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「地方創生」と「ビジネス」を両立する。シークルーズのこだわりーーー水辺の街づくり企業が、グランピングに参入する理由とは
海や川などウォーターフロントの付加価値を高めることで、地域を活性化する「水辺のまちづくり」を手掛ける当社。海に関連する観光やレジャーに限って言えば、日本一幅広い事業領域を手掛けていると言っても過言ではありません。そんな私達は、今年から新たにグランピング事業に参入します。これまで海に関する事業を展開してきた私達が、陸の事業に参入することは「まちづくり」と「ビジネス」両側面で大きな意味を持っています。「ビジネスとして成立しないまちづくりは続かない」代表の瀬崎公介はそう語ります。衰退しつつあった天草の観光業界を数々の事業で盛り上げ、熊本地震によって傷ついた地域の復興を先頭に立って進めてきた瀬崎...
【Vol.6】人吉球磨の観光復興のシンボル”HASSENBA”開業まであと1ヶ月!
※この記事は当社の代表瀬崎のnoteからの転載となります。私のnoteで度々お伝えした観光複合施設”HASSENBA"について。正式な開業日が令和3年7月4日に決定しました。令和2年豪雨災害からちょうど1年での開業となります。これまでの苦労はnoteでずっと書き続けてきたので、今日は明るくどんな施設になるかをご紹介したいと思います。再開までの経緯はこれまでの記事をご覧ください。1.HASSENBAのコンセプト観光複合施設”HASSENBA"の施設名の由来は球磨川くだりの出発場所である”人吉発船場”から。遊覧船が出発する場所だから発船場なんですが、今回、壊滅的な被害を受けた人吉発船場をどう...
【Vol.5】点を線で結ぶ
近年、地方活性化の切り札として観光が注目されるようになって久しい。正直、成功例はわずかでほとんどが失敗。何故ならお客様目線ではなく地元目線での取り組みだから。特に行政主導のものは目も当てられないほどお粗末なものも多く、広告代理店に丸投げして、イベントに頼り、このデジタルの時代に幟旗、ポスター、パンフレットの”三種の神器”を作ってご満足(笑)。ここ数年ようやくデジタルマーケティングの需要性を意識し始めているが、お決まりのように著名なインフルエンサーを招いてInstagramやTwitterで投稿してもらう程度で「うちの村はデジタルマーケティングに取り組んで出ます!」と自己満足。それで結果が...
【Vol.4】コーポレートカラーはカリフォルニアブルー
当社のような地方の中小企業は正しいブランディングが出来ていないことが多い。経営者の個人的な嗜好やデザイン会社・広告代理店から提案されたものを疑いもなく取り入れてしまい、チグハグ・バラバラになってしまった結果、会社のイメージが認識されにくくなってしまう。以前の当社もまさしくそんな感じの典型的な田舎の零細企業だった。そんな中、10年前に一つのキッカケでデザインに対する考え方が180度変わった。それは工業デザイナー水戸岡鋭治先生との出会い。九州新幹線全線開業の2011年、当社が運航する定期航路「天草宝島ライン」が接続運行しているJR三角線にJR九州の新しい観光列車の投入準備が進められていた。そ...
【Vol.3】令和2年7月豪雨を乗り越えて。令和3年7月に観光拠点施設「HASSENBA」として再建!
令和2年7月4日の真夜中。熊本県南部を中心に激しい雨が襲った。とんでもない量の雨水が川へ流れ込み、急激に球磨川の水位は上昇。そして、午前7時過ぎにとうとう防波堤から溢れ出し人吉市の中心部を飲み込んだ。山間の田舎なので報道を目にしても全国の皆さんにはピンと来なかったかもしれない。わかりやすく例えると東京で言うと中央区〜千代田区、大阪で言えば北区〜中央区が水没したようなもの。恐らく日本の過去の災害を振り返っても東日本大震災の津波以外でこれだけ街の中心部が水に飲み込まれた例はほとんどないと思う。それくらい今回の豪雨災害は凄まじいものだった。当社が出資し、経営再建を支援中の人吉市の第3セクター「...
【Vol.2】航路を核としたまちづくり。地場資本でのエリアマネジメント。
シークルーズの拠点がある上天草前島エリアはここ10年で急速に発展してきた注目のリゾートエリア。「ホテル竜宮」や「ホテルろまん館」などOTAで九州の人気ランキング常連の宿泊施設やオシャレなカフェやレストランが人気の「リゾラテラス天草」、当社と九州産交グループが共同運営する上天草市観光拠点施設「ミオカミーノ天草」、老舗観光施設「天草パールセンター」など地方では珍しい観光集積エリアだ。当社は創業の昭和53年以来、この地で商売を営んでおり、平成6年のイルカウォッチングの開始以降は遊覧船の発着地としても利用してきた。今でこそ賑やかなエリアだが当社の定期航路「天草宝島ライン」が就航する前までは天草パ...
【Vol.1】JR九州との連携で日本初の鉄道と船が連動した路線を構築
2008年末。2年後の2011年3月に全線開業を控えた九州新幹線に期待が高まる一方の熊本県の中で蚊帳の外に置かれていた天草。何故なら天草五橋で九州本土と繋がっているとはいえ離島だから勿論線路はない。天草の住民は九州新幹線には全くと言って良いほど関心がない状況だった。そこで何とか九州新幹線から観光客を呼び込む方法がないかと考えた中で思いついたのがJR三角線の終着駅である三角駅の目の前にある三角港から接続する航路。三角地区は全国的にも稀な駅と港が近接しているエリアで改札から港までの距離はわずか250メートル! 東海道新幹線16両編成の長さ400mよりも短い距離で鉄道から船に乗り換えが可能なと...