今年創業5周年を迎えたVOLLECT。様々な業界経験を持ったメンバーがジョインし、社員数は昨年から倍に増えました。ネクストフェーズに突入したVOLLECTへ直近入社した2名は、いずれも人材業界出身者。それまでと異なる形でHRに携わる道を選んだ両名へ、キャリアの「これまで」・「これから」について、今の率直な思いを聞きました。
(左)久保 優二朗:採用コンサルタント
新卒で総合人材サービス企業にて、人材コーディネーター・リクルーティングアドバイザーとして、法人向け新規開拓・深耕営業に従事。その後、大手通信グループの人材紹介会社へ転職。代理店向けの法人採用支援コンサルタント業務を経験したのち、2023年6月にVOLLECTへジョイン。趣味はサッカーと筋トレ。VOLLECT1のスポーツマンで、心優しき九州男児。
(右)村上 めぐみ:採用コンサルタント
高校卒業後、アメリカへ留学。塾講師・大手理容メーカーの個人営業職を経験後、人材業界へ転職。リクルーティングアドバイザー・キャリアアドバイザーの両面コンサルタントとして、IT・WEB系企業の採用成功を支援。SaaS企業の営業職を経て、2023年5月よりVOLLECTメンバーに。入社直後から後輩メンバーに慕われる「姉御」的存在。
ーーこれまでのキャリアについて教えてください。
(久保)学生時代はサッカーに打ち込んでいました。幼少期に兄の影響で始めてからは、最終的にはプロも目指していましたが、怪我で断念。ただ、スポーツへ本気で取り組んだ経験やバイタリティーは今にも活きていると思います。
新卒で入社したのは外資系総合人材サービス会社。人材業界への興味は、大学時代のフィリピン留学がきっかけでした。アルバイトで働いていた現地の小売店で、低賃金で務める外国人労働者を目の当たりにし、人が働くことや組織の在り方に強い関心を持つようになりました。数あるHR企業の中から1社目を選んだ決め手は、選考で出会った人事や現場社員が生き生きと仕事について話す姿が魅力的だったからです。入社後は人材派遣コーディネーターとして、法人向けの求人開拓営業を担当しました。
業界知見を深めようと転身した2社目は、アスリートのセカンドキャリア支援も手掛ける人材エージェント。対象は野球選手が主で、多くが年収が大きく下がったり、全くの異業界への転職で苦労するケースがほとんどだったので、求職者へ向き合うことで、かつて自分が目指したプロスポーツ業界へ貢献できている実感もありました。
(村上)私は地元の高校を卒業後、アメリカへ語学留学。学生時代は学業の傍ら、友人とアメリカ縦断旅行をしたり、そのときにしか出来ない体験をたくさんしました。日本に戻ってからは、英語を活かした仕事に就きたいと、小中高生へ英語や国語を教える塾講師を始めました。翻訳の勉強もしていたのですが、黙々と机に向かうような変化の少ない仕事は自分に合っていないように感じ、大手理容メーカーの個人営業職へキャリアチェンジ。テレアポや訪問営業を通じて、顧客の反応をダイレクトに感じられる仕事はとてもやりがいがありましたし、自分って営業に向いているかも!と思いました。塾講師時代に経験した「人に教える」行為は、個人向けの営業活動と似た側面もありました。
法人営業のスキルも積みたいと思い、2社目はグローバル人材向けの求人メディアを運営するHR企業に転職。エージェント・採用代行(RPO)事業の新規立ち上げにも関わりました。そこでクライアントワークを一通り経験できた自負があったので、3社目では他業界へ挑戦したい思いから、Saas企業のカスタマーサクセス職に転職。アプリの導入支援と、既存顧客への継続提案の営業活動に従事しました。
ーーお二人とも、学生時代の経験がキャリアのルーツになっているんですね。同じくエージェント出身でもある二人ですが、業界経験者ならではのキャラクターや共通する特性ってあるんでしょうか?
(村上)人材業界から他業界へ移ったときに感じたんですが、人材業界の人って基本的に「利他」の精神がとても強いと思います。「人」と「企業」を繋ぐという職業柄もありますが、どんなポジションであっても、求職者やクライアントとして関わる「人」へ興味・関心が無いと続かないな、と。それが自分の仕事選びで重要なポイントであることも、異業界へ飛び込んだからこそ気付いたことですね。
ーーなるほど。業界の裏側を知るからこそ、どんな風に転職活動されたのか気になるんですが、お二人の場合は?
