1
/
5

【農場長インタビュー】疲れても楽しめる、それが私にとっての農業

今回は信州ファームで農場長として作物のスケジュール管理などを担当している小宮山豪(たけし)さんへのインタビューを実施しました。農業に興味を持つようになったきっかけから、楽しさと大変さまで包み隠さず話してもらいました。農場で働く従業員がどういった想いを持っているのか、気になる方はぜひご覧ください!

◾️プロフィール
小宮山豪(こみやま たけし)
信州ファーム荻原の代表取締役社長を務める荻原昌真さんとは3つ違いの実の兄弟。
幼少の頃から農業に関心を抱き、現在は農場長として若手の育成やスケジュールの作成/管理などを担当。苦労しながらも、100%のお米を作るために日々奮闘してる。

小学生で抱いた「農業をやってみたい」という感覚

—農業に興味を持たれたきっかけは何があったのでしょうか?

おそらく小学校の時だったと思いますが、父親の農作業の手伝いをしたときに、農業をやってみたいと思うようになりました。植物が育っていく様を見たりして、興味を持ったんです。

農業高校に通うことを決め、実家から少し離れたところで一人暮らしをしていました。高校生の段階で一人暮らしができることに、ワクワクしていたのを覚えています。高校では生物工学(バイオテクノロジー)の分野を勉強していました。高校を卒業して農業大学校に進学し、引き続き農業に関することを学んでいましたね。

—学生のときから「農業を仕事にしていこう」という気持ちは持たれていたんですか?

そうですね、農業に興味を持っていたのは事実です。ただ、農業に関連する他の仕事をやってみたい気持ちもありました。例えば、高校で勉強していた生物工学など、研究に関することにも関心を持っていました。各県にある「農業試験場」にも研修のために行っていましたから。

いろいろな仕事を探していた中で、大学のときにお世話になっていた農家の方が、脳梗塞で倒れてしまったんです。倒れた影響で農作業がしづらくなったので、私の方に「農作業を手伝ってもらえないか」と声をかけてくださいました。そういったいきさつで、信州ファームで働くことになりました。そういった経緯もあり覚悟を決めて信州ファーム荻原へ入社しました。

その方が作られていた田んぼの面積は本当に大きくて、私の周りでは見たことのないような規模感だったんです。ちょうど私が22歳になる手前ぐらいだったのですが、「こんな大きなところでお米づくりができるのはチャンスだ」と思えました。なので、もう1年行く予定だった大学を退学して、お手伝いを始めることになりました。

やった分だけしっかり返ってくるのが、農業の楽しさ


—小宮山さんが考える「農業の楽しさ」とは、どういったものですか?

小さい時から父親の農業などを見たり、自分が実際にやってみたりして思ったことが、「やった分だけちゃんと返ってくる」ということ。もちろん他の仕事でもそうですが、真面目にしっかりと向き合えばいいお米ができます。それが目で見てわかるのが農業の醍醐味です。

それから、一種の緊張感を味わいながら取り組めることも、魅力の一つかなと思います。田植えから収穫までの作業は年に一回しかできません。だからこそ、その一回に真剣に向き合う必要があるんです。

「スリル」というと語弊が生まれるかもしれませんが、何よりも一生懸命に取り組んだ結果として、お米ができあがる。誰よりも田んぼに行って、どういう風に育てていくのかを考えて、できあがるまでの過程を見れるのが農業の面白さだと思います。

—改めて、農業は非常に奥が深いものですね。

そうですね。これまで20年お米を作ってきましたけど、100%満足できるお米が作れたのはいつかと問われたら、正直なところないですね。毎年同じ気候にはならないので、どういったアクションを取ればいいのか毎年変わります。

もちろん「今年は最高のお米を作る」と毎年思ってやっていますが、100点満点の段階にはたどり着けていません。100点満点のお米を作るのは、一生かけても難しいのかもしれませんね。

でも、毎年最高レベルのお米を作れるようにと思いながら、お米作りに取り組めていると思います。

苦労は毎日、それでも楽しくなってくるもの

—楽しみながら農業をされていると思うのですが、苦労された経験がありましたらお伺いしたいです。

苦労は毎日です。休みたいと思えばいくらでも休めるので、自分を律することに苦労する場面はありますね。ただ、「ファーマーズハイ」という言葉があるんですけど、一定の段階を超えると疲れていても楽しく感じるんです。

例えば、大豆の収穫をする日が決まっていた日の前日、収穫当日に雪が降る予報が出ていました。「雪が降る前に収穫作業を終わらせないといけない」となったので、60kmほど離れた場所でしたが、トラックに機械などを全部乗せて行った覚えがあります。夜中というか朝までその作業をして、「今、頑張らなきゃ一年が無駄になる!」というハイな感じもあってとても楽しかったですね。

—いろいろな楽しい瞬間があるんですね。

いつどういったタイミングで農業が楽しいと思えるのかは、人によってバラバラだと思います。やはり多くの方は、時間をかけて育て上げたものを収穫するタイミングに、農業の楽しさを感じると思うんです。

ただ自分は違って、種をまいて芽が出る瞬間が一番楽しく感じます。黒い土しかないところから植物の芽が出てくる。子どもの時にその瞬間を見て、とても感動したのを覚えています。大変なことがあってもその瞬間に携われたときは、楽しさが勝つものなんです。

日本一の農家に、百姓になる


—農場長の小宮山さんから見た、信州ファーム荻原の強みは何ですか?

