ベトナムダナンで開催のITイベントDev Day Da Nangで登壇しました！

アイ・グリッド・ラボのCTOの岩崎が4月22日にベトナムダナンで開催されたITイベントDevDay Da Nangで「地域脱炭素社会の実現に向けた “GXシティ “構想」について発表しましたので、現地の様子などお知らせします！

―ITイベントDev Day Da Nangとは？？？

Dev Day Da Nangは、ベトナム、ダナンのITコミュニティと全国のITコミュニティに特化した非営利のイベントです。これまで8,000人以上のIT学生、ソフトウェアエンジニア、技術者、IT教育者、技術管理者、起業家や国内外の優秀なスピーカーが150名以上参加するITイベントで4月22日～に開催されました。

ダナンはベトナム第三の都市。産業としてソフトウェアに力を入れ、エンジニア育成に力を入れている地域です。こうした地域で行われた今回のイベント、3000人が参加し様々なワークショップやセミナーが行われました。

イベント詳細はこちらをご覧ください。

―AI/IoTによる新エネルギープラットフォームについて語る

岩崎が発表したのは、「AIトランスフォーメーション」をテーマにしたセミナー。

「カーボンニュートラルを実現するAI/IoTによる新エネルギープラットフォーム」についてアイ・グリッドが協業している株式会社タスデザイングループ代表取締役の甲田さまが登壇し、その中でプラットフォーム開発のケーススタディとしてアイ・グリッド・ラボ CTOの岩崎が「地域脱炭素社会の実現に向けた “GXシティ “構想」についてお話させていただきました。

アイ・グリッドの企業紹介や気候変動の現状、そして当社独自のエネルギープラットフォームの特徴や今後の展開などを発表しました。

アイ・グリッド独自のプラットフォームが可能にした分散型太陽光発電システムによる「再生可能エネルギーの余剰電力循環モデル」の取り組みはアイ・グリッドが全国に保有する施設の屋根を活用した分散型太陽光発電所を独自のAI予測技術を用いて統合管理。再生可能エネルギーの創出を最大化し、電力の最大利用を促進している仕組みです。こうした仕組みが、日本におけるエネルギー課題解決の一つとして貢献していることを海外にもアピールできたと思います。

―ベトナムの若者たちの熱気あふれるイベント

セミナー後はワークショップとして「R.E.A.L. New Energy Platformにあるデータを提供し需要予測や太陽光発電予測のAIのモデルを作る、精度を競う」イベントが行われコンペ形式でダナンの学生たち20組のチームが参加しました。4チームが決勝に残り、プレゼンを行い、審査によって見事大学3年生の学生さんが優勝しました。優秀なエンジニアの学生たちにアイ・グリッドの取り組みの紹介や接点を持てたことで、さらにアイ・グリッド・ラボの開発にも新しい取り組みができそうです！学生たちと何かコラボができたら・・・と次の企画検討中です。

―アジアのエネルギー事情。ASEANでの再生可能エネルギーのこれから

急速に経済成長を遂げているベトナム。電力消費量においては、ASEANの中でインドネシアに次ぐ第2位。ベトナムで消費されているエネルギーの80％は化石燃料（石炭、石油、ガス）によるもので、再生可能エネルギーは近年になり開発が進むものの、エネルギー消費量に占める割合はまだ低いのが現状です（JETRO 調査レポート ベトナムのカーボンニュートラルに向けた取り組み状況（2022年5月）より引用）。

そのため、ベトナム政府では、再生可能エネルギー開発政策を進め、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、廃棄物発電などによる法規制の整備を進めています。今後エネルギー開発による事業も促進されていく中で、アイ・グリッドのノウハウがベトナムの発展に寄与できたらと考えています。ベトナムではソフトウェアの優秀な学生たちがその分野に集まってきていますが、ベトナム国内ではAIを商用で活用する機会はまだ少ない状況です。今回のイベントを通じて、現地エンジニアたちとの交流を深めることができ、エネルギー分野でのＩＴ活用を共に進めていけたらと考えています。

アイ・グリッドのパートナー企業である株式会社タスデザイングループさんはすでにベトナムのエンジニアを登用しながらアジャイル開発を進めています。当社のプラットフォームも現地エンジニアによってAI検証の一部が行われています。

アイ・グリッドでは、AI・IoTを活用して身近なところで生まれた「グリーンエネルギー」が地域をめぐる世界の実現を目指しています。テクノロジーを活用し不安定要素の多い太陽光による再生可能エネルギーをコントロールし、分散型太陽光発電所で生み出されたエネルギーを地域で巡らせる仕組みを作っていきたいと考えています。

テックの力で脱炭素社会実現に向け再生可能エネルギーの促進に今後も積極的に取り組んでいきます。