弊社では、2019年1月よりOKRを導入しました。OKRは、原則、三か月ごとに設定していくので、三月末で一周目が終了することになります。今、二周目について考えているところなのですが、頭を整理する意味も含め、一周目の感想を書いてみます。
ちなみに、すごく長くなってしまったので、ここには抜粋版を書きます。
↓ロングバージョンはこちらから↓
http://salutomo.work/okr-3months-after
OKRとは
OKRの概要を知りたい方は是非ご覧くださいませ。
導入プロセス
1. 全社のOKRを考える
まずは1~3月の全社OKRを設定しました。2019年4月以降に描いている自社の姿から逆算して、この三か月で到達していなければいけない状況を目的(Objectives)としました。
2. 代表自身が最初に個人OKRを設定し、公開する
次に当方のOKRを作成しました。会社の代表が作成し、それを全社員に共有することで、各メンバーがどのように作成すればよいかイメージができるようになります。また、テンプレ化することで、全社的に同じフォーマットで作成されるようになります。
3. 全社会議でOKR導入(の意図)と全社OKRを伝える
年末に全社会議を行い、OKRの説明及びOKRの導入目的、全社OKRを伝えました。各メンバーには年末年始に自身のOKRについて考えてもらいました。
4. メンバーに個別OKRを作成してもらう(&レビューする)
年明けからOKR面談を行いました。各自が考えたものをベースに、会社の方針・目標とすり合わせを行い、より具体的にしていきます。
5. 月一の1 on 1 MTGでレビュー
その後は、月に一度の1 on 1 MTGを行いました。MTGでは、次の4点について話します。
- 自分が想定していた活動ができたか
- できない場合は何が原因だったのか
- できるようにするために、自分自身はどのように改善していくか
- 会社として何がサポートできるか
OKRの書籍にもあるように、ミーティングの目的は、取組内容を評価するためではなく、目標達成のために会社が提供すべき環境を明らかにすることなので、そこを意識して行いました。
導入効果
OKR導入は基本的にポジティブな効果があったと思います。一方で、導入の難しさも感じました。
ポジティブ
やるべきことがクリアになる
目標と取るべきアクションが明確になるので、メンバーも仕事が進めやすくなったようです。特に旅行予約手配を行うチーム(サービスチーム)は、予約手配を行っていない時間帯にすべきことが明確になりました。
協力的になる
メンバーのOKRが共有され、各自の取組内容が可視化されたことによって、協力的な雰囲気が出たように思います。協力を依頼されたときに、その取組が会社の目標のどこに位置しているかがわかるので、協力しやすいのかもしれません。
ロジカルシンキングの訓練になる
コンサルティングファーム出身などでない限り、ロジカルシンキングのスキルを十分に備えているケースは少ないと思います。OKRを考える上では、目的の細分化や、アクションまでのブレイクダウンが必須なので論理的に考えられる癖がつきます。
気を付けるべきところ
OKR設定にリソースをかけすぎない
初めてOKRに取り組む場合や、(スタートアップのように)事業の方向性が安定していない場合、OKRの設定は簡単ではありません。その結果、かなりの時間を割いてしまう場合があります。個人的には、OKR設定が定着するまでは走りながら決めていくくくらいの進め方でよいと思います。
OKRに縛られすぎない
OKRを設定すると、それに縛られてしまうことがよくあります。その結果、必要がなくなったActionがあっても、ストップできずに続けてしまたり、優先順位が変わっているのに当初の計画にこだわってしまったり。事業の方向性は変わることがあるので、柔軟に対応すべきです。経営者再度が取組内容を敢えて評価しないことによって、Actionへの固執から解放してあげましょう。
同じチームの他の人との事前すり合わせが必要
OKRは、全社→チーム→個人と落ちていくわけですが、チーム間でのすり合わせがないと、個々人のOKRが重複するケースがあります。それゆえ、全社MTGだけでなく、チームMTGも行ったほうが良いと思います。
OKR二周目に向けて
書籍「Measure What Matters」には、OKRは一定期間継続することで、ようやく定着してくるといった趣旨の解説があります。当方も正直言ってまだしっくり来ているわけではありませんが、前述の通り、一定の手ごたえを感じています。
最初は大変だと思いますが、お試しすることをお勧めします!
ロングバージョンはこちらをご覧ください。
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