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何者でもない僕たちが、応援を集めるための施策

ファンを作るためにはどうすればいいか、チームで話し合ってみます。
そのミーティングでは、こんな意見が出ました。

ファンとは・・・

応援してくれる人
広めてくれる人
好きで好きでそのことばかり考えている人
思想に共鳴してくれる人
生活の一部になっている人

ではファンを作るにはどうすればよいだろう?

信頼を得る
感動させる
GIVE し続ける
タッチの回数(場所と頻度)を増やす
共感できる思想を発信する
人らしさを出す

20代、30代、人に頼るのが大嫌いで、正直、自分でなんでもできると思って生きてきました。
しかし最近ようやく、それはちょっと違うな、と思うようになりました。
(年のせい)

人には頼ったほうがいい。
味方が増えたほうがいい。
応援されるように、自分を持っていったほうがいい。
そのほうが何かとお得じゃないか、と気づき、ようやく少し人への甘え方がわかってきたようです。
(40男の悟り)

応援ってなんだろう?

この半年くらい、「応援されるにはどうしたらいいのか?」を考えてきました。
集団で群れるのが得意だったヒツジドシの代の僕ら。学生時代、こんなエピソードがあります。

学校のテラス席、いつものように10人くらいでつるんでダベっていました。
(そもそも「ダベる」が懐かしすぎます)
そこへ1個下サルドシの後輩1人が自分の彼女を連れて登場しました。
わりとかわいがられている後輩でした。

「先輩のみなさーん! 今度、僕の彼女が学祭でミスコンに出るので、どうか1票お願いしまーす!!」

そのとき場を支配した空気は、
「え、なんでお前の彼女をミスコンで勝たせるために俺たちがわざわざ協力しなきゃいけないの?」でした。
このとき、この後輩は何がいけなかったのでしょうか?

人間には、自分より弱い者を「かわいい」と思う傾向があると言えます。
自分より優れていたり強い者はかわいがられる力が比較的弱いので、素直な周囲の応援を得ることが難しくなる。
「集団の中から抜け出すもの」のように映ってしまうのでしょう。
このとき、テラスでダベってた側の僕らの心理は
「え、なんで俺らを差し置いて上へ行こうとしているお前のために俺らが協力しなきゃいけないの?」ということだったと思います。
(今考えたらめちゃくちゃ小さい話ですね・・・笑)

これを難しい言葉で「同調圧力(ピアプレッシャー)」と言い、
日本の社会ではわりと顕著に見られる (僕としては非常に残念に思う) 傾向ではないかと思います。

この後輩くんの場合、たとえば「誰か影響力のある先輩1人だけに事前に説明してネゴしておき、その先輩を通して拡散してもらう」みたいなことをやっていたら違ったかもな、、、(雪だるまの核がため理論)などと、きっと今となっては本人もどーでもいいことを気遣ってみます。

応援を集めるとは、時として嫉妬や妬みと戦う作業かもしれませんね。
たまにこんなことを思い出しながら、自分自身のキャラクターの自覚と分析、そこからの「どの角度で入っていったら人からの応援を集めやすいか?」
・・・なんてことを狡猾に計算して行動している腹黒い男は僕です。

雪だるまの核がため理論

大きな雪だるまを作るためには、まず小さな「核」が必要です。
はじめは中にいるメンバーが (見て見ぬふりをせずに) 盲信的に盛り上げていく。

これは、空でもいい。とにかく「無条件」でやることです。
なぜなら、世の中には「バンドワゴン効果」というのがあって、大衆は盛り上がってそうなところに流れるからです。いわゆる行列の先頭に並ぶ「サクラ」というやつです。
これが核となり、少し転がって大きくなったら、次には周りを巻き込めるようになります。このとき「身内」の数は多いほど有利です。
「知らない人」も「知っている人」に変わればその瞬間から「身内」になります。

「身内」を増やすための施策

F&Pとして第1回目のクラファンを経験した時、いろんなことを学びました。
当時はこんなことを考えていました。

「応援されるためにどうしたらいいか?」
「ファンを増やすにはどうしたらいいか?」

「あなたのお母さんはあなたの熱烈なファンだ」
「身内とは、盲信的で無条件のファンだ」

1. 「身内以外からの応援を集めるにはどうしたらいいか?」
2. 「じゃあ、もっと身内を増やすことはできないか?」

そしてこの「2. どうやって身内を増やすか?」の答えになる施策として仕込み続けてきたのが、「クラファンをもって、身内を集める」という方法です。

F&Pとして2回目となるクラファンの挑戦は、「株式投資型クラウドファンディング」です。これはつまり「ネットで投資家を集める」というもので、1回目の「購買型クラウドファンディング」とは全く違い、そもそも会社に出資をするいわば「参画者=身内」を集めてしまおうというもの。

https://fundinno.com/projects/218

(このプロジェクトは、2021年5月に募集終了しました)

株式投資型クラファンによる資金調達を終えて

こうして僕らは、新たな投資家の方々に参画をいただくことに成功し、会社としても次のステージ行くことができたと思っています。
そして今、このイベントを経て良い意味で身が引き締まり、強く応援をいただいている感覚があります。

「僕たちは、まだ何者でもない」

これは僕自身、自戒としていつも肝に銘じていることです。
かつて、多くの取材をいただきメディア露出も多かった頃、少し天狗になっていたことはなかったか? そんなものは、一瞬で足をすくわれてしまいます。
まだ何者でもない僕らは、他の方からの応援がなければ買ってもらえないし、知ってもらうこともできない。いつになってもそう思っておいて損はないと思います。

応援されていることを感じられるときは、やはり何にも変え難く嬉しいものです。
だから、応援をいただける一人一人に感謝して、つながりを大事にしていかなくてはいけない。

いつもありがとうございます。

(この記事は、2021年1月・4月に社内向けに発信された内容をもとに編集を加えています)

https://note.com/nishinoteru/n/n32d5d94463b9

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