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経営視点とクリエイティブ視点を両立-複眼的にとらえるCXOの飽くなき探究心。

※平安伸銅工業オウンドメディアからの転載


今回は、平安伸銅工業のCXOに就任した大川のインタビューをお届けします。
これまで平安伸銅工業に無かったCXOというポジションにみずから名乗りを上げた大川。
その思いと、彼の挑戦について話を聞きました。

大川昌輝

平安伸鋼工業のChief Experience Officer(以下、CXO)
20代で編集者やマーケティング、酒造りといろいろな経験を積んだのちに平安伸鋼工業に就職。
モールEC(Amazon)の責任者を経てブランドマネジメント制度を設立しブランドマネージャーを務めるなど、平安伸鋼工業の価値を格上げするために奔走中。

ECモールの担当から、新規事業のプロジェクトリーダーへ

――現在の業務内容についてお聞かせください。

現在は事業開発グループのグループ長をしていて、モールECチームのリーダーや、新規事業のプロジェクトなどを担当しています。
今年ローンチした「AIR SHELF(エアシェルフ)」では、ブランドの立ち上げを行い、現在はブランドマネージャーも担当しています。
最近はCXO(Chief Experience Officer)職として体験設計にも力を入れています。

――さまざまな業務を担当されているんですね。元々はAmazonの運用担当として入社されたんですよね?

そうですね、平安伸銅にはEC運用者として入社しました。
当初は「Amazonを頑張らなきゃ」とEC運用について勉強を始めたのですが、勉強を進めるうちに、もっと上流の部分にも挑戦してみたいと思うようになったんです。
そこでブランドマネジメントを勉強して、ブランドマネージャー制度をつくり、「DRAW A LINE(ドローアライン)」のブランドマネージャーになりました。
さらに学んでいくうちに、ブランドだけでなく、会社全体で体験設計をつくる必要があると感じ、今はCXOとして組織の体験設計づくりをしています

モールECチームに関しては、業績を上げることが目先の目標ですが、もう1つの軸として後進育成をしたい気持ちがあって。
チームのメンバーが20代のうちに、どんな場所に行っても一目置かれるような存在になってもらいたいと思っています。
なので、プロジェクトを進めるうえで「徹底的な顧客視点のアプローチができる人に育てたい」という使命感で動いていますね。

ユーザー、メンバー、社会の体験を作るCXO

――CXOになりたいと思われたきっかけは何だったのでしょうか。

AIR SHELF(エアシェルフ)で一緒にブランド作りに協業いただいた、デザイン・イノベーション・ファームの「Takram(タクラム)」さんと協業する際にデザインの勉強をし始めて、CXOの重要性を痛感したのがきっかけです。彼らはコンセプトテストを通じて細やかにユーザーの体験をヒアリングしていました。場面場面でユーザーと対話をしていくことで、ただ自分が作りたいだけの独りよがりなプロダクトにならず、ユーザーの利用体験や文脈をきちんととらえたプロダクトやサービスになっている。

この流れは、平安伸銅にも取り入れる必要があると思ったんです。ユーザーの体験を全体で設計してきちんとプロダクトやサービスに落とし込む。そのための作業を個人のスキルに依存するのではなく、業務フローにちゃんと組み込む。

アイデアだけである程度の製品はできるけれど、何万人というユーザーの暮らしの中にランディングさせるところは、豊富な知識や経験が必要です。
だからこそ今は「UXをきちんとやろう」と一番注力しています。

また、体験をつくるのはユーザーだけはありません。
平安伸銅のメンバーや社会の体験価値も同時に上げていく必要があると思っています。
これらを高いレベルで作っていくことで、さらにユーザーの提供価値向上につながり、良い好循環を生み出すと信じて、日々奮闘しています。

「DESIGNART TOKYO 2024」内で開催されたTakramのトークイベントに登壇した大川

――具体的にはどんなことをされているのでしょう。

まずはエンプロイー(従業員)・エクスペリエンスとして、会社でビジネススキルや体験設計の勉強会を開き、皆さんの共通言語化とスキルを少しでも高めるお手伝いをしています。

勉強会を通じて、日頃あまり関わらない部署同士で共通言語をつくっていくことができれば、コミュニケーションがスムーズになりますよね。
共通の土台があることで、より心理的な安全性ある状態が生まれ、コトに向かって議論を活発に行える組織につながると考えています。

