【ロールモデル:'22年中途入社】音大から音楽業界へ。異業種から挑戦した「Salesforceエンジニア」
中途入社の8割以上がIT未経験のテラスカイ・テクノロジーズ(以下、テラテク)では、入社後の研修を経てエンジニアとして成長していきます。このロールモデルインタビューでは未経験からエンジニアとしてキャリアを積む社員を紹介します。今回は、音楽業界からキャリアチェンジを果たした原田さんです。
音楽一筋の学生時代。新卒入社した音楽系企業でSalesforceと出会う
Q. 音楽の道に進もうと思ったのはいつ頃からですか?
小学生の時にマーチング部に入っていたのがきっかけで音楽に興味を持ち始め、中学受験の時にオーケストラの部活がある学校を選びました。大学で音楽の道を選ぶことは割と早い段階で決めていましたね。中高一貫校の高校進学前だったと思います。希望通りに音楽の大学に進学することができました。そしてそのまま流れるように楽器販売や音楽教室を運営する会社に新卒で入社しました。
ところが、入社のタイミングにコロナの第一波が重なり、音楽業界全体が自粛モードに。緊急事態宣言で出勤することもできず、いきなり在宅での仕事が始まりました。ちょうどその時、会社が導入したばかりのSalesforceの入力作業を私たち新入社員が対応することになったのです。それが私のSalesforceとの出会いになりました。
Q. Salesforceでどのような作業をしていたのでしょうか?
はじめはSalesforceにお客様や生徒さんの年齢、住んでいるエリア、性別、使っている楽器は何かなどの情報をひたすら入力しました。当時の私は、Salesforceのことを理解していないどころか、パソコンすらほとんど触ったことがない完全なるIT未経験でした。大学時代にパソコンの授業はありましたが、Wordで自分の名前を入力して保存するだけでも苦労したほど。コロナ禍でいきなり在宅勤務になっていましたから研修ももちろんなく、パソコンの扱いから手探りで作業を進めていた感じでした。
しばらくして出勤できるようになると、楽器の販売や音楽教室の運営全体の業務を担うことになりました。入会・退会の手続き、レッスンのスケジュール作成と講師のアテンド、レッスンを待っているお子さまのお世話など幅広く行っていたのですが、手探りながらもだんだんSalesforceがそれなりに活用できるようになって、営業成績に結果が出るようになりました。それが評価されたのか、社内のSalesforceシステム管理者の社員に信頼してもらえるようになって、現場のちょっとしたSalesforceの施策などを依頼されるようになり、「このシステムは面白いかも」と思うようになっていきました。
音楽を趣味にしたいと思ったこともあり、土日がお休みの会社で働きたいと考え、転職活動を経て、2022年テラテクに入社することになりました。
今では趣味で楽団を立ち上げ、演奏活動も積極的に取り組む
入社後は正しいIT知識の学び直しからスタート。研修で「誰のため何のための作業か」を意識することが現場で役立つ
Q. 前職でSalesforceを使っていたとのことですが、入社後の研修はスムーズに進められましたか?
Salesforceは前職で使っていましたが、ベースのパソコンスキルもない人間が見よう見まねで使っていたため、あらゆる場面で間違ったやり方をしていたということを研修で思い知ることになりました。それはまったくの未経験よりもある意味やっかいで、一から学び直すところから始まりました。しかも、学習そのものも中学受験以来で本当に音楽しかやってこなかった人生だったので、とにかく研修についていくのに必死だったことをよく覚えています。
研修期間中は、講師の皆さんに勉強方法や進め方など、何から何まで本当にたくさんたくさん教えていただいたのはもちろん、同じ月に入社した11名の同期にも恵まれ、たくさん助けてもらいました。その中でもとても頼りがいのある同期がいて、夜な夜な泣きながら弱音を吐く私を慰めてもらうこともありました。同期の存在がなければ、私は研修を乗り越えられなかったかもしれません。
