに左右されますし。」
和田:「そう考えると、安定技術を磨くことの安心感は大きいですね。専門性が深まることで特定分野でリーダーシップを発揮できるし、長期的な安定を期待できます。それに、基盤がしっかりしていれば、時代に応じて新しい技術にも柔軟に対応できると思います。」
石井:「確かにその通りですね。キャリアの安定性を求めるなら、安定技術を磨いて専門性を深めることが一番安心かもしれません。とはいえ、リスク分散の意味でも、最新技術へのアンテナを張り続けることも必要だと感じます。」
和田:「ええ。結論としては、安定技術をベースにしつつ、最新技術も適度に取り入れるのが理想的でしょう。ただ、安定性という観点では、やはり安定技術を磨く方が安心だと思いますね。」
議題③ エンジニアとしての成長機会を考えた場合、どちらが優れているか?
宮崎:「まず、そもそもエンジニアとしての成長とは何でしょうか?私自身は、最終的には自分が出せるアウトプットの量や質が増えていくことが成長だと考えています。」
石井:「確かにアウトプットは重要ですね。ただ、私は技術領域を広げること自体が成長だと感じます。幅広い分野に挑戦して知識を増やしていくことが、エンジニアとしての価値を高める鍵になるのではないでしょうか。」
和田:「同じ分野を深く掘り下げることも大事です。安定技術を磨けば、その分野でプロフェッショナルとしての地位を築けますし、後進の育成やコンサルタントとしての道も開けますよ。」
宮崎:「どちらも一理ありますね。特にテックリードのようなポジションを目指すなら、安定技術で基盤を築きつつ、最新技術にも触れる必要があると思います。どちらか一方だけではバランスが取れません。」
石井:「その通りです。マネージャーやリーダーの立場になるなら、最新技術もある程度知っておかないと、プロジェクトの全体像を理解したり、適切な判断を下すのが難しいかもしれません。」
石井:「安定技術だけを突き詰めると、どこかで頭打ちになりがちです。その時点で次の成長を求めるなら、最新技術にシフトしていく必要が出てきます。逆に、その道のプロとして極めるのであれば、それも一つの選択肢ですね。」
宮崎:「安定技術の先に最新技術がある、という考え方が自然かもしれませんね。安定技術が基盤となっているからこそ、最新技術を学び成長していく余地が生まれるんだと思います。」
和田:「そうなると、やはり成長の方向性によるという結論になりそうですね。どちらを選んでも、自分が目指すキャリアや目標に応じて取り組むべき内容が変わってきます。」
石井:「ただ、一つ忘れてはいけないのは、技術の話だけではなくソフトスキルも大事だということです。どんな技術を選ぶにせよ、コミュニケーション能力やリーダーシップといったスキルがないと、最終的な成長には繋がりませんよね。」
宮崎:「おっしゃる通りです。技術の選択も重要ですが、どう成長するかを考える上では、ソフトスキルが大きな鍵を握ると思います。」
和田:「結局、最新技術も安定技術も、それぞれ成長に役立つ要素を持っていますね。エンジニアとしての成長機会は五分五分で、どちらを選ぶかは自分の目指す方向による、という結論でいいのではないでしょうか。」
石井:「そうですね。その上で、技術に加えてソフトスキルを磨くことが、最終的な成長に繋がるという点は忘れないようにしたいです。」
結論 最新技術を追い続けるべき?vs 安定技術を磨くべき?
宮崎:「結局のところ、最新技術と安定技術、どちらが重要かは一概に決められませんよね。それぞれに強みがありますし、エンジニアとしてのキャリア戦略においては、両者をうまくバランスよく取り入れることが大切だと思います。」
和田:「どちらにもメリットがあるので、最終的には自分の目指す方向に応じてその割合を変える必要がありますね。」
石井:「その通りです。ただ、やっぱり最初は基礎を固めることが大事ですし、安定技術を身につけることで、実際のプロジェクトで求められる基本的な知識を持つことができます。慣れてきたら次は新しい技術を学んでいく方向にシフトするのが理想的ですね。」
宮崎:「そうですね。安定技術は、確かにChatGPTなどの最新技術に関するツールを使えばある程度分かる部分もあります。その点、最新技術はその都度新しい技術や知識を習得しなければならないので、蓄積がない分、勉強が必要です。」
和田:「そこが最新技術の難しいところですよね。確かに安定技術であれば、ある程度学べばその後は使い続けることができますが、最新技術は進化が速く、常に追いかけ続けなければならない。」
石井:「でも、その分、新しい技術に取り組んでいく姿勢は、自分を成長させるチャンスでもあります。最新技術を学ぶことで、自分がどんどん進化していく感じがしますし、トレンドの第一線で活躍する機会が増えるのも魅力ですよね。」
和田:「結局のところ、最新技術と安定技術、それぞれの良さをうまく組み合わせていくことが重要です。自分の目指す方向によって、そのバランスをどう取るかがカギですね。」
石井:「私も同感です。エンジニアとしてどちらに重点を置くかは、最終的には自分が目指すキャリアに依存します。ただ、最新技術を追い続けることで、安定技術がもっと深く活かせる場面も増えるので、両者をしっかりバランスよく学んでいくことが最善だと思います。」
宮崎:「結論として、どちらが正しいかは一概に決められませんが、エンジニアとして成長していくためには、両方のバランスが重要だということですね。」
和田:「その通りです。どちらにも魅力と課題があるので、自分の目指す方向に合わせて、どちらを重視するかを決めていきましょう。」
最新技術を追い続けるべきか、安定技術を磨くべきかについて、3つの議題を元に議論しました。結論として、どちらが正しいかは一概には決められませんが、両者のバランスが重要であり、尚且つ自分の目指す方向によってその割合を変える必要があるということがわかりました。
Nucoは、こうした多様なキャリアパスを認め、エンジニア一人ひとりが自分に合った成長の道を選べる会社です。最新技術と安定技術の両方を活かし、柔軟にキャリアを築ける場所がここにあります。
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