【ロールモデル:'21年中途入社】営業事務からエンジニアにチャレンジ。着実に少しずつ経験を積んで前に進みたい
中途入社の8割以上がIT未経験のテラスカイ・テクノロジーズ(以下、テラテク)では、入社後の研修を経てエンジニアとして成長していきます。このロールモデルインタビューでは未経験からエンジニアとしてキャリアを積む社員を紹介します。今回は、長く勤めた不動産業界の営業事務から転身した中村さんです。入社から3年以上同じ会社に常駐し、現在はテラテクメンバーも3名に拡張。中村さんはそこでリーダー的な役割も担っています。
新しい会社、柔軟なカルチャーを魅力に感じてテラテクに転職
Q.テラテクに入社する前までのご経歴を教えてください。
新卒で就職したのは主にアパート建築を扱う不動産会社でした。職種は営業事務で、契約管理や原価管理、来客対応、経費精算、備品の発注など、アシスタント的な仕事全般を行っていました。支店の異動はありながらも、働きやすい会社だったので、気づくと13年が経っていました。
そんな中、新型コロナウィルスの流行が始まり、仕事環境が一変しました。緊急事態宣言があり、まったく仕事ができない状態に。私が働いていた不動産業界だけではなかったと思いますが、給与は支払われるものの完全休業の状態になり、家にこもる生活になりました。当然ながら会社の業績は悪化し、経営陣の交代なども重なって、「このままでいいのかな」という自分のキャリアを振り返る機会になりました。そこで転職しようにも私にはこれといったスキルがないなと思ったんです。これは手に職をつけなければならないな、と。そこで、もともと好きだったIT関連の仕事で、しっかりしたスキルを身に着けようと転職活動を始めました。
Q.そこからテラテクへ転職した経緯は?
IT関連の仕事がしたいということで転職先を探し始めましたが、未経験者を受け入れてくれる求人がなかなか見つからず、「未経験歓迎」でエンジニアが目指せる企業として、テラテクにたどり着きました。
当時のテラテクは設立半年ほどの新しい会社でしたが、前職が数十年の歴史ある会社で、保守的な考え方で硬直的なカルチャーだったところがあったので、新しい会社ならさまざまな考えを取り入れるなど、会社をより良くするためにスピーディかつフレキシブルな対応をしてくれるのではないかという期待もあって、魅力的に感じました。
営業事務の経験からケーススタディでは具体的なイメージを追求
Q.研修期間はいかがでしたか?
私が入社した時はまだコロナ禍だったので、最初の1カ月間は在宅で研修を受けました。研修はeラーニングで決められたカリキュラムをこなすもの。どんどん進めていかなければならないですが、在宅で良かったのは集中して取り組めたことだったかと思います。一方で、周りに誰もいない環境ではあったので、2カ月目以降は出勤になったことで同期と顔を合わせて取り組めることが支えになるということを実感することもできました。ランチは同期と一緒に食べることも多く、リフレッシュにもなりました。
苦労した点は、ケーススタディを進める中で、設問で想定しているケースについて「これはどういう時のことだろう?」「これを解決したら何が助かるんだろう」と納得することに時間がかかったということでしょうか。前職が営業事務だったこともあるのかもしれないですが、具体的にどのような場面のことなのか、それを解決することによって現場の営業メンバーにとってどう役立つのか、きちんとイメージできないとなかなか進めないということがあり、同期に相談しながら進めていったのを覚えています。
研修はひたすら3~4カ月間学ぶ時間で大変なこともありましたが、お給料をもらいながらここまできちんとしたプログラムを提供してもらえるのはありがたかったと思います。本来であれば、お金を払って学ぶべきことを学べ、研修後はスムーズに稼働も始まり、ありがたい仕組みだと今振り返ってみても思います。
大手企業ならではの作り込まれたSaleforceに圧倒。優秀な社員や整備された仕組みにも学ぶべき点が多い
Q.配属されてからの業務内容を教えてください。
研修終了後は、日本を代表する大手自動車メーカーのシステム関連を担うグループ会社に配属になり、3年経った今も就業しています。大手企業のSalesforceだけあって、驚くほどしっかりと開発されている組織で、そうとうカスタマイズも施されていました。なので、研修で習った通りの手順では済まない作業も多く、お客様先の社員であるリーダーに教えてもらいながら作業を覚えていきました。
当時、この企業様では数百ほどの販売店に向けて営業支援ツールを開発していたのですが、まとめて全販売店に展開する前にテスト的に数店舗に活用いただき、フィードバックをいただきながら調整するというフェーズでした。そこで私はトライアルで活用している店舗から上がってきたリクエストに答えてレポートやダッシュボードを作る作業などを担当しました。
はじめはテラテクから私一人が配属されていましたが、私が入って3カ月でもう1人配属されたので、相談したり協力したりしながら作業を進めることができたのは良かったと思います。
その後、無事に営業支援ツールの本配信があり、数百の店舗で活用されていますが、その問い合わせ対応やアップデートのマニュアル作成などを現在は行っていて、テラテクメンバーも増えて今は3名の現場になっています。
Q.これまで大変だったことや苦労したことはありましたか。
大手企業だけあって、社員の皆さんが本当に仕事ができる人ばかりなんです。配属の時にリーダーとして教えてくれた方もとにかく優秀でした。当時は、そのリーダーが優秀すぎて、何を言っているか理解するのに時間がかかってしまうことが多かったのは大変だったかもしれません。ただ、分からないことを聞いても嫌な顔せず教えてくださったので、聞きまくっていましたね。
一方で、この会社ではSalesforseはもちろん、会社としての考え方やロジカルに練られた仕組みなど、すべて美しく整備されているので、日本を代表する企業の中を知る機会になっているというのは恵まれた経験だなと思います。社員や会社の仕組みなどすべてにおいてレベルが高く、ついていくのが大変ではありますが、学べることは多くありますし、良い部分は吸収していきたいと思います。
前職の同僚とは今でも定期的に会うほど仲が良いそうです
目の前の仕事を大切にしながら、少しずつ着実にスキルや経験を積み上げていきたい
Q.今後の目標があれば教えてください。
私は自分に自信がなくて今後も含めて「自分に何ができるんだろう?」と考えてしまいがちです。もちろん、エンジニアとしてのキャリアアップに興味はありますが、「今の私にそれができるのか」と踏みとどまってしまうんですね。例えば、マネジメント的な役割を目指すのであれば、開発のスキルや経験がなければならないと考え、まずは開発のスキルや経験を踏まなければと思ってしまいます。必ずしもすべてのスキルや経験がなくてもマネジメントとして活躍される人もいらっしゃるかと思いますが、私はひとつひとつ積み上げスタイルで様々な経験をして、少しずつ着実にステップを踏んでいきたいタイプなんです。
少し時間はかかるかもしれないですが、目の前の仕事を大切にしながら、同時に未来に向けて前に前に進んでいければと考えています。
- <Salesforce関連の保有資格>※2024年11月時点
- 認定 アドミニストレーター
- 認定 Platform アプリケーションビルダー