「あきらめを、チャレンジに」をミッションに掲げ、人の可能性を顕在化する。彩りある未来のために挑戦するGotoschoolの想いと未来とは。
こんにちは!Gotoschool採用担当です。
今回は弊社代表の松本へのインタビュー記事です。
先日、資金調達リリースも行い、これからは組織も更に拡大していくタイミング。
そんなタイミングだからこそ、改めて松本自身が掲げる想いや未来について迫りました。
ー松本さん、よろしくお願いいたします!まずは事業内容についてお聞かせください!
よろしくお願いいたします!
事業は大きく分けて児童発達支援と大人の就労支援の2つがあります。1つ目の児童発達支援は、治すことが難しい発達障がいを運動によって改善させ、場面に応じた立ち振る舞いができるようになることを目標としています。運動をすることで原始反射(無意識に体が動いてしまうこと)を”調え”、心と身体のコントロールを可能にし、不必要な動きを防ぐことが可能になるのです。
2021年3月から始め、現在では@兵庫県神戸市・西宮市・尼崎市・東京都港区・渋谷区で開校しています。
”整える”ではなく”調える”を大事にし人の強みを活かす
ー”整える”ではなく”調える”と表現するんですね。
はい。一般的には”整える”と表現しますが、これですと「すべて同じようにする」というニュアンスに感じます。人は十人十色で同じようにすることはできないのかなと。
ピアノは置かれている湿度や場所の大きさに合わせて”調律”しますよね?
なので、同じように、その人に合った方法でその場所に応じられるようにするためにGotoschoolでは”調える”という特有の表現方法を使っています。
ー大人の就労支援についてもお願いします。
大人の就労支援は「移行支援」と「継続支援」の2つに分類しています。
移行支援は社会に入りきれなかった方・一般雇用が難しかった方・事故により離脱してしまった方などを予備校のような形でもう一度社会に復帰できるようにする場所です。
一般的には「スキルを磨く場所」として認識されています。
しかし、スキルを磨き就職した方の1年後の定着率は30%ほどしかありません。
ーなぜスキルを磨いているのに定着率が低いのでしょうか?
離職の本当の理由は「体力不足」だからです。心技体と言われるように、いくら心と技術が磨かれていても、それを動かす体力がなければ活かすことはできません。Gotoschoolでは当事者も盲点となっている「体力」に焦点を当て、そこから再就職に繋げる活動を行っています。もちろんスキルとしてプログラミングの習得なども行っていますが、運動による体力づくりをメインに行っています。
ー継続支援も運動によって行っているのでしょうか?
こちらは「お弁当屋(宅配弁当)」の形で行っていますね。一般雇用は1日8時間と長時間労働です。
この働き方が難しい方には1日4~5時間の短時間で働いていただき、その中でやりがいを見つけてもらおうというのが継続支援です。私は、継続する上で重要なのが「やりがい」だと考えています。心技体でいうと心の部分ですね。自分の作ったお弁当を何度も食べていただけるという経験は、作る人にとって大きな喜びとなります。
その喜びをここで繰り返し感じていただき、成功体験をしていただくことで他の職業に就いたときにもやりがいを感じていただくことを目標としています。ここでもその人にあった働き方をしてもらうため、単純作業が得意な人にはおかず詰めを行ってもらうなど、得意な分野を見つけ、伸ばせるようにもしています。
現在はお弁当屋という形を取っていますが、いずれは農業など他の分野にも広げていきたいと考えています。
ー運動の根底である「体力」とそれぞれの「得意」にフォーカスすることで他社との差別化を図っているんですね。なぜ、これらにフォーカスしているのでしょうか?
Gotoschoolが掲げるミッションとビジョンに想いが込められているからですね!
ビジョンとミッションを言語化し、一貫して事業と組織に向き合う
ーなるほど!ではGotoschoolのミッションを《あきらめを、チャレンジに》としている理由から詳しく教えてください!
私は、何かにチャレンジする際に背中を押せる存在でありたくてこのミッションを掲げています。
現在、学校現場では一度特別支援学級に入ると通常学級には戻れません。
社会で見てみると障がい者の方が健常者の方を雇うという形はほぼありません。
これは当事者の問題ではなく、社会全体が諦めてしまっているから起きていることだと思っています。
少し余談ですが、車いすテニスプレーヤーの小田凱人さんという方がいらっしゃいます。
この方は国民栄誉賞を受賞された国枝慎吾さんの姿を見て、車いすテニスにチャレンジしたそうです。国枝さんのように、私たちのチャレンジが誰かの《あきらめをチャレンジに》変えることで、その人の人生はもちろん、日本社会全体を彩るものになってほしいという想いも込めてこのミッションを掲げています。
ーありがとうございます!ビジョンである《人々の眠れる可能性の顕在化》についてもお聞かせください!
チャレンジすることで新たなオリジナルの生きる道ができ、「自分はこの生き方が良い!」と思える人を増やしたく掲げています。人は誰しも「エッジ(得意なこと)」を持ち合わせていると思います。
それはある面からみればマイナスに見えるかもしれませんが、調えることで更にプラスになりえます。
その変化させられる部分を「眠れる可能性」としており、それを私たちが顕在化させられればハッピーになれますし、新たにチャレンジできると思っています。
自分の得意な部分を調え、新たな自分を知り、そこからチャレンジできる世界を創りたく、ここまで話したようなミッションとビジョンを掲げています。
ーこのミッションとビジョンが実現することで、社会全体が明るくなると感じました。それでは、少し話を戻しますが、改めてGotoschoolを設立した理由を教えて頂けますでしょうか?