誰にもできない農業をやっていることです。農業は継続することが難しいものですが、当社ではただ継続するだけじゃなく、新しい挑戦も積極的に進めています。それから、未経験の方でもしっかりと教育して、農業ができるようになる点も強みだと思います。

「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、それは本当に大事な考え方だと思っていて。人間、好きなことには勝手に意識が向いていくものなんです。私が若い社員に教育をするときは、農業を好きになってもらえるよう意識しています。

—ありがとうございます。最後に、小宮山さんの今後の目標をお聞かせください。

日本一の農家に、百姓になることです。品質なのか技術なのか、何をもって日本一とするのか明確な基準はありませんし、その部分は今でも考えながらやっています。この目標は今後も変わらないでしょうね。
農場長の役割もこなしつつ、最高のお米を作っていきます。

―ありがとうございました!

少しでも信州ファーム荻原について知りたい方は、ぜひカジュアル面談にてお話ししましょう!エントリーお待ちしております!

カジュアル面談はこちらから▼

初心者歓迎/革新技術農業
革新的な技術で持続可能な農業の道を一緒に開拓していきませんか?
▍信州ファーム荻原とは 農業を志し、全国から集まった20代~30代の若者が、信州というこの地で米作りに情熱を注いでいる農場です。「一人でも多くの食卓においしくて安心なお米をお届けしたい!」そんな思いから無農薬のお米作りを10年以上前から研究を続けてきました。その技術と経験、そして育てた土が私たちの農場の宝です。 ▍事業内容 ・農産物の生産、加工、販売 →コシヒカリ、あきたこまち、美山錦、山恵錦、金門錦、風さやか、縁結び、いのちの壱、ササニシキ、黒米、ミルキークイーン、もちひかり、もち麦、大豆(ギンレイ)etc… ・農業作業の代行、請負、委託 ・農業体験研修の企画、実施 ・農産物検査業務 ▍信州ファーム荻原の強み/こだわり 長野県は実は全国トップレベルの良質米産地です。1,000〜2,000メートルを超える山々から湧水や沢水が用水として大切に田んぼにひかれています。冷涼な気候は病害虫の発生を最小限にしてくれます。昼夜の寒暖の差は作物がじっくり熟するために人工的には作ることのできない環境でもあります。この恵まれた環境を最大限活かし、私たちは「必要のない農薬」は使いません。土作りを心がけ、生き物の力や稲自身の力を最大限に引き出すことで、美味しさと病気や害虫への抵抗力の両方を最大限に引き出すことに努めています。 高品質な商品をお客様に届けるためには、楽しいことばかりでなく、晴れの日も雨の日も毎日行う田んぼの水管理や草取りなど辛い仕事ももちろん多くありますが、妥協をしない毎日の少しの積み重ねは私たちのプライドでもあります。"おいしいさ"をお届けするための努力は惜しみません!お米づくりへの想いが強いからこそ、田植えシーズン、稲刈りシーズン後の打ち上げは、格別です! ▍参考リンク HP:http://shinshu-farm.com/index.html オンラインショップ:http://shinshufarm.shop28.makeshop.jp Instagram:https://www.instagram.com/shinshufarm_ogihara/?utm_medium=copy_link
有限会社 信州ファーム荻原

代表インタビューもぜひご覧ください!▼

【代表インタビュー】"農業を通じて人を幸せにしたい" 家族から受け継いだ信念が、挑戦へと変わる<前編> | 有限会社 信州ファーム荻原
はじめまして。有限会社信州ファーム荻原の採用広報担当です。この記事は、農業の働きがいや、信州ファーム荻原がどのような思いでお米作りをしているかをお伝えするために作成しています。今回から2回に分け...
https://www.wantedly.com/companies/company_7437928/post_articles/545686

社員インタビューはこちら▼

運命的に出会った農業。収穫したお米を「美味しい」と言ってもらえる瞬間が最大の幸せ | 有限会社 信州ファーム荻原
「無農薬のお米を、1人でも多くの人に届けたい」。その一心で、失敗を恐れず新しい事業に挑戦し続ける信州ファーム荻原。今回は、美味しいお米を少しでも低価格で作るため、副農場長として活躍する佐藤一樹さ...
https://www.wantedly.com/companies/company_7437928/post_articles/872572
このストーリーが気になったら、遊びに来てみませんか?
農業はかっこいい!持続可能な地域活性化に貢献したい新卒求む!
有限会社 信州ファーム荻原では一緒に働く仲間を募集しています
118 いいね!
118 いいね!

同じタグの記事

今週のランキング

採用課さんにいいねを伝えよう
採用課さんや会社があなたに興味を持つかも