1
/
5

効率化を追求するのが好きという若尾さんに、大手からの転職理由や今後やりたいことを聞いてみました

今回は9月に入社された若尾さんにインタビューしました。大手からベンチャーへの転職をなぜ決めたのか、どんなお仕事をされていたのかなどについて深掘りしました!

若尾さんインタビュー

■入社してからどうだった?今何しているの?

ー現在はどんなお仕事をされていますか?

ほんと入社してから毎日刺激に溢れていてすぎるのが早いですね。
今は新しく生産して出荷する8本ポールのスキャナ2つの生産工程管理をしています。本当はもっと早く始まる予定だったところ、台風や港の混雑で遅延したりしてて、一筋縄では行かないなと早速感じています。

入社時はちょうどそのスキャナ部材の発注のタイミングだったので、リストを見ながら問い合わせしたり、発注したり、代替え品を探したりと手探り状態で始めました。入社したばかりで、スキャナの構造もまだ把握できているわけではなかったので、代替え品を探すにも要件を達成しているのかどうかなどわかる範囲で調べて、周囲に聞いて、また調べて、みたいなことをしていました。

ーハードウェアの生産工程ってリードタイムとかざっくりどんな感じなんですか?

どこから開始すると考えるかにもよりますが、本当にスキャナを組み立てるだけなら数日くらいです。組み立てして、ソフトウェアの検証をどれくらいするのかというところに左右されますね。検証が問題なければ1週間くらいで最終の部分は終わります。

そこまでの部材の選定と発注などの調達が大変ですね。国外でフレームなどの板金制作などもしているので、その辺りは数ヶ月かかります。製造期間だけでなく輸送の時間もあるので3ヶ月くらいかかったり、工期自体も数ヶ月かかりますし。状況にもよりますね。

ーなるほど。基本的に若尾さんのミッションや立場は、部材調達や製造の管理、備品在庫の確認とかをやることなんでしょうか?

そうですね、あとは原価管理もありますし、システムについても学んでいますし、先輩についていきながら組み立ての現場に行ってフィールドエンジニア的なことも学んでいるので、とにかく幅広いですね。

ーそうですよね、VRCは人も少ないから一人何役もしますもんね(笑) 毎日学ぶことが多そうですね。スキャナの組み立てなどはもう完璧ですか?

組み立ては先輩方と一緒にやったらできそうです。解体はこれから覚えます(笑)

VRCのスキャナは組み立てや解体がしやすく設計されているので簡単にできました。もっと難しいのかと思ったのですが、予想以上に迅速に組み立てできました。


■前職では何をしていたの?

ー毎日覚えることもたくさんあって、刺激的というのはいいですね! 前職とは全然違いますか?

前とは違うなと思います。前職よりも今は労働時間も短く、内容が濃いと思ってます。今までは相手にボールを渡して返答を待っている時間も長かったんですけど、今の仕事はボールを投げ返してもまだいろいろできること、やることがあるので仕事時間が凝縮されている感じがありますね。

ーそうなんですね。ちなみに前職ではどんなお仕事をされていたんですか?

前職では航空機の中に設置する内装品の製造に関わっていて、10年くらい勤めていました。もともと製造という業界にすごい興味があって、製造業の会社に入社しようと思っていたんですが、車などに興味があったわけでもないし、いろいろなものづくりの会社を探したんです。その中で航空機に特化した前職の会社を見つけて、すごいニッチな市場だしシェアもとっている会社だったので、株式上場しつつもこれからも成長していける会社だなと思い、新卒で入りました。

ー製造業に入りたい、というのは何か理由があったんでしょうか?大学で工学系を学んでいたとか?

