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【CDXO(最高DX責任者)インタビュー】急成長ベンチャーだからこそできる未来を変える“楽しさ”とは。社会課題に挑み、業界イノベーションに取り組む企業の可能性

《プロフィール》
上智大学卒。大学時代は部員数が少なく弱小チームだったアメフト部の再建に尽力。4年間で部員を約100人に増やし、関東1部リーグ昇格を果たした経験から「モノやコトが持つ固有の魅力を効果的に伝え、人の心を動かす」ことに面白さを感じ、新卒で東急エージェンシーに入社。その後、2019年にGA technologiesに入社し、中古マンション販売事業のPdMやパートナーズの売却事業責任者を歴任。2022年11月 GA technologies 執行役員 に就任。2023年11月 当社執行役員CDXO(Chief Digital Transformation Officer)に 就任。業界の課題解決と新しい顧客体験の創出に取り組んでいる。

ファッションでは冬直前まで半袖シャツ、短パンで出社するなど独特のこだわりを持つ。最近は子供にスターウォーズとバック・トゥ・ザ・フューチャーの英才教育をしている1児のパパ。


ーー昨年、パートナーズの役員、Chief Digital Transformation Officer(以下CDXO)に任命されました。CDXOはどのような役割か教えてください。

役割としては、パートナーズの主力事業である投資用不動産売買をより身近にし、利便性の高いサービスを作ることです。お客様の視点に立ち、何が必要なのかを考え、それを具体的な形にするプロダクトの設計や開発を行っています。

不動産業界は、世界的にもアナログな仕組みが多いため、単なる業務の効率化にとどまらず、テクノロジーを活用して新しい価値や顧客体験を作り出すことが求められています。私の役職に「DX(デジタルトランスフォーメーション)」とあるのは、単に社内外のデジタル化を推進することが目的ではありません。DXはあくまで、新しい価値を生み出すための手段にすぎず、私はその価値を形にするサービス責任者という役割を担っています。


ーーこれまでのキャリアを振り返って、どのような経験がCDXOの業務に活きていると感じますか?

前職では、顧客が誰で、どんなことを考え、何を求めているのかを徹底的に分析し、その結果をもとに心を動かすクリエイティブや施策を考える仕事をしてきました。この経験は、現在のCDXOとして新しいサービスや顧客体験を創り出す際に非常に活きています。

また、広告の仕事で培った多くのステークホルダーとの調整力も役立っています。クライアントやタレント事務所、版権元、制作会社など、異なる目的を持つ関係者を一つの方向にまとめ上げる経験は、現在のプロダクト開発やチームマネジメントにおいて大きな財産となっています。

根本の考え方として「どのような経験も次に活きる」と思っています。大学時代、アメリカンフットボール部で新入生の勧誘を担当した経験もその一つで、当時は「痛い」「辛い」というネガティブなイメージを持たれていたアメフトの魅力を、どう伝えれば楽しそうに感じてもらえるかを必死に考えました。そのプロセスがマーケティングのキャリアに繋がり、今の業務へと続いています。

「connecting the dots」というスティーブ・ジョブズの言葉の通り、一見無関係に思える経験が、後になってつながる瞬間があるんです。いつかつながる線のためには、まずは目の前の業務に必死に取り組み、点を打ち続けることが重要です。その時は「これが何の役に立つんだろう?」と思うことでも、数年、あるいは十数年後に振り返ったとき、それが大きな意味を持って自分に返ってくることがあります。


ーー「点」が「線に」繋がるんですね。

どんな経験や仕事も、未来に繋がるきっかけや「点」を生むチャンスです。たくさんの点を積み重ねていけば、いずれそれが繋がり、大きな力になるので、今目の前にあることに全力で取り組むことが大事だと感じています。



事業の魅力、今後の成長と可能性

ーーリクルートムービーで松原さんは広告がいらないくらい魅力的なサービスを作りたいとおっしゃっていました。
パートナーズが目下取り組んでいる不動産売却のサービスはどのような点が魅力的だと思いますか?

手前味噌ですが、パートナーズが取り組んでいる不動産売却のサービスは、これまでの不動産業界では考えられなかったような大きな変化を生み出せていると思っています。不動産業界は、アナログであり、情報が不透明という課題があります。

現状、不動産を売買するとき、タイムリーな適正価格を知るには不動産会社に相談するのが一般的で、自分で「これが適正価格だ」と確認できる仕組みがありません。他の分野では、顧客が自分で情報を確認して判断できるのが当たり前なのに、人が生きる上で必要不可欠な不動産がそうなっていないのはおかしいと思います。

不動産業界が目指すべきは、誰もがリアルタイムで必要な情報を手に入れて、自分で納得のいく価格で売買できる世界です。こうした仕組みができれば、不動産投資がもっと身近な選択肢になり、社会にとっても大きな影響を与えることができるはずです。

私たちは、この理想を実現するために、不動産業界が抱える課題を一つずつ解決しているところです。


ーー具体的にどのようなサービスができているのでしょうか

画期的な解決策として、昨今スマホひとつで簡単に物件を売り出せる仕組みを発表しました。(参考プレスリリース:2024年6月3日発表「ネット不動産投資のRENOSY、『かんたんネット売却』を本格開始」)これまでは、不動産を売るために対面での手続きや、さまざまな紙の書類準備が必要でしたが、今回発表したプロダクトでは、オンライン上で媒介契約書を用意するだけですぐに売り出せます。しかも、自分の好きな価格で自由に出品でき、例えば最初は少し高めの価格で出してみて、反応を見ながら価格を調整することもできます。通常フローであれば不動産会社に「その価格は無理です」と止められることも多くありますが、このサービスではそんな心配もいりません。自分が売りに出したい価格で挑戦してみて、ダメなら値段を下げる。そんなお客様にとって自由度の高い売り方ができるようになりました。

