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社長が語るvol.1 ~私の「原点」~

私が株式会社マルク(当時 まるく株式会社)の仲間に入ったのは2013年、
早いもので今春にもう丸9年が経とうとしてます。
私は、大学を卒業して流通業界に8年、広告業界にも8年在籍していたので、
社会人のキャリアの約1/3ずつをそれぞれの業界で過ごすことになりました。



入社当時を振り返って
まるくに入社した際、私は障がい者福祉は未経験でした。
それまでは在勤社員さん※1のミーティングで講義をさせていただいたことはあったものの、障がい種別に対する特段の知識すらもなく、もちろん直接接する機会もありませんでした。
今でもはっきりと覚えていることがあります。
入社して3日目くらいの業務終了後、
本社の自転車置き場で帰り際の社員さんに「おつかれさまでした」と声をかけました。
当然「おつかれさまでした」という言葉が当たり前に返ってくると思いきや、、、
その社員さんは「マクドナルドのクーポン券がですね」と、
何の関係もない話をいきなり延々と話しだしたのです(笑)
私は答え、というか反応に困りました。
この行動を受け止めてあげればいいのか?それとも受け流してあげればいいのか?
そんな判断も経験と知識のない当時の自分にはできませんでした。
全てがそんな調子だったので、最初はとてもとても疲れました。
毎日仕事が終わるとグッタリして家に帰ると気を失うように倒れこんでいたくらいです。(これは社会人経験のある方は経験されたことがあるのではないでしょうか?笑)
社員さんとの不慣れな関わりや、すべての現場業務に毎日入らせてもらっていたこと、 そして経営的なことも含めて全方位に気を張り詰めすぎていたのだと思います。
正直入社して最初の3か月くらいの記憶は今でもほとんどありません。
それくらい自分的にはギリギリいっぱいの状態でした。

※1 在勤社員さんとは?・・・在宅勤務をされているA型の利用者さんのことです。マルクではA型の利用者さんを共に働く仲間として「社員さん」と呼んでいます。

働くことは生きること
そのように毎日必死でもがいていた中で、
私は「自分自身の役割、できることは何だろう?」と思い悩みました。
それはすなわち、「自分は目の前の社員さんたちに何ができるのか」という壁でした。
そんな中、とある重度の社員さんが私に話しかけてくれました。

社「室長(当時の私の役職です)、僕はまるくに入ってよかったです」
私「そうなん?何で?」
社「まるくに入るまで僕の人生は部屋の中だけでした。
でも、まるくに入って、仕事ができた。仲間ができた。やるべきことができた」
そして、最後にこう言いました。
社「僕は生きてていいんだと思えるようになったんです」と。

この言葉を聞いて、
私は頭をハンマーでガンッ!!!と殴られたような衝撃を受けました。
それまで、毎日唱和している志(スピリット)や、
当時の社長(創業者)の話から聞いていた、
仕事とは、お金を稼いで生活をするためだけのものじゃない。
仕事があるから、人や社会と関わりが持てる。
仕事があるから、自分が誰かの役に立っていると実感することができる。
だから、働くことが人生においては必要なんだ、
という言葉の意味。
つまり、頭ではなんとなく理解していた(つもりになっていた)
「働くことは生きること」
その本当の意味に気付かせてもらった瞬間でした。

私の原点
私はそれまで、完全なビジネスの世界で生きてきていました。
売上を上げてナンボ、
仕事で評価されることが、デキる奴が一番、
同期の誰よりも早く昇進したい、人が結果を出すと悔しい、、、
仕事が「自分満足の自己実現」の手段のような世界。
でも、そうじゃないんだと、仕事の本質は「人と関わり合って生きる」ことなんだ。
そう教えてくれたのが障がいのある社員さんでした。
同時に、自分の役割もハッキリと自覚しました。
「一人でも多くの社員さんやスタッフに
そう思ってもらえる会社にしよう」
それが、マルクでの私の想いの原点です。

株式会社マルクでは一緒に働く仲間を募集しています

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