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「キャリア」という言葉に惑わされない。エンジニアが仕事を楽しむ秘訣

YouTubeでプログラミングスクールの広告が流れたり、
「小学生からプログラミングの授業が~」「IT人材が~」といった話題が上がったり、
年々、ITへの関心が強まっていると思います。

もちろんプログラミングは面白い。モノづくりは楽しい。
でもどこかで「~しなくてはいけない」と急かされる世の中になっているのではないでしょうか?

「市場価値を高めるためにエンジニアにならなきゃ」
「自分の生活を維持するために、必要とされる人材にならなきゃ」
そう思う学生の方も少なくないでしょう。

今回の記事では、まったくの未経験からエンジニアとして働き始めた和田が、どのようにしてプログラミングと向き合えば必要とされ続けるエンジニアになるのか、大切な考え方をお伝えします。

エンジニア志望の皆さんに送る、熱いメッセージは必見です!

▼和田の経歴や手掛けてきたプロダクトについては、以下のインタビューをご覧ください!

【社員インタビューvol.2】新卒1年目で開発責任者に。エンジニアとしてのキャリアアップとこれから | 社員インタビュー
現在、社員数400名を超えるいえらぶ。 今回の記事では、100名にも満たない時期に新卒で入社し、SaaSの要となるサービスを開発したエンジニア社員を紹介します。 2つの課を束ね、2021年度上半期には「社長賞」たる社内最優秀賞を獲得した彼に、エンジニアのキャリアについて質問しました。 和田健太郎 ...
https://www.wantedly.com/companies/company_3959443/post_articles/368273


「エンジニアとしてのキャリア」とかどうでもいいけど「仕事で自己紹介」できると気持ちがいい

和田 「エンジニアのキャリア」的な類のnoteやブログを書き続けて久しいため、そういった内容で記事を書いてほしい、話してほしい、みたいな文脈で依頼を受けることが多々あります。

今回も例に洩れずそんな雰囲気だったのですが、そもそも30歳過ぎなんて社会人としてキャリアを論じられるほど成熟していないわけで、ひよこもいいところです。なのでキャリアについてという大袈裟な話ではなく「どうしたら仕事で自己紹介できるようになるか」について書かせていただきました。

「どうしよう」の出発点はだいたい「これで一生生きていけるのだろうか」の不安

和田 そうはいっても、若手のエンジニアと話していると、「エンジニアとしてのキャリアをどう考えたらいいかわかりません」といった質問をしょっちゅうもらいます。

エンジニア界隈では「キャリアステップ」とか「スキルアップ」みたいな情報があちこちに飛び交っているため、「キャリア」を意識する機会は絶え間なくあるようです。

ですが、よくよく話を深掘りしてみると、どうやら「自分がどうなりたいか」という前向きな話ではなくて、「自分はこれから先も社会に必要とされて生きていけるのだろうか」という不安に駆られての話の方が多いように感じます。

「仕事の報酬は仕事」 継続することで、より満足いく仕事をもらい続ける

和田 自分の年齢を棚に上げてしまいますが、この考えについて持論をお話しできればと思います。これは30歳を過ぎたぐらいのタイミングで、一つの区切りとなるような仕事をした頃から感じているのですが、

前の仕事で得た信頼をもとに仕事をもらい続ける、それを続けることでこれからも生きていくし、生きていけるだろう。

そんな手応えが生まれました。
今私がワクワクする仕事にチャレンジできているのは、前の仕事をやりきって、会社や社会から「いいね」と言ってもらえたからに他ならないんですよね。

きっとそういった仕事を繰り返し続けていれば、これからもチャレンジを続けていけるんだろうと思えるようになりました。


じゃあ、自己紹介になる「私の仕事」をしよう

和田 話を戻すと、メンバーからエンジニアとしてのキャリアの相談を受ける際は

「『こんにちは、◯◯をした✕✕と申します』と自己紹介をしたときに、『へぇー、◯◯をされていたんですか』と言ってもらえる成果を出そう。日本全国でなくてもいいけれど、知っている人は知っている、この人なら次またなにかできそうだ、と思ってもらえる仕事をしよう。」

とアドバイスすることが多いです。

エンジニアにとっての一つの形「プロダクト」

和田 そしてエンジニアにとっての「私の仕事」は、プロダクトです。サービスとも言えるかもしれません。これらは紛れもなく一つの仕事の形です。

極端な話、「私、Googleの検索エンジンつくったんですよ」なんて自己紹介されたら、それだけでも「この人と仕事してみたいかも」って思ってしまいますよね。

プロダクトの責任者なんて任せてもらえない?

