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労働生産性が低い食品製造業界における救世主!コロナ禍でますますニーズが高まる食品機械メーカーの挑戦とは -前編-

こんにちは。静岡で食品製造機器や装置を作っている企業「ナカガワFMT」の採用サポートチームです。今回は、食品製造業における食品機械メーカーへの期待と、実際に当社がどのように対応しているかをご紹介します。

突然ですが、みなさんは食品製造業における機械化というと、どんなことを思い浮かべますでしょうか?工場内でベルトコンベアーが運ぶ大量の食品を、人の手で仕分けしたり梱包したりといった光景をテレビや工場見学などで見たことがある方がいらっしゃるかと思います。


ライン業務でのプロセスが多い食品製造業ですが、人の手による仕事が不可欠なため、課題は一辺倒の対策ではクリアできません。

食品製造業が直面している課題

まずは、現在、食品製造業の直面している課題のうち、いくつかを紹介します。

ー製造業の中でも、労働生産性が低い
ー給与が低い
ー非正規労働者やパートタイム労働者の割合が高い
ー従業員がよりよい待遇への転職をする可能性があり、人材確保が難しい

実は食品製造業の労働生産性は、製造業平均の約6割と製造業の中で最も低い業種の一つです。労働生産性が低いことが、給与の低さなどの労働条件にも影響しています。では、なぜ労働生産性が低いのでしょうか。

前述した人の手による工程こそが、食品製造業の生産性が他産業と比較して低くなっている要因なのです。効率的な生産に向けて、積極的な機械化を図ることが重要ですが、食品製造業の機械化には、他の製造業とは異なる特有の課題があります。

一例としては、原料の品質や形状が不安定であることや、季節ごとの商品入れ替えがあることです。食品ごとに異なる機械を製造する必要があるうえ、通年使用できないものがあるのです。

そのうえ、食品製造業は今後もニーズが高まっていく見込みがあり、人手不足が深刻となっています。それでは、労働生産性を高めるため、食品機械メーカーは具体的にどのようなことに挑戦しているのでしょうか。

食品製造業における機械化の現状

食品の製造段階においては、ある程度目視・手作業に頼らざるを得ない側面があり、これまでは労働集約的な作業への依存度が高かったことは否めません。一方、食品製造業において生産現場の労働力不足が強く認識される中、生産性を上げると解決できる課題が多くあります。付加価値労働生産性が上がると企業の利益もアップできるといった、機械化による生産性向上への意識は高まっています。

実際に近年、レトルト食品や冷凍食品、コンビニ弁当など食の簡便化や外部化志向が進んでいる中で、特に中食の製造業者による加工場の新設や設備増強等の大型投資が増加しています。また、食品製造業全体の人手不足が深刻化している中で、生産性向上や省人化のための機械化の進展が見られます。

一方で、食品製造機械の調整やメンテナンスを自動化するのは難しく、どうしても人の手が必要になる部分は発生してしまいます。

こういった問題がある中でも、生産性向上の目標で食品機械メーカーに期待される工程として、以下の2つが挙げられます。

①素材の下処理などの前工程におけるオリジナル機械の製作
②工程間をつなぐ自動化のニーズに対応した機械

これらの工程について、具体的にご紹介します。

①前工程におけるオリジナル機械の製作

食品製造において、「原料処理」や「食品製造・加工」などの下処理、いわゆる前工程は食品メーカーごとに生産手法が異なる部分であり、それぞれの食品メーカーの方法に合わせたカスタマイズが要求されます。大手機械メーカーの規格化されている機械は機能が画一的であり、個別ニーズに応じたカスタマイズを行う場合も追加で費用が発生するなど、価格が高くなりがちです。そのため、食品メーカーの使い方に合わせたオリジナル機械の導入に対するニーズが高くなっています。

②工程間をつなぐ自動化のニーズに対応した機械

食品製造現場における一連の生産ラインにおいては、生産工程のメインとなる機械の「つなぎ部分(商品の保管・搬送・移動)」は、人手をかけて作業を行っていることが多く、こうしたつなぎ部分を自動化できる機器・装置類への需要が高くなっています。

食品製造業では製造ラインでの工程間のつなぎの自動化が遅れていることが指摘されていますが、その原因は工程ごとの生産処理速度の差が大きいためです。そのまま製造ラインでつなぐと次工程で商品が溢れるか又は従業員が手待ちになることが多く、これを回避するために工程ごとに課題が山積みが発生しているのが現状です。このトラブルを改善するためには、つなぎの装置の問題だけではなく、前後の工程の処理速度を出来るだけそろえて連続的な流れの生産ラインにする必要があります。

次回の後編では、ナカガワFMTの営業課課長である中川にインタビューを行いました。中川が食品製造に込める熱意や、ナカガワFMTに対する食品製造会社から高まるニーズについて紹介します。

出典:❝食品製造業における労働力不足克服ビジョン❞ 農林水産省 2019-07-11
https://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/seizo/attach/pdf/190711-2.pdf

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