新卒紹介企画第2弾は、University College Londonで経営科学を専攻したのち、カジーに新卒入社した三谷 遼斗(みたに・りょうと)。すでに中堅社員と見紛うほどの落ち着きを備えた三谷くんですが、早くも即戦力として管理部門で大活躍してくれています。世界ランク14位の大学を卒業し、なぜ国内スタートアップのカジーを選んだのか、就活から入社後を振り返ってもらいました。
1年考え抜いた就職の3つの条件。CaSyでならやりたいことが叶えられる
三谷です。大学時代は経営学・経済学・データ分析、副専攻ではセキュリティ工学等、幅広い科目を勉強してきました。プライベートでは中学時代から色々な場所でジャグリングのパフォーマンスを行い、高校生の時に国内の大会で優勝するなど、競技としても取り組んでいました。留学してからもヨーロッパの大会に出場したり、様々な集まりに顔を出したりしていました。
趣味のジャグリングもワールドクラスの腕前。いつかカジーのイベントでも披露してもらおうと思います。
3年制のイギリスの大学では、2年目から就活が始まります。
経営学やデータ分析を学びながら、なんとなくデータや経営に携わりたい、という曖昧なイメージで、誰もが知る商社や大手IT企業を選び面接に向かった最初の就職活動は、当然のごとく上手くいきませんでした。「君のESや履歴は面白いけど、話をすると何がしたいのかよく分からない」と言われたのを覚えています。
私は何がしたいのだろう、と1年考えて臨んだ2回目の就活。辿り着いたのは
① 人の夢を応援する仕事がしたい
② 人の生活を変えられる仕事がしたい
③ 真っすぐに新しいことに取り組み成長し続けられる仕事がしたい
この3つでした。
これらの条件にマッチする企業を探していた時に見つけたのが、カジーでした。私の人となりや、カジーとはどういう会社なのかをすり合わせていく丁寧な面接の中で気づいたことは、
① 「大切なことを、大切にできる時間を創る。」というミッションを掲げるカジーは、お客様が夢を叶える為の時間を届けるということ
② 家での時間は、睡眠、仕事と並び生活の1/3を占めるものの、仕事ほどにはITは活用されていない。家事を変えることは生活を変えるということ
③ UNICOという人材スタイルで、ベンチャーならではの風通しの良さのあるカジーでは、余計な事を考えずに色々な仕事に取組み成長できること
当初応募していた企業とは全く毛色は異なるものの、自身のやりたいことがいちばん叶えられる会社であると確信を持ち、初回の面接から10日で入社を決めました。
イギリスでの大学生活中は、ジャグリングのヨーロッパ大会にも出場。
未経験の業務の中で気づいたのは、助けを求めることの大切さ
新型コロナウイルスの影響で早めに日本に帰り、卒論やオンラインの試験を6月に終えた後、夏休みを無為に過ごしては勿体ないと考えて入社を早め、6月半ばからすぐにjoinしました。
最初に任された仕事は、CS部門(カスタマーサクセス:お客様やキャストとのコミュニケーションを担当する部門)の重要データの可視化作業。サービス情報、お問い合わせ、社員の勤務など、様々な所で生まれる社内のデータをつなげ、加工しやすいように整形し、経営陣やマネージャーが素早く判断できるようリアルタイムで更新できるグラフを作る仕事です。
もちろん経験はなく、データをまとめてつなげたり加工したりするためのプログラミング言語であるSQLも実際に触るのは初めてでした。
どんなデータが求められているのか?どうやってグラフを綺麗に作るのか?作ったグラフは正しく現場のデータを反映しているのだろうか?