和田 そうすると今度は「じゃあプロダクトの担当者や責任者ってどうやって任せてもらえるんですか?」という話になります。

「私の今の役割はまだまだ小さくて、そんな自己紹介にできるような大きなものなんてイメージがつきません!」みたいな心の声がセットで聴こえてくることもあります。

やっぱり仕事の報酬は仕事。わらしべ長者か、育てるか

和田 プロダクトの責任者のなり方にはいくつかのパターンがあります。代表的なものは以下の3パターン。

  • プロダクトを育てる

最初は小さな機能でも、利用者が増えれば便利な機能の追加・拡充が必要になります。そしてそれによって利用者が増え、さらなる拡充が行われていきます。こうして一つ一つ着実にプロダクトを改善していくことで、いつの間にかプロダクトの責任者になっているというのは非常によくあるケースです。(しかもそれほど時間もかからず)

  • 自分色に塗りつぶす

ある程度成熟しているプロダクトの運用に携わっている場合はこちらです。小さくても何か機能をつくることは、その領域を自分のものにしたということです。不具合の改修であってもそれは同じ。そうやって、一つ一つプロダクトの各領域を塗り絵のように塗りつぶしていくことで、気づいたら自分のものになって乗りこなしていた、ということもあるでしょう。(しかもそれほど時間もかからず)

  • 仕事のわらしべ長者

極々シンプルに、一つずつの仕事で結果を出していくスタイルも有効でしょう。「もっと大きな仕事を任せてみよう」と周りから与えられるチャンスを、ものにし続ける戦略です。

任せてもらいやすい環境ってなにか

和田 上記のようにエンジニアとしてプロダクトに何かしらの形で携わっていれば、いずれ責任者にたどり着くよなというのが持論ではあります。

とはいえ、それをやりやすい・やりづらいというのが環境によって左右されるというのも事実です。具体的には、以下のような条件があると「やりやすい」のではないかと思います。

・マーケットが伸びている(サービスがスケールしやすい)
・バーティカル(特定の業界特化)で攻めているので、外資や大手が人と金で攻めてきても一瞬で負けたりしない
・教育投資へ回す体力が会社にある
・挑戦したことがある人、挑戦している人のもとで挑戦できる

これらは、「新人に次はコレをやらせてみよう」という一歩を踏み出しやすい材料です。なので、全て揃っている企業なら、比較的早いうちに責任者になれるんじゃないかと思います。

特に一番大切なのは4つ目です。
どれだけ環境や条件が整っていたとしても、人は自分がやった以上のことを、人にやらせることはほとんどありません。つまり、挑戦したことがある人しか、人に挑戦させようとしないのです。

だからもし、チャレンジし易い環境かどうかを推し量りたければ、自分の上司(または上司になる可能性のある人)に、
「あなたが今までやってきた仕事の中で、一番きつかった仕事はなんですか?」
という質問をぶつけてみるのがいいと思います。

その際、大きな声で笑いながら大変な失敗談を話す人であれば、きっとその人はメンバーにもチャレンジさせてくれることでしょう
なぜなら、大変な失敗を笑い飛ばせるということは、その失敗をすっかり吸収して血肉に変えてしまっているということであり、またそれを良いと受け入れていることの表れだからです。

そんな人と仕事をしていけるのであれば、きっと数々のチャレンジを重ねていきながら、遠くない将来「私の仕事」で自己紹介できるようになるでしょう。

最後にCM

和田 長々と書いてしまいましたが、最後に「いえらぶのエンジニアは、こんな感じに日々『私の仕事』と向き合っているんですよ」というCMをしておきます(笑)。

・マーケットが伸びている不動産テック市場に身を置いている
・不動産特化のバーティカルSaaSを手掛けており、導入社数は12,000社を突破
・新卒採用に積極的で、売上を事業と人に還元している
・内定者時代から新規事業に参画し、新卒2年目でグループ会社代表になった社員や、新卒1、2年目から新規事業の企画開発に携わるメンバーがたくさんいる。こうした前例があるので、手を挙げる人はチャンスをつかみやすい

なので、一人ひとりが「私の仕事は◯◯です」と自己紹介できる可能性がとても高い会社です。
メンバーが自信をもってそう話す未来を一緒につくっていくことが楽しみですし、私自身、もっともっと世の中の人を驚かせるような仕事の自己紹介ができるようチャレンジを繰り返していきます。

そんな生き方に共感してもらえる人がいたら、ぜひ一緒に働きましょう。お待ちしております。

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おまけ:この記事ができた経緯

2020年新卒入社の中野と、
2014年新卒入社和田さんのメッセのやり取りが発端です。

▼Wantedlyについて話したときの、和田さんのぼそっとしたセリフ

▼聞き逃さずに後追いし、和田さんを困らせる中野


素敵な記事を執筆してくださりありがとうございました!(中野)

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