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【事業計画インタビュー/後編】きれいごとを本気で叶えたい。日本の幸福度を上げるための3つの事業とは

自分自身の最適を探し、幸せを見つけるきっかけを提供しよう──そうした願いから誕生した株式会社Lagomliv。社会全体の幸福度を引き上げるために、3つの事業を立ち上げています。

今回は「事業計画インタビュー」の後編。Lagomlivの考える幸福度について紹介した前編に続き、今後の事業計画と思いについてLagomliv代表の山中さんに話を聞きました。

【事業計画インタビュー/前編】幸せに働く人が増えれば、日本は変わる。Lagomlivが実現したい世界観とは | 株式会社Lagomliv
求職者の人生を変える「きっかけ」を、キャリア支援によって実現しようとしている株式会社Lagomliv。その背景には、代表の山中さんが掲げる「日本全体の幸福度を高めたい」との思いがあります。描いて...
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今後3年間で、評価額300億円・従業員数百人規模の成長を目指す

ーーここからは、社会にインパクトを与えるためにどのような事業計画を進めていこうとしているのかについて、教えてください。

1つめは、前編でもお話しした「キャリアの可視化プラットフォーム」の立ち上げです。現在展開している人材紹介事業を発展させ、2つの目標達成を目指しています。

1つは人材紹介を事業成長のためのエンジンにしていくこと。もう1つは、プロダクト開発のための現場リサーチとして活用すること。人材紹介事業を継続し、捻出した利益でプラットフォーム立ち上げに向けて投資します。2〜3年後には完成させたいですね。

今後3年間で、国内で5本の指に入るプロダクトになれば、評価額で300億円程度の価値を生むでしょう。売上規模で100億円のインパクトを残せれば、日本のGDPにも少しは影響を与えられるかもしれません。従業員規模も、数百人へ拡大する予定です。

人材紹介は、労働集約型のビジネスモデル。1on1だけでの向き合いだけでは限界があります。したがって、世の中に貢献しているかどうかがよく分からず、価値が見えにくい部分もあります。市場評価額も付きにくく、数十億億円程度が多いんです。だからこそ、HRプロダクトの開発を視野に入れるのはマスト。アナログとデジタルの両面で会社の市場価値を高め、日々アップデートしていきたいです。

実現に向けた課題は「人材のリソース不足」ですね。Lagomlivが社会に与えるバリューを、一緒に発揮していきたい方と成長したいと思っています。

組織のアップデートは社会を急速に変えるエンジンになる

ーー次のステップとしては、どのような事業を考えているのでしょうか?

次のステップは「組織」を支える事業です。

これまでは個人にフォーカスする事業を進めてきました。ただ、個人がどれだけ理想のキャリアプランを見つけたとしても、「組織」である会社に問題があれば個人の自己実現を阻害する要因になりかねません。

そんな状況を極力減らすため、コミュニティの中で個人のアップデートと組織のアップデートを同時に起こせないだろうか。そう考え、新たな事業に挑戦します。

変革を起こす経営者はたくさんいます。爆発的に業績を伸ばし、ビジネスセンスに長けている会社も多いですよね。しかし、組織基盤や組織図、経営の裏側のオペレーション・仕組みまで熟知している経営者はどれだけいるでしょうか?

この「経営の裏側」にあるビジョンが描けないために、成長痛や課題が発生している組織があるのは事実です。課題を克服するには、組織の成長フェーズを支え、体制を作って対応する必要があります。そのためにも、データ管理を属人的にせず、コスト削減・業務効率化をネックにしないようなプロダクトを実現したいです。

実際に、さまざまな企業ごとに異なる組織運営のオペレーションを、規模やカルチャーごとに設計し、伴走していくコンサルティング型の事業モデルを直近は検討しています。

ほとんどの企業は手探りで管理ツールを入れるタイミングをはかり、導入してきていると思います。そうした導入に至る背景が企業フェーズごとに全て可視化されれば、組織のCX・DXはもっとスムーズに進められるでしょう。採用やビジネスオペレーションの全領域までもカバーできるプラットフォームができれば理想的ですね。日本企業の成長スピードは、急加速しますよ。

2〜3年後には営業支援コンサルティング事業として確立させ、DX・CXに関する提案ができるようになりたいです。そうなると、10年後には会社規模もさらに大きくなり、従業員は1000名以上になるかもしれません。Lagomlivの成長がさらに推進されるでしょう。

現実との差分が大きければ大きいほど、気づきが生まれる

ーー3つめの事業計画についても検討しているそうですが、詳しく教えてください。

ここまでは個人、組織にフォーカスする事業の立ち上げについてお話ししてきました。行動変容に向けた「きっかけ」を提供するためには、仕事でのアクションにいかに繋げるかがどうしても念頭に置かれます。しかし、キャリアや仕事以外にも変革のきっかけは提供できるはずです。

生活の中にも学びはあります。ふと考えさせられる瞬間はいつでも訪れるものです。現実と非現実の差が大きいほど気づきがあります。そんな「変革につながる場所」を軸にした事業の立ち上げにもチャレンジしています。

例えば現在、求職者との面談のほとんどはオンラインで実施しています。つい数年前までは対面で行っていましたが、すっかり当たり前の光景になりました。デジタルデバイスが使われるようになると、アナログとの差分は年々大きくなっていきます。当たり前が、当たり前でなくなっていくことにふと気付かされますよね。

もちろんそれぞれに感じ方は異なると思いますが、自然に近いアナログな場所を訪れ、幸福やありがたみを思い出しに出かけてみてはどうでしょうか。ポジティブでもネガティブでも、人の感情に触れる体験は自分の中の何かが変わるヒントになります。

自然の中に立ち戻るために、あえて時間を取って、思い切り休んでみるのも良いかもしれません。私自身も「もっと祖父母と触れ合えばよかった」「未来の子どもとの時間をたくさん作りたい」といつも感じています。

一方で、仕事しかしない環境に身を置くと「休もうかな」と思わなくなってしまうんですよね。どんどん予定を詰め込み、日々忙しく真面目に過ごして後悔します。そんな過ごし方とは真逆の、リラックスできる自然の中で過ごしていただく事業を形にしたいです。

僕自身も親と会う時間や自然の中で過ごす時間を月1回は取っています。一緒に過ごしていると歳を重ねた様子が分かりますし、思考もアップデートされていきます。「できることは今やっておこう」「もっと頑張ろう」と生きるモチベーションも高まりますよ。

目標に向かって攻めてばかりの学びではなく、ふっと気持ちが緩んだ瞬間に学びと気付きが湧いてくる。そんな体験の提供を、5年以内に形にしていきます。

ーー最後に、求職者へのメッセージをお願いします。

正解がない世界を見つめ、事業を展開しているのが今の状況です。明確なアプローチの仕方は、誰にも分かりません。それでも「社会をより良くする会社」に興味を持つ求職者と一緒に働きたいです。

「きれいごとに聞こえるかもしれないが、本気で叶えようと思っている。そのための努力はしっかりやっている」と自ら思える方であれば、きっと活躍できます。

そして自社の体制にも、180度異なる環境の提供を導入してみたいですね。里帰りの交通費支給や、実家に食事券を送るなど。そうした身内を大切にする福利厚生サービスにもトライしたいです。成長に向かって走ることと、ふっと緩ませることのバランスを大切にしながら、まずは会社で働く従業員の幸せを一番に願っています。

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