(久保)私はエージェント、スカウト媒体を複数利用しました。企業研究においては、もちろん口コミサイトの情報も参考にはしますが、退職者のバイアスのかかった意見だけでは不足すると思い、どちらかというと選考を通じたリアルな情報収集を重視しました。エージェントについては、推薦情報だけに捉われず、求人票の内容をフラットな視点で比較して、納得感のあるものだけを選び取ることを意識してましたね。
(村上)エージェントは正直、キャリアアドバイザーとの相性が結構大事だと思っていて、私の場合は、求職者一人ひとりへ向き合ってくれると感じたところだけを利用していました。あとは久保さんと同様、自分自身がその求人にどれだけ興味を持てるかを判断軸にしていましたね。2社目とVOLLECTはいずれも自己応募でした。
エージェントを上手く活用するコツは、なんといっても「言語化」で、当たり前といえば当たり前ですが、意外とここが上手くエージェントへ伝えられずに、納得いく転職活動ができていない人は多いんじゃないかなと思います。
ーーネクストキャリアとして、VOLLECTを選んだ理由を教えてください。
(久保)エージェントとしてやり切った気持ちから、成長市場であるダイレクトリクルーティングの領域でチャレンジしたいというのが最初の動機でしたが、最終的な決め手は代表・中島さんの熱意です。カジュアル面談を含めると計5回の選考過程(これは後からイレギュラーだと聞きましたが笑)の中で、その熱意を一貫して感じられたことや、自身も気付いていなかったウィークポイントを誠実に伝えてくれたことで、内面まで深く向き合ってもらえている印象を持てました。
(村上)転職活動を始めた当初は、異業界転職となった前職を比較的短期に離職したことで、若干の引け目を感じていました。改めて自分自身を見つめ直す時間を過ごす中で、エージェント以外の形で人材業界に戻りたいという気持ちが強くなり、WantedlyでVOLLECTのページを見つけました。
競合の多いHR領域で、スカウト特化の事業で成長を続けているのは凄いと思いましたし、会社や事業について知るにつれ、ダイレクトリクルーティングの価値も再認識しました。選考を経て、業界知見を活かせるイメージも沸きましたし、それを熱烈なオファーレターで示していただけたので、心が動きました。
ーーVOLLECTの選考で、他社と比べてユニークな点はありましたか?
(村上)最終面接を終えた後すぐにメンバーミートの機会を設けてもらったんですが、普通はオファーが出た後という感覚だったので、「脈ありかな?」と少し期待しました(笑)。あとは、選考スピードが凄く早かったです。一次面接の場で次の選考案内をもらえたのは嬉しかったですね。「スピード感」は、入社後もVOLLECTの「仕事軸」として大事にされているのを感じます。
(久保)前述の通り、会う機会を多く設けてもらったことですかね。双方が納得いく形で入社できるよう、自分のために時間を惜しまず向き合ってもらえたことは、素直に有難いなと思いました。
ーー入社後、業界経験のアドバンテージは感じますか?
(久保)クライアントへ採用課題をヒアリングする場面で、抑えるべきポイントが分かっているのは、大きなアドバンテージだと感じます。転職の市況も交えた具体的な提案が出来ると、初手の関係構築にもプラスに働きますしね。
一方、これまで比較的大きい規模の会社で働いたことしかなかったので、ベンチャーならではの「スピード感」や個人の裁量の大きさは、とても新鮮に感じます。まだまだタスク処理に追われている感覚で、どのように効率化したり、社内のリソースを上手く活用していくかが、目下の課題です。
(村上)入社後すぐ新規の案件を多く任せてもらえているのは、経験値を買われてこそだと思っています。エージェント時代は一気通貫ですべての業務を自分一人で完結できていたので、セールス職や業務委託の方など、社内外のステークホルダーとの折衝が多い今の業務には、一定の慣れが必要だと思います。自分以外の時間・タスクをいかにコントロールするかが、ディレクションを担う採用コンサルタントの重要な役割でもあるので、今までとは違う頭の使い方をしている感覚です。
ーーHR経験者がVOLLECTへ入社するメリットは何だと思いますか?
(村上)入社前はダイレクトリクルーティング以外の選考過程について関わることはないと思っていたのですが、実際にクライアントと接してみると、「カジュアル面談での意向上げに苦労している」「候補者のクロージングが上手くできない」といった、母集団形成以外の部分でも複数課題を抱えている企業がほとんどであることを知り、VOLLECTを信頼して相談してくれる場面も増えています。
エージェント時代は、よくも悪くも採用決定のみを指標として追い、求職者・企業両方に良い顔をしなければいけない側面も少なからずあるので、本質的な課題解決ができているのか…と自問自答することもありましたが、今はクライアントに真摯に向き合えている実感があります。
人材業界経験者の描くキャリアは様々だと思いますが、例えば人事を目指す人であれば、スカウト媒体の特性を理解し、提案するスキルが身につくと、市場価値は確実に上がると思います。
(久保)前職以前は扱えるスカウト媒体や商材が限られていましたが、今はクライアントに合わせたカスタマイズができるので、提案の幅は大きく広がりました。VOLLECTの営業はセールス・採用コンサルタントの分業制となっており、後者は受注後の継続支援が主となるため、カスタマーサクセスとしてのネクストキャリアも可能だと思います。あとは、様々な業種・規模のクライアントと伴走できることも、エージェント出身の自分にとっては大きなやりがいになっていますね。
ーー最後に。お二人が働く中で大事にしたいことや、VOLLECTで叶えたいキャリアを教えてください。
(久保)組織で働く中で大事にしたいのは「心理的安全性」です。VOLLECTの行動指針でもある「利他」の精神や、お互いへのリスペクトを大事にしている環境でこそ、個人のスキルアップや、会社の成長が促進されると考えていますし、そこに貢献できるような人材になっていきたいです。新入社員のオンボーディングなど、自社の採用にも興味があります。自分のやる気次第で新しいことにチャレンジできる環境なので、わくわくしています!
(村上)自分の過去の経験を、組織やメンバーにアウトプットしていくことが期待されていると自覚してしているので、未経験のメンバーでも一定の成果を上げられるよう、社内体制の構築など、全体を底上げしていくような動きが出来たら良いと思っています。人に教えることが好きなので、将来的にはメンバー育成やマネジメントでも貢献できたら嬉しいですね。