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お客さまの暮らしを変える商品をコーディネート

インタビュー:イオンネクスト株式会社 林孝穂生鮮コーディネーターマネージャー

Green Beans(グリーンビーンズ)の強みは、3万点を超える豊富な品揃えと、徹底した温度管理で実現する鮮度抜群の商品にある。その根底には、生活者の視点が反映された商品提案が取り入れられている。今回は、多彩で利便性の高い品揃えの実現に力を注ぐ林孝穂生鮮コーディネーターマネージャーに、イオンネクストにおける生鮮商品バイヤーの醍醐味や生鮮コーディネーターの仕事内容について聞いた。


ネットスーパーの可能性を信じて

“毎日の食卓に関わる仕事がしたい”と思ったことが、イオンリテールへの入社のきっかけでした。食卓には主菜・副菜が並びます。このとき、主菜は肉か魚のどちらかひとつになりますが、野菜ならどちらの場合でも一緒に料理することが多いですよね。それなら毎日食卓に出てくる野菜を扱いたいと、農産部門への配属を希望しました。店舗配属などを経て、イオンリテール本社で果物のバイヤーをしているときにイオンネクストの社内公募があり、ネットスーパーの可能性を感じて手を挙げました。

 ネットスーパーは、結婚して2人分の料理をするようになったころ、買い物に行く時間がないことから何度か試したことがありました。実際に利用してみると、この先絶対に必要とされるサービスだと実感し、より使いやすいネットスーパーを提供したいと思いました。

 部門の垣根を越え、トータルで商品を企画

もう1つ、新規事業でなら私のやりたいことができるのではないかという期待があったことも、イオンネクストを希望した大きな理由になっています。

イオンリテールでは、スイカやメロンなどのカットフルーツのバイヤーをしていました。当時、果物の消費量が落ちている理由のひとつに「食べるまでが面倒」というものがありました。でも、カットフルーツならすぐに食べることができるため、果物を購入する良いきっかけになります。そこから発展して、刻みネギなどのカット野菜といった簡便性の高い農産物を一手に取り組みたいと思うようになりました。スタートしたばかりのイオンネクストなら、そういった「担当者がやりたいと思うこと」をチャレンジさせてくれると考えました。

 現在は農産のバイヤーをしながら、畜産・水産を含めた生鮮コーディネーターマネージャーをこの春から兼任しています。バイヤー業務では、果物と野菜を区別なく担当しています。そして、コーディネーター業務では農産、畜産、水産の3部門を「生鮮」として取りまとめています。野菜と果物以上に交わることが難しい3つの部門ですが、そこに横串を刺し、「Green Beans」ならではの展開をしていく。それが今のこの仕事の課題であり、やりがい・楽しさでもあります。

1つの野菜が多彩な商品に生まれ変わるコーディネート術

生鮮コーディネーターマネージャーは弊社ならではの役割だと思います。その商品、農産物を売るためにはどうすれば良いのか。バイヤーの視点だと、品種や食味などのスペックだけに注力しがちですが、私がコーディネートすることで料理をする側から見た利点の提案ができます。その野菜の特徴を生かして「おいしく食べられる」状態で商品化することが私の役割です。さらに、キャベツの千切りがあるなら、ざく切りもあると便利ですし、キャベツと他の野菜と組み合わせたもの、ニンジンや玉ねぎなど他の野菜単品のカット野菜もあるとメニューの幅が広がります。調理の手間を省くという点でいえば、皮をむいた玉ねぎも便利です。そこに簡便調味料があれば、さらに料理の時短ができます。

 “お客さまがどのように食べるか”から逆算して商品展開を考えたり、提案したり。そのときに、「生鮮」でまとめたコーディネートをすることによって、野菜だから、果物だから、肉だから、魚だからと部門の違いで展開ができないということもなく、横串を刺していくことが可能です。

バイヤーに必要な利用者視点、消費者視点

生鮮食品のバイヤーに必要なのは、消費者の視点だと思っています。実際に日々、食材を買って料理をしている人の視点です。それに加えて、自分ならではの視点やアイデアをどう商品化に生かしていくのかも大切です。

 例えば現在、私は育休復帰後、フルタイムを希望して働いています。夫と分担しながらの家事・育児は大変な時もありますが、だからこそカット野菜などの簡便野菜の必要性を実感しています。私が開発にかかわった「Green Beans」のおすすめ商品「まるむきじゃがいも」は一度使ったら、その楽さ、時短効果に驚きますよ。生ごみが出ない点も嬉しいんです。これは普段、忙しい中で家事をこなしているからこそ、必要性を感じて生まれたアイデアです。お客さまの視点でどんな食材があったら良いのかを考えることができると、バイヤーとして活躍できるのではないでしょうか。

おいしさの先にある、豊かな食生活の提案

 イオンネクストでは「もう戻れない。また食べたい おすすめしたい」商品をお客さまに届けたいと思っています。一度買ったら、食べたら、もう以前には戻れない。それが「Green Beans」にしかないものです。「鮮度+」もそのうちのひとつですが、「もう戻れない」驚きと感動の商品をもっとたくさん世の中に紹介していきたい。そして、お客さまに「野菜がおいしい」という価値だけではなく、生活が豊かになる提案を、新しく入る方々と一緒にしていきたいです。イオンネクストで、新しい食のくらしをコーディネートしてきたいと思っています。

プロフィール

林孝穂

2005年、入社。イオンリテールで農産マネージャー、スーパーバイザー、エリアバイヤー、本社カテゴリーバイヤーを歴任。2022年からイオンネクストに出向(現職)。2023年に出産。産休・育休を経て、現在はフルタイムで勤務中。

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野菜・フルーツ流通加工担当|新鮮さがジマンのオンラインマーケット
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