トップページ|ひろしま観光アプリKINSAI
KINSAIは、まるで広島に友達がいるような感覚で、より楽しく広島を旅行していただくための無料アプリです。
https://kin-sai.com/
広島県観光連盟(HIT)では、2024年9月28日~10日間、大正大学からのインターンを2名受け入れました。インターンの方からみた観光地「広島」とHITの業務について、記事を書いていただきました。
インターンの方には、インターンの最終日に記事を記載いただきましたので、記事の文章は10月7日時点のものとなります。予め、ご了承ください。
はじめまして!9月28日より10日間、大正大学から一般社団法人広島県観光連盟(HIT)へインターンに来ている社会共生学部公共政策学科3年の黒田です。
大学では主に政策や観光について学んでおり、実際にどのような観光事業・政策を行っているのか学びを深めるため、フィールドワークという授業でHITへのインターンに参加させていただきました。
・観光地としての広島
宮島や平和記念公園、広島城等の様々な観光スポットがあり、美しい自然と景観、平和と歴史象徴のまち。お好み焼きや牡蠣、尾道ラーメン等のおいしいグルメがあり、国内外から多くの観光客が訪れる人気の観光地というイメージを持っていました。
写真はイメージ
・HITの印象
観光連盟と聞き、ネット上に載っている仕事(観光産業の発展と地域振興を目的とする組織で、旅行会社・ホテル・観光地などが連携し、観光客の皆さんを呼び込むためのプロモーション活動やイベントの企画・実施。観光業界の情報共有やネットワーキングの場、地域経済の活性化など地域支援や観光事業に関する政策の策定等)を行っている少し厳格なイメージを持っていました。
・観光地としての広島
郷土愛が強い方が多い印象を受けました。私の住んでいる地域では観光資源がほぼない状態で、地域のいいところと聞いても答えられる人があまりいません。
ひろしまド真ん中祭りでは、“「観光客」と「広島」の間に縁をつくる”というKINSAIアプリのPRを行うため、リアルKINSAIを実施しました。アプリと同様に広島に関する質問を来場したお客様にリアルに尋ねるという取組です。広島についての質問に多くの方が回答していただき、こんなにも魅力あふれるまちだということを実感しました。
また、広島を訪れている海外からのお客様にも驚くことがたくさんありました。多くの観光地ではアジア圏からの観光客が多く、ヨーロッパやアメリカ等からの観光客の割合はあまり多くありません。
しかし、広島を訪れる海外からの観光客の皆さんはアメリカやヨーロッパ圏の方が多く来られています。被爆の歴史を持つ都市であり、平和記念公園や原爆ドームなどが多くの欧米の方にとって重要な訪問先となっており、歴史的な関心を持っている方が多いことが分かりました。
・HITの印象
インターン初日・2日目は、ひろしまド真ん中祭りでの活動でした。
イベント中はHITの皆さんとお話する機会が少なかったのですが、声をかけていただいたり気遣っていただいたりで少し緊張がほぐれました。
3日目からHITのオフィスでの活動になりました。事業部ごとに様々な業務を行っており、初めて知ること・学ぶことが多く、楽しく・面白い経験ができました。インターン前の印象と違い、とてもアクティブな印象を受けました。
業務内容
〈9/28~9/29〉ひろしまド真ん中祭り KINSAIスタッフとして活動
〈9/30~10/4、10/7〉オフィスでの活動
〈10/5~10/6〉モデルコースの見学
・ひろしまド真ん中祭り
イベントではKINSAIスタッフとしてwebアプリの宣伝、広島観光大使への登録促進をお行いました。広島県内各地から出店がなされており、地域の特色が様々で、地域の良さについて体感することができました。直接お客様と交流することで、地元の方だけでなく観光客の皆さんのお話も聞くことができました。
お客様との交流を通して、観光客ならではの視点、広島在住者からの視点には求めるグルメや行きたい場所などの様々な違いがあることに気付くことができました。
“「観光客」と「広島」の間に縁をつくる”というKINSAIアプリの目的は、観光客の皆さんにとってその地域を知る1つのツールであると同時に地元の方とつながれるということで、広島県外の方にKINSAIの利用に利点を感じる方が多いのではないかと感じました。
・オフィスでの活動
経営企画・マーケティング事業部やカスタマーコミュニケーション事業部などの様々な事業部の方からお話を聞くことができました。インターンへ来る前に想像していた雰囲気とは異なり、思いのほか自由に活動しているように感じました。
業務としては、主にSNSの発信案、Dive!Hiroshima掲載のモデルコース案の作成および提案を行いました。
SNSの発信案では、情報収集の行い方や旅行先の決め方など、学生ならではの視点から意見を述べていきました。TikTokやInstagramなどの最新のSNS技術を利用した広報活動を提案しました。
Dive!Hiroshima掲載のモデルコース案作成では、Dive!の「#広島もしもトラベル」に合わせ、テーマを決め、案の作成を行いました。
私は「ライブ遠征・推し活&一日で広島市中区を満喫!」をテーマに作成させていただきました。テーマの理由としては、スタッフとして参加させていただいたひろしまド真ん中祭りの開催期間中になにわ男子のコンサートがあり、県内外からお客様が訪れられていました。私自身もライブやコンサートがある際には地方への遠征も行っているため、こんなプランがあったらいいなと思い、このテーマで作成しました。提案するにあたって、仮説を立て、情報や根拠となるデータ収集を行いました。特に根拠となるデータ収集に苦戦し、インターネット上にあるデータだけでなく、自身で同世代100人にアンケート調査・分析を行いました。アンケート結果を簡単なグラフに落とし込み、データを見やすい形に直しました。
モデルコースの見学を行ってみて、観光地へ実際訪れてみたことで体感することが多くありました。広島を訪れる外国人旅行者が多くおり、全国はアジア圏が70%(コロナ後60%)、ヨーロッパ圏が7%なのに対し、広島はアジア圏が30%、北米が20%、ヨーロッパ圏が30%と全国と比べ、特徴的な国別割合となっています。宮島や広島平和記念資料館を訪れた際、北米やヨーロッパ圏のお客様が多くみられました。
また、公共交通機関で行くのか、車で行くのかなど移動手段によって回れるコースも限られてしまうことが分かりました。それらにより、実現可能なプランニングであるかを確認することができました。
発表を終えて、たくさんのフィードバックをいただきました。なかでも、上記にある通り、根拠となるデータ収集に苦戦しましたが、根拠を深めるために得たいデータと全体を比較したデータづくりを行うというご意見は今後の資料づくりにも活かせる学びだと感じました。
10日間のインターンを終えて、観光について大学の授業を通しての情報しか知らなかった私ですが、様々な事業部の活動・学びを通して外部から見た・イメージする観光事業と実際の観光事業では多くのギャップがあると感じました。
私が思っていた観光事業は、民間の観光業とそれに関連する事業はもちろんですが、行政的観光事業の政策や助成金の交付以外でイメージが付きませんでした。
HITでの活動を通して現状の維持だけでなく、新規事業者やアプリ開発など新しい観光のあり方を知れたのではないかと感じております。外国人観光客だけでなく、新規交流人口など新たなニーズに応えていくために日々活動している皆さんを見て、将来観光業界を目指している自分にとって良い刺激となるとともに、とても参考になることばかりでした。
インターンで得た学びを、大学だけでなく、将来就く職業でも活かしていきたいです。
ベトナムのFAMツアー(旅行代理店等を対象にしたツアー)に同行したときの様子