課題がいくつもある中で私が気づいたのは、「詰まったら助けを求めよう」ということでした。
実際にグラフを使う立場の方や現場担当スタッフの方、エンジニアや経営陣、様々な方にミーティングを設定してもらい、困ったことや要望を積極的に相談することにしました。そうすることで素早くPDCAを回せるようになり、一つのグラフを完成させるたびに達成感がすごかったです(笑)。
入社記念にボードメンバーとパチリ。しなだれかかっているのは嬢ではなくCEOです。
「自分の仕事が組織へもたらす意味」「時間の使い方」楽しみながら考えられた
新卒として入社し、今までの学生生活とは全く違う毎日を過ごすようになりました。自分が仕事で作ったものを社内の様々な人が実際に使ったり、限られた時間のミーティングの中で議題について互いの認識を正しく効率的に伝えてすり合わせたり、自身の仕事について責任を持つことになります。
自分の仕事が会社の中でどんな意味を持っているのか、自身の時間をどう使いきって結果を出していくのか。考えながら作業をしていくうちにすぐに一日が終わっていく充実した時間の中で、身をもって学んでいきました。ただ、仕事をヘトヘトになりながら頑張っているというより、楽しみながら取り組み続けていったので、働くことの辛さのようなものは全く感じませんでした。
もっと信頼されるサービスへ。進化を見据え、新卒の自分にもできることを一つずつ
3週間をかけた可視化作業は、成果発表という形で社員の皆さんに共有することができました。その中で新たな課題や改善の余地も発見しました。一区切りついても、引き続き良いものにしていきたいと考えています。
自身の働き方としても、自分のしたいことを構造的に分かりやすく伝えられていなかったり、スケジュールを効率的に作れていなかったり、学ぶべき点が多くあったので、次回のプロジェクトでは同じ轍を踏まないよう経験を活かしていきたいです。
大きな目標としては、カジー入社を決めた理由でもある、人の生活を実際に変え、夢を叶えるための時間をより多く創っていきたい。
一般家庭が普遍的に気軽に使うサービスとしてはまだまだ道半ばだからこそ、「CaSy」がより多くの人に信頼していただけるサービスへ進化する為にできることが新卒の自分にも数多くあると考え、一つ一つできることを増やしながら取り組んでいきたいと思っています。
業務に勤しむ三谷。
そんな三谷くんへ、先輩社員からのメッセージ
メンターを務める人事 小松より
私が尊敬する三谷くんの強みは、「心の矢印を"自分"ではなく、"目的"に向け続ける姿勢」です。
三谷くんが最初に任された「CS重要データの可視化」は、目的こそ共有すれど、方法を手取り足取りレクチャーされることはない中でのスタートでした。「教えてもらえていないのにどうすればいいかわからないよ…」と嘆きたくなる状況だったかと思います。しかし三谷くんは取り組んでいる最中、一度も嘆いたり言い訳したり後ろ向きな言葉を発することなく、むしろ「わからない」を楽しみながら、「目的のためにいま自分ができることは何か」を考え、一つ一つ行動を積み重ねていました。入社前から対峙してきた身としては、「わからないことを上司や先輩に質問や相談できずに抱えこんでしまうのでは…」と内心心配していたのですが、完全に杞憂でした(笑)。
これからは様々な仕事を任されたり、自ら課題を発見し解決するための仕事に取り組む中で、「厄介だな…つらいな…」と思う場面もあるかと思います。そんな時は、確固たる3つの入社理由、目的に心の矢印を向け続けられる強みが、きっと三谷くんを支えてくれることと思います。三谷くんには思いっきり能力を開放しながら仕事に取り組んでほしいです。私もしっかりサポートしていきたいと思います。
配属先のCorporate Design Div長 池田より
これまで見てきた三谷くんのよいところは、まず何事にも前向きに取り組んでくれる姿勢。そして特に、ものごとの背景や目的を理解した上で、自分なりに考えたプラスαの付加価値を提供してくれるところが素晴らしいと感じています。社会人として最初にお願いした業務にしては難しかったと思いますが、出来栄えは想像以上で、たくさん学びを得てくれたこともわかり、感心しています。
これからの三谷くんに期待しているのは、事業・組織全体からものごとを見通す力と、細部へのこだわり。一見相反するようですが、どちらも身に着けることができればものすごく稀有な人材になれると思います。
これからの3年間で、会社全体が見渡せる立場から視野をぐいっと広げてもらいたい。一方で、ぜひ"客観距離"ではなく"当事者"の視点から、CaSyの事業に貢献してほしい。三谷くんにはそれができると考えています。あとは健康のために少しダイエットして、痩せてもらえたら(笑)。一緒に頑張りましょう!
お気づきだっただろうか...三谷が徐々に太っていっていることに...。(日本食が美味しかったそうです)