エスプールグループから、障がい者雇用事業として2010年に立ち上がったエスプールプラス。創業期から代表の和田と二人三脚で営業をマネジメントしてきた役員であり、事業部長である大橋。現在13期目、増収増益を続けているエスプールプラスを支えてきた裏側などもインタビューしてみました。
■大橋さんはどのような経緯で入社されたんですか?
社長の和田さんが、前職時代(リクルート)の上司と知り合いで、声をかけて頂きました。実は、何回か声をかけて頂いていたのですが、私も他の仕事もしていたのでタイミングが合わず。。。何回目かに声をかけて頂いた際に飲みに行ったんですよね。それが和田さんがよく行くバーで、おばあちゃんが経営していて。そのおばあちゃんに「和田君はとてもがんばってるのよ、一緒に働いたら?」と口説かれました(笑)
その後、気持ちを持って入社したものの、当時はビニールハウスが2つ、社長の和田さんと私、アルバイトのおじいさまを含めて、総勢5名くらいだったと思います。農園もまだまだ形になっていなくて、知らぬ土地の山の奥に農園らしきものがあるという・・・。前途多難なスタートでした。
■入社から現在のお仕事内容を教えてください。
今は事業部長として、わーくはぴねす農園事業部全体を見ていますが、役職はリーダー、プレマネ、営業部長、事業部長と変わってきました。
■13期目のエスプールプラスですが、どのように成長してきましたか?
当時は障がい者雇用自体があまり知られていなくて、お客さんや障がいのある方からも怪しまれていました(笑)山の中にポツンとある農園しかなかったですしね。2農園目ができたのが2014年なので、参画企業が5社から30社になるまでには3年くらいかかっています。いまでこそ、年間100社のお客様にご参画頂いていますが、社会的にもまだまだ障がい者雇用のマーケットは広がっていくと思っています。
■そんな大変な時期をどう乗り超えて来たんですか?
農園で働く障がいのある方達に本当に励まされましたし、元気をもらうことができました。その当時から現在も変わらず農園で働いているスタッフもたくさんいらっしゃいます。その方達の雇用を生み出すことができている、というやりがいを感じていたので乗り越えてこられたかもしれません。
■それが、大橋さんの原動力なんですね。
そうですね。今はそれに加えてメンバーの成長を感じた時ですね。
私の事業部長という仕事は、組織作りやメンバーの教育など多岐に渡りますが、やりがいを感じながらも、まだまだ課題を感じる部分でもあります。
■営業一筋の大橋さんですが、なぜ営業にこだわって続けていらっしゃるんですか?
そもそも、私は、学生の頃に海外のバックパッカー生活をしていた時の経験から、貧困層を助けたい、そんな仕事に就きたいと思っていました。自分の人生を切り売ってでも、その人達を助けたいと思っていたんですよね。
それを叶えるために、将来会社や団体を起こす際は、自ら開拓できるトップになる必要があると考え、営業のスキルを磨いてきました。入社5年してから「今の会社で自分の想いが実現できている」と気づきましたが。
営業と言えば、外せない業務はテレアポだと思いますが、その当時は障がい者雇用も認知されておらず、なかなか電話でお話することさえも難しかったんですね。結果が出ず、本当に涙しテレアポをしていた時もありました。でも、自分の1本のテレアポから障がいのある方の雇用を生み、障がいのある方が農園で楽しそうに働いている様子を見たら、辛いテレアポもがんばれましたね。
現在は、企業からも障がい者雇用のお問い合わせをたくさん頂きます。あの頃とは、だいぶ状況が変わったと感じています。
■当社の事業スキームは「障がいのある方・企業・エスプールプラスの社員がハッピーになる」を大切にしていると思いますが、そのハッピートライアングルというスキームはいつ頃できたんですか?
実はそのスキームを作ろうと思ったというよりは、1社1社の課題に誠実に対応し、どうしたら障がいのある方々がやりがいを持って働けるだろうか?と考えて行動していた結果が、そのスキームが出来上がったという感じです。
後ろを振り返る余裕がなく、前だけを見てきましたが、まだまだ完成形とはいえないと思います。
■度々、目標達成意識について、社内でも話題になりますが。
そうですね、我々は事業会社で、行政や障がいのある方から費用を頂くビジネスではありません。100%企業様に費用を頂いています。ハッピートライアングルを拡大する、という言葉は当社の行動指針でもありますが、当社が売上を達成することで、農園をさらに拡大することができ、障がいのある方の雇用が創出することができます。もちろん、われわれ社員の生活もあります。ですから、私達は営業をして、売上を上げ続けなければなりません。
その意識を持つことが、いろいろな発想を生み出し、営業手法を生み出し、結果に繋がってきたと思います。ミッションを達成するために、自分ができることは何か?を問い続けることは、とても重要だと思います。
ただ、ミッションを達成し続けるには大変な部分もたくさんありますが、その分プライベート(キャンプ等)を楽しみます。キツイ状況を乗り越えるためには、切り替えが大切ですよね。
■和田さんもサーフィンやゴルフを楽しまれてますよね。メリハリは大切ですね。
そうですよね!やっぱり結果にこだわるには、メリハリをつけてうまく切り替えられる人が強い気がします。今は時間があれば読書をして情報をインプットしたり、6歳の息子と思いっきりキャンプを楽しんだり、自宅で友人とバーベキューしたりしています。子供には、胸を張って仕事を自慢できる父親でいたいと思っていますので、息子や家族のために時間を作り、一緒に時間を過ごすことは重要なことだと思います。
■今までのエスプールプラスでの仕事の中で嬉しかったこと、辛かったことを教えてください。
台風や豪雪などの天災で農園に被害があって、参画企業様にご迷惑をおかけした時は、本当に辛かったです。天災とは言え、農園が壊滅状態、復旧にかなりの時間がかかりましたが、その間、障がいのある方は働く場所がなくなってしまったわけですから。企業様からの信頼も失ったと思います。先が見えない時期が長く続きました。復旧までの数か月、真摯に復旧にあたることで、少しづつでも信頼を回復できたのではないかと思います。
その後、参画企業のご担当者が「未曾有の出来事に逃げずに向き合ってくれてありがとう」と言ってくださったんですよね。
その信頼が回復できたと感じた時は、本当に嬉しかったです。今、うちのメンバーで同じような大変な思いをしてる人がいたら、今は大変かもしれないけど、逃げないで向き合えば、数年後に振り返った時によい思い出になるよって伝えたいですね。
■当社では、どういう人材が活躍できると思いますか?
お金をもらって自分の時間を切り売りするのじゃなくて、自分の軸を持っていて成し遂げようという強い思いをもっている人ですかね。
あとは、1人で仕事をしたい、という人より【仲間】というコミュニティの中で働きたい人との親和性が高いと思います。
その他では、何事も誠実に考えて、勉強することができる人。素直にインプットして、自分なりにアウトプットできることは、とても重要です。元気、というのも大切ですが、それは体力のことではなく、人を引っ張っていける力を持っていることですね。
■最後に、求職者へのメッセージをお願いします。
私達の仕事を必要としている人がいます。私達しかやっていないことをやり続けることは、時には困難にぶつかることもたくさんあるかもしれません。でも、その先に広がるハッピーな世界があります。ぜひ、一緒に作っていきましょう!