いえ、大学時代は経済学を学んでいて、私は経営戦略を専攻していました。

製造業やものづくりが好きというよりは、個人的にいかに効率的に物事を順序立てて考えて進めていくか、というところに興味があって、普段からそういった思考をするタイプなんですね。例えば、休みの日も先に予定を詰めてどう立ち回ってクリアしていこうかというのをいつも考えていたり、そういうのが好きなんです。製造業っていろんな改善とか効率化とかが行いやすい環境なのかなと思いまして、興味を持ったという感じです。

そういう経緯で前職に入社して、生産の工程管理をずっとやっていました。お客様から受注をもらって仕様を決定し、営業担当と設計担当と自分でどういう仕様にするか、計画にするか、という相談をし、その後は社内で設計の作業を始めたり、資材調達のスケジュールを引いたり、プロジェクト全体のマイルストーンの発行をしたりしていました。設計が終了したらその情報を資材担当に伝え、その後の製造現場でのスケジュール管理もやっていました。

必ず製造現場はスケジュール通りに行かないので、その時は出荷のスケジュールをどうするか調整したり、あとは日本で出荷後に現地の工場で検品作業をしてからお客様に出荷するんですが、そこで異常が見つかったりするので、その部分の調整も行っていました。

製造工程も結構時間がかかるので、本当に1からのプロジェクトだと製品出荷してお客様に届くまでに1年半から2年くらいはかかると思います。最短でも受注してから半年はかかりました。

ーそうなんですね、ロングスパンで製造するんですね。それをずっと管理していくのは大変だなと思いました。お仕事されている中で、何か印象に残っていることはありますか?

さっき言った通り、生産工期が半年から2年くらいかかるんですけど、その中でも動いているプロジェクトが常にあったので、たくさんのプロジェクトを回すのが楽しかったですね。あとは製造するのはスケジュール通りにいかないことが多いので、どうすればスケジュール通りに行くのか、というのを常に考え続けたり、製造でのミスを予測して次の手を先に考えたりするのが本当に面白かったです。

こっちのプロジェクトは多分資材が入ってこないから、その次にあるプロジェクトのことも考えて部材を調達したり、このプロジェクトは揉めそうだからその次にあるプロジェクトは順調に行きそうなものを入れたり。実際に計画通りにはいかないところもあるので、その時はまた予定を入れ替えたりして、そうやって先を考えながら行動するのが面白かったなと印象に残っています。

ー先ほどから、効率化やタスクをスケジュール化してコントロールする段取り力などを感じるのですが、そういったものは訓練して培ったものなのでしょうか?それとも元々の性格なんでしょうか?

もともとそういう思考性はあると思います。子どもの頃から例えば親とスーパーに行く時に、親がレジで支払いをしている横で、レジを通した商品のカゴを台に持っていって言われずとも先に袋詰めするような子だったんですよ。待っている時間が無駄だなと思ってそういうことをしていました。今も家で家事をするときに、例えば食器洗い、洗濯、掃除機がけをやりたいとしたら、必ず洗濯機を先に回すんです。洗濯物が洗い終わるまでに食器洗いや掃除機がけができるじゃないですか。先に掃除や洗い物をしてしまうと、洗濯機を回している間の時間がもったいないと思うし、早くタスクを終わらせて自由時間を作りたいんですよね(笑)なのでそんなことをしています。

ただ、子どもが生まれてからはそういう段取りをきちんとこなす、というのはやめました。子どもを見ながら家事をすると、子どもはこちらの段取り通りに動かないのでイライラしてしまってよくないなと。せっかく子どもといるのにイライラするのはもったいないし、子どもにとってもかわいそうだなと思ったので、子どもと過ごす時はあえて段取りは考えないようにしています。

ーすごいですね、段取りとか立てて行動するのが嫌いだったりできないという人も多いですが、そういうことを考えるのが面白いと楽しんでいるのも一つの才能だなと思いました。

■なぜ転職を考えたのか?

ーそういったご経験もいろいろされていて、お仕事も楽しくされていた印象を受けたのですが、そこからなぜ転職を検討されたのでしょうか?

もともとニッチな業界だったのもあり、会社の体質はとても保守的で変化に柔軟に対応できないという環境だったんです。新しいやり方をするにしても、たくさんいくつも書類を変えていかないといけなかったり承認工程がたくさんあったり、いろいろな部署の承認が降りてやっと実現できるような体制でした。DXとかこれからの世の中の変化などを考えた時に、そういう体制に疑問を感じていましたし効率的にやりたいという自分の思いに反していると思っていました。

でもそんな中で長く勤められたのは、何よりも一緒に働いている方々が尊敬できるいい人たちだったからなんです。そういう方々に支えられて一緒に働くことが楽しかったんですが、尊敬する皆さんが次々と退職することが増えていって、自分の中にも焦りが生まれたんです。さらにコロナ禍になったことで旅行や移動も減り、航空業界が岐路に立たされる中、本当にここに長く勤めていていいのか、という不安も出てきました。それで、他の会社も調べてみようかなと転職活動を始めました。

ーなるほど。そんな中で最初からベンチャー希望で探していたんですか?ベンチャーは安定しないという考え方もありますが大手企業からの転職に不安などはなかったんですか?

