就職活動をする人間にとって、最大のテーマとなる"どんな会社を選べばいいのか"という問い。
将来の自分を形作ると言っても過言ではない次の就職先を選ぶため、自分の中でしっかりとした答えを用意しておく必要があります。
特に変化の激しいこの時代、世間の常識は必ずしも正しいものとは言えません。
今回は、「今の時代における"良い"就職先とは?」をテーマに、現役社員3人でディスカッションを行いました。
今回の記事が、皆さんの就職先について考える上での一助となれば嬉しいです。
現代の会社選びで気をつけるべきこと
山田:現代の就職活動において、就活生が気をつけておくべき点は何でしょうか?
佐藤:自分が大事にしたいことから逆算して考えられているかどうか、は常に意識しておくべきだと思います。
山田:具体的にはどのように考えればよいでしょうか?
佐藤:特に自分はどういう風に成長していきたいのか、仕事をする上で自分のどんな強みを活かしたいのかの2つに分けて整理するといいと思います。
佐藤:「どういう風に成長していきたいのか」が決まっていれば、選ぶべき仕事内容だったり仕事の環境が決まってきます。例えばリーダーシップを取って仕事ができるようになりたいのであればより早くチームを率いる経験をさせてもらえる会社を選ぶべきですし、ビジネス上のコミュニケーション力を伸ばしたいのであれば顧客と積極的に対面するような職種を選ぶと良いと思います。
山田:なるほど。
佐藤:「どんな力を活かしたいのか」に関しては大学で学んだことはもちろん、性格なども含めて、自分の強みをどんな風に仕事で活かしていけるかを考えるといいと思います。
山田:「どんな風に成長したいのか」は気にしてる人が多いと思いますが、「どんな強みを活かして仕事をするのか」に関しては考えきれてない人が多い気がしますね。
佐藤:社会人は学生と違って、仕事で結果を出すことを求められます。そうなると自分がどういう風に成長したいのか、という内向きな理由だけではなく、会社に対してどのような強みを活かして貢献するのかという視点を持つべきだと思います。
山田:確かに仕事をする上で、苦手なことでは結果を出しづらいですね。松田さんの考える就活生が気をつけておくべき点は何でしょうか?
松田:同じ会社で定年まで働くという時代は終わっている、ということは念頭に置いておいた方がいいと思います。少し前の時代であれば、大企業に入ってコツコツ働き、年功序列で給与が上がって定年で退職というのが当たり前だったと思いますが、最近の世の中を見ていると大企業を中心に40代・50代の人員削減の機会がかなり増えてきています。
山田:最近ニュースでもよく聴きますね。
松田:会社としても、リソースの最適化をするのであればバリバリ働く30代までを残し、それ以上は一定数切る、というのは自然な選択です。ただ今までは定年までは雇用する、という日本の価値観があったから安心できたということだと思います。
山田:なるほど。
松田:そのような状況の中では、40代になった時に自分自身の力で仕事を進められる能力があるかどうかが重要になってきます。新卒で安定している会社を選び、年功序列で給与が上がっていくことを想像して仕事をしているだけでは困ることになるでしょう。昔に比べて現代の社会人はより自分の将来について考える必要があり、それは会社選びでも言えることだと思います。
山田:確かにそのような考え方では、年を取った時に自分自身の価値を証明できず苦労することになりそうですね。
就活生が入るべき"良い"就職先とは?
山田:それらを踏まえると、就活生が入るべき"良い"就職先とはどのような会社になるんでしょうか?
松田:「その会社の1人としての自分」ではなく、「1人のビジネスマンとしての自分」として成長できる会社だと思います。つまり、「どんな問題に対しても自分で解決していけるような人間」に成長できる環境があることが"良い"就職先の条件だと思います。先ほども話にあがったように、いつ自分の力で勝負することになるか分からない時代です。そうなったときに、例えば有名企業のネームバリューに頼って10年20年仕事をし続けた人よりも、自分の力で難題を解決してきた人の方が圧倒的に強いと思います。
松田:もちろん本人がどのような心持ちで仕事に臨むか、というのが一番大きいとは思います。しかし会社によって仕事内容は違いますし、どのくらい仕事を任せてもらえるか、裁量はどのくらいあるのか、というのが全く違ってきます。
山田:その観点だと、いわゆるベンチャー企業の方が良いということになるでしょうか。
松田:全体的な傾向を見ると、ベンチャー企業の方が「1人のビジネスマンとして」成長できると思います。もちろん大企業の中にもそのような職場環境はあると思いますが、どうしても組織の規模による雰囲気の違いというのは生まれてくると思います。
山田:佐藤さんはいかがですか?
佐藤:自分も10年後、20年後を考えた時に実力がつけられている会社だと思います。自分自身もそれを基準に就職先を選びました。実際Nucoは日々の仕事で1人のビジネスマンとして成長することを求められています。仕事をただ振られてこなすというわけではなく、今ある課題は何か、どう解決するべきかを一人一人がしっかり考えることを日常的に求められています。
山田:確かに社内にも、主体的に仕事をして成長したいという人が多いですよね。そのような人たちはどこへ行っても活躍できるだろうと思います。
新しいことにどんどん挑戦している会社に入るべき
山田:そのような「1人のビジネスマンとして」成長できる会社かどうか、はどのように判断したらいいでしょうか?
佐藤:会社自体が成長途中で、新しいことに挑戦している会社かどうかを見るといいと思います。
佐藤:新しいことに挑戦している会社は、「自分で問題を解決する」という意識を社員一人一人が持っていることが多いです。この姿勢で日頃から仕事を行なっているということが非常に重要だと思っています。
山田:その姿勢は確かにめちゃくちゃ大事ですね。
佐藤:例えばNucoはAIっていう現在進行形で進化し続けている技術を強みとしている会社です。新しい技術を扱っているからこそ、自分たちの問題解決能力が求められますね。世の中にソリューションが溢れかえっているわけではない。自分で考え、自分で試行錯誤する必要があります。
山田:自分自身で課題を把握し、それを達成するために自ら試行錯誤する力はしっかりとつけておかなければならないですね。松田さんは他にありますか?
松田:やっぱりその会社の社員を見るといいと思いますね。何を考え、どんな仕事をしているのか。
佐藤:確かに。
松田:社員の様子を見たり、話したりすればその会社で「1人のビジネスマン」として成長できるかどうかはすぐ分かると思います。今回みたいな社員インタビューもそうですし、面談してくれと言えばどこの会社もウェルカムだと思うので、手段はいくらでもあると思います。
山田:ありがとうございます。最後に、現在就職活動をしている方々に松田さんの方からメッセージをお願いします。
松田:就職活動は大変なことも多いと思いますが、同時に新しい挑戦へと踏み出す一番ワクワクする瞬間でもあります。失敗を恐れず、積極的に挑戦することを楽しんでください!
- ありがとうございました!
いかがだったでしょうか。
固定観念にとらわれず、「1人のビジネスマン」として成長するという内容は我々にとって非常に重要なことなのではないでしょうか。
主体性を持って働くために、まずは自分の力が一番発揮できる就職先を選ぶことが必要になってきそうです。
皆さんが、自分が主体性を持って働けるような就職先を選べるよう応援しています。
今回の記事が、皆さんの就職先について考える上での一助となれば嬉しいです。
弊社Nucoでも、「1人のビジネスマン」として成長したい方を歓迎していますので、ご興味のある方はぜひ一度カジュアル面談をさせて頂ければと思います。