社会的価値の部分では、ビジョナリーに進めたいのが「防災」です。
民間企業や国が調査したデータを見ると、なかなか防災実施率は上がらず、やろうという気持ちはあるけれど動かないという結果に。
その心理は何なのかを深掘りして、少しでも防災実施率を上げる仕掛けや仕組みをつくれたらうれしいです。
日頃からもしもの時に備えること、もしくは、被災しても平穏に生活できる環境を整えることも「私らしい暮らし」の1つだと、僕は思います。

――消費者や社会に向けてより体験価値を高めるために、どのように社内を円滑に回していけるか、挑戦しているんですね。

メンバーにもお客さまにも、社会にも「平安伸銅があって良かった!」と思ってもらえるような企業にしたいですよね。
そうなるために、1つひとつ、試行錯誤しながら地道にできることを積み重ねています。
CXOとして広い意味での仕組みづくり、業務フローだけではなくマインドセットや個人スキルもまとめて整えていきたいです。

一人ひとりがビジョンを持ち、個性を開花させる

――勉強もたくさんされていますよね。

平安伸銅に入ってから、経営を学ぶためにビジネススクールや、デザインスクールにも通っていました。学び直すたびに視座が変わって面白いんです。

お盆などの長期連休があると「勉強できる!」とうれしくなるくらいです(笑)。
大学生の頃に哲学者の國分功一郎さんの著書を熱心に読んでいたことがあって、「夏休みは勉強しよう!」とおっしゃられているのを素直に受け取ってから、学ぶことが習慣化されたように感じます。
学びには「素直さ」が一番大事だと思っています。

今振り返ると、こうして色々と幅広く勉強をしたからこそ、複眼的な思考になっているのではないかなと感じます。
世の中の動きを見ながらマクロな視点で経営戦略を考えながらも、ユーザーの体験という超ミクロ視点は手放さない。それが今の僕の強みなのかなと。
学べば学ぶほど、そういった道のプロフェッショナルに出会って、そんな人たちと比べると自分はまだまだだなと感じるのですが。

共創企業の戦略グロースファーム「suswork(サスワーク)」と共同で開催したマーケティングワークショップに参加する大川。参加者にエアシェルフのグロース戦略について企画してもらった。

――たくさんのことに精力的にチャレンジされていますが、その原動力はなんなのでしょうか。

まだまだ先の話ですが、今後成し遂げたいことが2つあって。

1つはいつか地元に戻って会社の経営に携わりたいんです。
うまくテコ入れしたら変わっていきそうな面白い企業が地元にたくさんあるので、今までと、これからの経験を活かしてより会社のメンバーが楽しくなるような会社にできたらいいな、と。
もう1つは大学の先生をやりたいです。

――そうなんですね!

学生の頃あまり勉強をしなかったからなのか、逆に学祭的なアプローチに憧れがありますね 笑。
でも、探究心は強いので、そのマインドを保ちながら、学生さんに経営やUXデザインを教えたいです。
若い人を育てることで、自分自身の勉強にもなるので。今は先生ができるくらいの知見や視座を身につけなきゃ、と一心不乱に勉強しています。

――最後に、平安伸銅の魅力について教えてください。

僕、「アイデアと技術で『私らしい暮らし』を世界へ」という平安伸銅のビジョンの英語版が好きなんです。「Let’s blossom.」。
お客さまやメンバーそれぞれが花(個性)を咲かせて、暮らしを楽しむのが一番いいな、と。

僕はどちらかといえば、会社に複数のビジョンがあっていいと思っています。
ビジョンとは、「ありたい未来像」なので、必ずしも企業が一つの理想像だけを掲げる必要はないと思っていて。
「このビジョンを私はかなえたい」「あのビジョンは私が実現させる」と、個々に目指すものがあるのいいなって。
その総体が会社のビジョンでありユーザーの「私らしい暮らし」に繋がっていく。
そんなビジョンを一人一人が思い描ける自由な環境が平安伸銅のカルチャーだなと思います。面白いメンバーがたくさん集まっているのもいいなと。

そんなビジョンやカルチャーに共感してもらえる方と働きたいなと思いますし、CXOとして各人がビジョンをつくりたくなるような組織づくりをこれからも続けていきたいですね。

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