中途入社の8割以上がIT未経験のテラスカイ・テクノロジーズ(以下、テラテク)では、入社後の研修を経てエンジニアとして成長していきます。このロールモデルインタビューでは未経験からエンジニアとしてキャリアを積む社員を紹介します。今回は、就活の時から憧れていたエンジニアに営業からキャリアチェンジし、2022年には男性ながらテラテクでの育休取得第一号にもなった桜井さんをご紹介します。
新卒当時から憧れていたエンジニアを目指して営業からキャリアチャレンジ
Q.テラテクに入社するまでのご経歴を教えてください。
新卒で入社したのは卸売りの会社でした。石油・自転車・ガソリンスタンドなどでの販売も手掛けていた会社で、入社直後は販売現場から経験を積むということで、販売店の店員として働き始めました。そのまま6年半が過ぎた頃、「このままでいいのか」と自分のキャリアについて考えるようになった時、知人の紹介もあって印刷会社へ転職をすることにしました。そこは主に官公庁を対象としている印刷会社で、営業として働くことになりました。官公庁ということもあって、独特な仕組みやカルチャーで、印刷物も特殊なものが多く、苦労もありましたが、なかなか味わえない貴重な経験ができた2年間でした。
そして、30歳近くなった時、もともと興味のあったパソコンやハードウェアの領域に挑戦したいという気持ちが芽生え始めました。私が新卒で就活をしていたのがちょうど2011年の東日本大震災の年で、求人が多い状態ではなく、好きだからというだけでIT関連の仕事を選ぶのは簡単ではありませんでした。なので、ITは趣味にとどめておいて、まずは就職するということを優先に選んだのが1社目で、いつかはITを目指したいという思いがあったのです。
そんな思いで始めた転職活動中、設立間もないテラスカイ・テクノロジーズの2期生を募集しているという求人を見つけました。「第二期生だなんて面白そう」という好奇心があったというのと同時に、ベンチャーでありながら、テラスカイの子会社であること、給料をいただきながら研修をきっちり受けられることなどを魅力に感じて受けてみることにしました。
研修は厳しくも、入社2年半を経過した今もエンジニアとしての礎に
Q.入社後の研修はいかがでしたか?
パソコンやハードウェアなどは好きな分野だったのですが、SalesforceはWeb系やデータベース、独自の機能など、とても範囲が広く、またSalesforceが提供している環境を組織と呼ぶなど、独特な用語や世界観 があるため、自分のIT知識と結びつけるのに最初は苦労しました。ただ、一番成長を感じた時期ということは確かで、いろいろ勉強したおかげでエンジニアとしての基礎ができたという実感はあります。この時学んだことが今の仕事でも生きていて、お客さまに聞かれたときにきちんと応えられ、前向きに仕事できるのだと思います。
中でも一番印象的なことは模擬プロです。当時は「本当に現場で役立つのかな」と思っていましたが、想像以上に今に生きていると感じます。お客様扮する研修講師の方と対話を繰り返すプログラムで、模擬プロを担当してくださった講師の方は厳しかったのですが、伝え方や文章の書き方など、非常に細かくきちんと正しいことを指導してくれたのには感謝しています。
研修といえば、同期の存在も大きかったですね。中途なので社会経験のある人ばかりで、研修期間中は学校のようでしたが、一方で“お気楽な学生気分”というのとも違って、良い距離感がありました。仲間でもあり、ライバルでもあり、時には教えあったりすることもありました。今でも半年に一回飲み会をして情報交換をしています。
Q.配属から今までのプロジェクト・業務内容を教えてください。
2021年10月から22年3月まではテラスカイ大阪のプロジェクトに配属になりました。その後、研修期間を挟んで、「Tableau Desktop Specialist」の資格を取得し、2022年5月から大手通信企業に配属になり、今でもそこで稼働しています。2年以上になりますので、担当範囲は徐々に広がり、今はSalesforceだけでなく、アクセスのツール管理や情シスの一部分の役割を担って、Salesforceに取り組むといった対応も行っています。他にはユーザー対応や開発領域もフロー程度ですが対応しています。
第一子誕生後すぐに2カ月間の育休を取得。育児経験で感情コントロールができるように
Q.桜井さんはテラテクで育休取得の第一号ですよね。
2022年10月に第一子が誕生した時に育休を取らせていただきました。生まれてすぐの11月から12月の2カ月間でした。この2カ月間は当然、仕事は完全にお休みし、授乳以外のすべてを家事育児に費やしていました。新生児のお世話は昼夜がありませんし、夫婦二人でも本当に大変でしたが、それ以上に生まれて間もないわが子の日々の成長は目を見張るものがあり、どんどん変わっていく表情などを間近で見られたのは良い経験でした。普通に仕事をしていたら見ることができない、または限られた時間だったと思うともったいないことをしていたと感じますので、苦労以上に貴重な経験をしたという思いが強いです。
もし機会があって第二子に恵まれることがあったら、ぜひまた取得したいと思います。次はもう少し期間を長めに取れるよう調整できたら、なお良いかと思います。
Q.育児経験が仕事に活かせると感じることはありますか?
子育て経験が仕事に活かせると感じることはあります。自分の感情のコントロールです。赤ちゃんって怒っても意味ないですよね。新生児の頃なんか特にそうです。こちらの予定など関係なく、ぐずるし、泣くし。今はイヤイヤ期が始まっていますので、何をするにも「イヤ!」と訳もなく反抗します。これも怒ってもしょうがない。育児はこの連続なので、ずいぶんと自分の感情がコントロールできるようになったと感じます。良い意味で物事を一歩引いて考えられるようになりました。
例えば、お客様から何かネガティブなフィードバックをいただいても、「自分に言っているわけではない、Salesforceに言っている」「お客様は真面目な性格だから言っている」など、少し引いて、冷静に思考を切り替えることができるようになったのは育児を経験してるからこそと感じます。
育児と仕事のバランスを考えることが大事。育児を優先しながらもキャリアアップを目指す
Q.今後の目標があれば教えてください。
入社して1年ちょっとで第一子の育休を取得し、復職以降も育児との両立で自己研鑽にあてられる時間に限りがありました。これまでは思うように勉強時間も持てなかったので、少しずつ勉強の時間も確保していき、まずは資格を取得していきたいと考えています。スキルアップをした上でお客様に提供できる価値を増やしていって、リーダー的な立ち位置なども目指していければと考えています。もちろん、子どもとの時間は確保していきながらですが。
総じて、育休を取得したことで父親としても、エンジニアとしても、良い経験ができたと考えてはいますし、もう一度育休が取れるならばもう少し長い期間取りたいとも考えていますが、一方でまったく仕事をしない期間があるというのはお客様に一定のご迷惑をおかけすることはもちろん、自分自身の中長期的なキャリアにとってプラスの影響ばかりではないとも感じています。なので、仕事との調整や自分自身のキャリアとのバランスをよく考えて、育児をしながらもキャリアアップを目指していきたいです。
- <保有資格>※2024年10月時点
- 認定 アドミニストレーター
- 認定 上級アドミニストレーター
- Tableau Desktop Specialist