はい、最初からベンチャー企業を希望していました。安定の捉え方だと思うんですが、前職も10年前は安定していると言われていた業界だったんですね。しかしコロナによって一変してしまいました。もしベンチャーに入ってその会社がダメになっても、そこで働いていれば違う経験もできるし経験したスキルや技術はどこでも転用できると思ったんです。ずっと大手企業で働いていて会社で学んだことよりも、ベンチャー企業で働いて学んだことの方が、これからの時代にとって強みになると感じたんですよ。あと、ベンチャーだから安定しないという考え方もしていなかったですし、あえてそういう環境に飛び込んで学んでみたいと思っていました。


ーそんな中、数あるベンチャーの中でVRCがいいなと思ったポイントや印象に残っていることはありますか?

ポイントは本当に面接が全てですね。応募するまでは3Dスキャナーに多少興味があったもののそこまで詳しくもなく、ものを見たこともなかったのでどういうものなのか、何ができるのかなどは知識はあまりありませんでした。まずは応募してみて1回目の面接を受けたんですが、その面接がすごくフレンドリーで親しみやすかったんです。会社のことを本当にざっくばらんにお話いただいて、とても親近感を感じました。

会社の採用面接って、面接する側も受ける側も基本は「いいこと」を言うじゃないですか。VRCの場合はそうではなくて、「うちはまだこういうシステムはないよ」とか、「まだまだ手作業での管理も多いよ」など初めからおっしゃっていたんです。しかもその時の言い方が全然マイナスな言い方ではなく、とてもポジティブな発言に聞こえたんですね。「〇〇みたいなシステムはまだないけど、今後こうやっていくんだ」とか、「今はこうやって頑張っています!」みたいに物事をプラスに捉えている印象を受けました。マイナスなことを言っているはずなのに、とても正々堂々と話していてその感じがすごく好印象でしたし、本当は大変なはずなのに、全然大変じゃないみたいに楽しそうに話していて、そこに親近感を覚えましたね。

ーそうですね。VRCのポジティブなところとか、オープンマインドとかそういういいところはやっぱり伝わるものなんだなと思いました。


■今後やっていきたいことは?

ー最後に、これからどういうことをしていきたいのか、例えば1年後にどうなっていたいのか、何か意気込みがあればお話しいただけますか?

私はさっきも話しましたが、バックグラウンドとして効率化することやどうすれば効率化できるのかを考えるのが好きですし、プロジェクトマネージメントの資格でPMPというものを持っているので、考え方や資格を業務に活かしていきたいです。いかに効率的にプロジェクトを進められるか、そのための仕組みづくりをしたいなと思っています。

今はまだ会社の規模も小さいので、生産の流れが明確に決まっていない部分もあると思うんですね。人によってやり方が違う部分もあるだろうし、もちろんそれらを全部同じにする必要はないんですが、ある程度の仕組み化はしなければいけないと思います。そうしなければ新しい人が入ってきた時やよくわかっていない他の人が作業するときにわかりづらいと思うので、「このインプットがあったらこの作業をしてこのアウトプットを出す」のようにこれがこう繋がっていくという流れを作っていきたいなと思っています。

あとは、変更管理やトレーサビリティについても整備していきたいですね。今できていないところも多いので、どうやっていくのがいいか考えていきたいです。今のように会社が小さいうちは小さなミスでも解消できるんですが、会社が大きくなるとその小さいミスが大きなトラブルにつながりますし、小さなミスがあるということは他にもミスが隠れているということなので、そういう部分を管理できるようにしていきたいです。

まずは全体把握をしないと、効率化も仕組み化もできないのでキャッチアップを頑張りたいと思います。

ー頑張ってください! 本日はありがとうございました。

株式会社VRCでは一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

八重樫 英子さんにいいねを伝えよう
八重樫 英子さんや会社があなたに興味を持つかも