次は、売買における売り手と買い手をリアルタイムに繋げることを目指しています。今までは、物件を売り出しても不動産会社から連絡が来るまで「買いたい人がどれくらいいるのか」「反応はどうなのか」を知ることができず、リアルタイムで把握することはできませんでした。この課題を解決することができれば、不動産の売買がもっと透明で、信頼できるものになります。


ーー誰でもオンラインで自由に不動産を売ったり、買ったりできるCtoCマーケットプレイスのような世界ですね。

このサービスが広がれば、不動産を売ることがもっと簡単で身近になると思います。不動産業界全体が、よりオープンでフェアな環境になると信じています。

※パートナーズは、GA technologiesが運営するネット不動産投資サービスブランドRENOSY(リノシー)」の売却部門を担っています。


DXで業界全体のイノベーションに挑む企業


ーー今までの挑戦の結果、着実に事業は伸びてきています。パートナーズの業界における現状の立ち位置と、今後ますます伸びていくと考えられている理由を教えてください

パートナーズは、不動産とテクノロジーを掛け合わせたビジネスモデルを軸に、業界内で確固たる立ち位置を築きつつあります。不動産の売却領域においては、業界でもかなり大きな存在感を持っており、近い将来、ナンバーワンのポジションを獲得する可能性が高いと考えています。成長率を見ても、売却領域におけるリーダー的な地位にあることは間違いないと思います。

パートナーズの強みは、リアル×テクノロジーが1つの会社内に集合しているという点です。不動産業界でのDX推進は、多くの企業が挑戦しているものの、業界の伝統的な慣習やプロセスが足かせになるケースが少なくありません。テック企業がプラットフォームを作ろうとしても、不動産の実務に関する知識が不足しており、成功しづらいです。一方で、不動産会社がDXを進めようとしても、プロダクト開発力や資金面での課題があり、限界を感じる場合が多くあります。

その中で、パートナーズは実業を担う「リアル」とプロダクトを生み出す「テクノロジー」が混在しています。長年、不動産の実務において顧客から選ばれ続け、安定した成長を遂げてきたリアルの強さ。そして、不動産テックの先駆者であるGAテクノロジーズグループによる強力なテクノロジーのバックアップ。この2つを掛け合わせたバランスの取れた立ち位置にあることが、他社にはない大きな優位性となっています。


ーーリアルとテクノロジーの融合が大きな優位性になっているんですね。

はい、こうした環境を活かし、パートナーズは他社には真似できないスピードで精度の高いプロダクトを生み出し、新しい価値を提供しています。これらの要素が揃っているからこそ、私たちはパートナーズの事業が今後も大きく成長していくと確信しています。


ーーパートナーズが脅威的なスピードでイノベーションを起こせる理由は何でしょうか。

独自の組織構造、意思決定と浸透のスピードにあります。私たちはGAテクノロジーズグループという強力な基盤を活かしながら、社員数約160名という規模により、ベンチャー企業ならではの機動力も兼ね備えています。

この「大企業のリソースと小規模ならではの迅速性」のバランスが、私たちの決断力と浸透の速さを支えています。グループ全体の資金力や影響力を活用しながらも、必要なアイデアやプロジェクトを迅速に決定し、実行に移すことができる。このフレキシビリティと、SPIRITを軸とした人間力を兼ね備えたメンバーが集まっていることが拍車をかけ、業界のDX推進においてリードできるのだと思います。


挑戦のやりがいと求める人財

ーー不動産業界は世界的に見てもアナログな仕組みが多い中で、パートナーズは業界全体で足りないものを推進しているのですね。こうした取り組みに携わることの魅力や面白さについて教えていただけますか?

パートナーズが取り組んでいる不動産イノベーションは、不動産業界が抱えるアナログな課題を解決するだけでなく、業界全体に新しい価値を生み出す挑戦です。このような取り組みに携わることは、簡単ではありませんが、だからこそ大きなやりがいと面白さがあります。

その一つに、0から1を生み出す面白さがあります。新しい仕組みやサービスを作るプロセスは、試行錯誤の連続です。一度の挑戦で成功することは稀で、うまくいかなかった原因を分析し、次の改善策を試していく。その繰り返しの中で、自分の予想や仮説が当たったときの達成感や、「これだ!」と思える成果を生み出せた瞬間は、本当に楽しいものです。この挑戦を楽しめる人にとっては、間違いなく面白い環境だと思います。

また、その過程で得られるスキルや経験は皆さんにとって大きな財産になるはずです。パートナーズで働くことで得られるのは、社会人としての基本的なマインドセットだけでなく、課題解決のプロセスを自分で考え、実行する力です。業界の課題に挑み、新しい価値を創る仕事に携わることで、結果を出すための考え方やスキルが自然と身につきます。不動産業界への興味があってもなくても、この環境で得られる経験はどの分野でも通用するものだと思います。


ーー「課題解決のプロセスを自分で考え、実行する力」はどの会社で働いても求められるスキルですね。最後に学生の皆さんにメッセージをお願いします。

私たちは、不動産業界に透明性をもたらし、日本社会の常識を変えるようなサービスを提供することで、人々の暮らしをより良くしたいと考えています。これは、日本に限らず、世界の課題に対しても挑戦する取り組みです。このような大きな目標を共有し、「自分の手で新しいものを作りたい」「業界や社会を変えていきたい」と思える方と一緒に働きたいと思っています。

パートナーズでの挑戦は、間違いなく他では得られない経験です。業界や社会の課題に正面から向き合い、新しい解決策を生み出していく仕事は、難しさと同時に大きな魅力があります。「面白そう」と感じたなら、ぜひ一歩踏み出し、応募ください。

直接お話する機会を楽しみにしています。


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