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余白

Photo by Anne Nygård on Unsplash

 あなたは「捨てる」人ですか?それとも「捨てられない」人ですか?

 捨てることは時に勇気と英断を要しますが、そこから生まれる「余白」により新たな価値への可能性が得られると私は考えています。ライフハックの一環となるのかしら(〇〇ハックという言い方自体すでに時代遅れな感もするが)。

 フォルダ内で要らないファイルを捨てると容量が増えます。部屋の中にある使わないものや無駄なものを捨て去るとスペースが空きます。これらは自身の「時間」と「労力(手間)」を要しますが、時間や手間を「お金」で買う技もあります。つまり専門業者さんに依頼してやってもらうという方法です。

 有形無形にかかわらず、無駄を捨て余白を得ることで別のことが出来る、つまり新たなことへの投資が出来ることこそが、捨てることの目的であり本質だと私は考えています。

 近年「時間」という余白を作り出すために人類が捨てたこと、やめたこと、或いは利用頻度が激減したことを列挙してみます。カッコ内はそれらに取って代わったことやそれらが要らなくなった理由です。

 01)紙媒体の契約書とハンコの押捺(デジタルサイン)
 02)印紙(紙媒体の契約書がなければ印紙も不要)
 03)紙媒体の手形(銀行による「でんさい」の発展)
 04)紙幣(電子決済の発展)
 05)切符(チケットレスの発展)
 06)郵送(電子メールやクラウド共有による資料送付)
 07)会議の移動時間(オンライン会議システム)
 08)請求書の印刷・郵送(電子請求書やクラウド型会計ソフト)
 09)住民票や証明書の取得(マイナポータルやコンビニ交付サービス)
 10)銀行の窓口での振込手続き(オンラインバンキングの普及)
 11)タクシーの呼び出し(配車アプリ)
 12)レストランの予約(Web予約システムやアプリ)
 13)広告の配布(デジタル広告プラットフォーム)
 14)紙地図(Google Mapsなどの地図アプリ)
 15)映画の紙媒体チケット(オンライン予約・モバイルチケット)
 16)日用品や食品の買い物(ネット通販や宅配サービス)
 17)株券の発行・管理(電子化された証券取引システム)
 18)求人票の掲示・配布(オンライン求人サイトやアプリ)
 19)読書のための本の購入(電子書籍)
 20)医療の予約とカルテ管理(オンライン診療予約と電子カルテ)

 こうしてみると殆どが「紙媒体」に関わることだらけですね。

 もっとも、捨てること自体が目的になっている人は、せっかく作った余白という名の時間を別のことに充てずボーッとするだけなのですが(マインドフルネス的には「ボーッとする」時間も有益だけど)。

 創出した時間はやはり何か別のことに有効に使いたいところです。

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