前の会社で出会った2~3歳の子どもたちがきっかけです。その子どもたちはドクター初見では異常なしでしたが、よだれが止まらず、自力歩行が出来ませんでした。彼らの姿を見て、運動することで改善されるのではないかと考え、実際に運動プログラムを行いました。
その半年後、よだれは止まり、さらに半年後には一人で歩いている姿を見ることができました。この経験から、私が学んでいた運動学を用いることで成長を促すことが可能ではないかと思い、設立を決心しました。成長したいという気持ちは、人が人である限り抱いているものであると考え、成長意欲が駆り立てられる事業を行おうと思ったことが理由ですね。
創業時の仲間集めは「伸びしろがある人」「人のために働きたい人」
ーありがとうございます!創業フェーズではどのように現在のメンバーを集めましたか?
基本的に私が一緒に働きたい人を誘った形なので、ほとんどがリファラル採用です。その中で私が考える一緒に働きたい人の条件は「伸びしろがある人」「人のために働きたい人」かなと。
ー人材を見極めることは難しい部分もある。かつ創業フェーズでどんな人材を採用するかは経営へのインパクトも強いと思います。どのような点に気をつけられていたのでしょうか?
大きく2つです。
1つ目は「弱者の方との接し方」、そして2つ目は「これまでに1番しんどかったこと」ですね。この2つを面接の場やお会いした時に確認するようにしています。
1つ目の理由は、「弱者との接し方を見るとその人の真の部分がわかるから」です。そこに人間性が出ると考えています。2つ目の理由は「しんどかった経験を問うことで、その経験とどう向き合ってきたかを知りたいから」ですね。これができる人はこれからどんなことがあっても目を背けず、向き合える方だと思います。
ーそのような観点で集められたメンバーだからこそ、今の成長があるんですね。では、Gotoschoolで働くメンバーに対して成長をどのように促しているのでしょうか?
それぞれに合わせた方法で成長を促しています。その人の良さを引き出すためには不可欠ですし、のびのびと働いていただくことができます。また、良さを引き出すことで離職率を低下させられるので、この方法を取らない手はありません。
ー具体的に成長して欲しい姿などはありますか?
常に自分と向き合える人になってほしいです。
向き合った結果、Gotoschoolを卒業したいとなればもちろん応援します。実際に2023年5月に退職する社員がいますが、その社員は働く意義をGotoschoolで見出し、多くの子どもたちをハッピーにする目標を達成するために転職することを決意しました。
自分が経験し、一度は挫折したことにもう一度チャレンジしたいと。
「あきらめを、チャレンジに」をミッションに掲げている当社が実現したい世界に近いなと思いますので、彼のチャレンジは心から応援しています。
Gotoschoolで学んだことを活かし、違う環境で活躍する。その仕事を通して一人でも多くの子どもたちがハッピーになれば、会社としてこれほど嬉しいことはありません。
また、この社員のようにGotoschoolだけが成長の場だと思わず、自分が成長できる場を自分で見つけ、向き合える人になってほしいですね。もちろん、Gotoschoolをより良くしたい!と思ってくれる人たちがずっと働いてくれることが一番よいですが(笑)
会社の顔になるような人材成長、そしてその先に描く新たなチャレンジ
ー素敵なエピソードですし、ミッションに紐づいてお話頂いたことが印象的でした。
質問を採用の話に戻しますが、これから共に働くメンバーになる方にはどのようになってほしいですか?
Gotoschoolの想いを伝えてくれる仲間、Gotoschoolの顔になっていただきたいですね!
ーそんな仲間が増えたら組織も事業も伸びていきそうです。素敵な会社づくりです!では最後に、ここまでの話を踏まえて今後チャレンジしたいことを教えて頂きたいです。
学校づくりにチャレンジしたいと考えています。現在、1時間のプログラムを週2〜3回受けている子どもたちに大きな変化が現れています。より多くの時間を過ごす学校にGotoschoolのメソッドを取り入れれば、多くの子どもたちが眠れる可能性を呼び起こし、想像もつかない才能を開花させられると信じています。
ー研究も行っているとお聞きしましたが。
そうですね。発達障がいの子どもたちについて解明できれば、理解が深まりより生きやすい世界が出来ると考えているため取り組んでいます。現在は大学教授の方と共に進めています。
少し話は変わりますが、事業を広めるという点では、アンバサダーを募集することも考えています。同じような悩みを抱えている方が互いに助け合いながら生きていけるといいなと。だからこそ、現在取り組んでいるGotoschoolの事業しかり、ミッション・ビジョンに共感頂ける方をどんどん巻き込んで頂きながら、アンバサダーという形でのコミュニティも作っていけるとより事業も伸びていくと考えています!
ーこの事業を通して、より多くの人の”あきらめ”が”チャレンジに”なるような世界を創っていきましょう!インタビューありがとうございました!