Q. 前職で経験していたからこその苦労もあったのですね。今、研修を振り返って思うことはありますか?
研修を振り返って思うことは、まずテクニック的なことですが、問題の量をこなすということが大事だと感じます。TrailheadというSalesforceが提供している学習環境があるのですが、その中にある問題の日本語の言い回しが独特なので理解できるようになるのに少し時間が必要になります。これは、たくさん演習を行うことによって慣れるというか、身体にしみこませるような感覚にしていくのが良いかと思います。
他には意識的なことになりますが、研修で行っていることが実際の業務にどう関わっていくのか、イメージしながら進めることも大切だと、現場に出るようになってより実感するようになりました。もしかすると、これは前職でSalesforceを使っていたからかもしれませんが、「ただ設定する」「ただ改善する」という目の前の作業で終わるのではなく、「これによって売上UPに貢献できるのか」「これによって営業が助かるのか」といった、誰のため、何のための作業を自分はやっているのかを意識することがすごく重要です。現場で働くようになって実務を行う中でのモチベーションにもつながると感じています。
さまざまな案件に携わることで、同時に複数の企業や事業で経験を積める。これこそがテラテクの価値
Q. 研修後、配属された業務の内容を教えてください。
最初に配属された企業様で今も稼働をしているのですが、大手医療機器メーカーの企業様で営業支援と保守運用に携わっています。例えば、営業の方が起こした操作ミスやキャパシティを超えた容量のデータ出力など、エラーに対する原因特定やその解消までを対応しています。あるいは、何かシステムの改修が行われる際に、Salesforceエンジニアとしての知見やアイデアを提供する場合もあります。最初、テラテクからはadminとして私、そして開発エンジニアが1名と合計2名体制でしたが、気づけば私は2年近くにもなりました。今では3名体制でお客様をご支援していますが、私が一番長く稼働していることもあって“まとめ役”的に立ち回らせていただくことも出てきて、「チームのために頑張らねば!」という気持ちになる案件です。
また一方で、2023年9月からはテラテク社内のSalesforce改修チームにも所属し、Salesforce環境をより良くする役割として多くの改修に携わっています。具体的には、主に営業支援を担当し、営業メンバーからの要望や我々の改善案に対し、要件を詳しく聞きながら、こういう場合はどうか、もっとこうしたらどうか、時にはそれはできないがこれならできる!などの議論を交わしながら要件を固め、実装までを対応しています。大変ではありますが、日々本当に楽しく業務を行っています。
Q. 今後の目標はありますか?
Salesforceエンジニアには、開発を極める道や、お客様の要望を聞いて要件をまとめるコンサル的な道、そしてプロジェクトを引っ張るPL・PM的な道など、さまざまな方向でキャリアを積んでいくことができると思っていますが、私はマネジメント寄りの経験を積んでいきたいと考えています。これまでの経験でそれが自分には合っているし、現在少し役割を担っているPL的なポジションにやりがいを感じているからです。
また、これも現在の延長戦ではありますが、お客様の案件と社内の改修案件の2つのプロジェクトですが、もう1つくらい追加し同時に3案件くらいはパラレルで進行できるようになりたいと考えています。もともとマルチタスクが好きということもありますが、いろんな案件に関わっていき、双方の経験や知識がそれぞれに役立てられるようなスタイルにしていきたいですね。社内副業のようなイメージでしょうか。1社の社員でいながら、別な会社に所属して業務を行うような体験をしたり、人脈を広げられたりするのはテラテクだからこその良さですね。
未経験転職でも前職の経験は必ず活きるはず。コミュニケーションを軸にお客様のDX推進を
Q.テラテクに興味を持っていただいた方にメッセージをお願いします!
テラテクの中途入社者は8割以上が異業種異職種からのキャリアチェンジです。それでも、前職の経験は無駄にはならず、巡り巡ってどこかで何かのかたちでつながり、活きると感じています。まったく異業界である音楽関係から飛び込んできた私が感じるので間違いありません。前職の経験も自信を持ってお客様先で力を発揮してほしいと思います。
また、ITエンジニアは1人で黙々と業務を行うイメージが強いかもしれませんが、特にこのSalesforceエンジニアは人と人とのコミュニケーションが仕事の大半を占めていて、人間関係・チームワークがとても重要だなと現場に出て日々実感しています。ITスキルは研修や経験で自然と身についてくると思いますが、コミュニケーションは常に心がけることが大切だと感じます。チームや周りのいろいろなことが円滑に進むよう、明るく、ポジティブな雰囲気を醸成できるよう、研修から心掛けていただくといいかと思います。
IT未経験だった私も今、現場で無事に働けておりますのできっと大丈夫です。一緒にお客様のビジネスを支援したい、DXを推進したいと思う方のご応募お待ちしています!