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国籍も、職域も関係ない。“任せる文化”の体現者に迫る。【社員インタビュー】

※本記事は2020年11月にnoteにて公開された記事の転載です。各情報は掲載当時のものです。


今回お話を伺ったのは、インド出身のITエンジニア、Jayakumar Ramu (ジェイクマール ラーム)。社内では親しみを込めて「ジェイさん」と呼ばれています。

そんなジェイさんはシステム部でQA(品質保証)チーム、PM(プロジェクト管理)チームをリードしており、これまでサービス開発に関わるプロセスやカルチャーづくりを推進してきました。さらに直近では、全社的な人事制度設計構築を推進するなど、多方面でめざましい活躍をされています。

「自ら主体的に仕事を取りにいくことのできる環境を求めてビットバンクに入社した」と語るジェイさんが、職域を超えてさまざまな役割を任せられることになった過程を聞きました。

インドから来日。主体的に働ける環境を求めて、ビットバンクへ

──ジェイさんはインドのご出身ですよね。まずは来日することになった経緯から教えてください。


元々、日本には関心があったんです。第2次世界大戦で大きなダメージを受けたにも関わらず、短期間で世界的な経済大国になった点に興味を持って。それをきっかけに日本語を勉強するようになりました。

インドではITエンジニアとして働いていたのですが、日本語ができたこともあって日本のクライアントを任せてもらうことが多かったんですよ。そして、クライアントの1社から「うちで働いてみないか」と声をかけてもらい、日本に行くことにしました。

──日本ではどんな会社で勤務していたのでしょうか。ビットバンクに入社するまでの経歴を教えて下さい。

最初に入社したのは、外資系IT企業の日本法人です。それから、コンテンツプロバイダーに転職し、4年ほど勤務しました。エンジニアとして働きつつ、この会社では日本流のビジネスの進め方や組織づくり、文化について学びましたね。

その後、マネジメント業務がしたいと考えるようになり、オファーをもらった外資系のゲーム会社に移ったんです。その会社ではマネージャーとして組織を率い、主に働きやすい文化の醸成や業務プロセスの効率化など組織づくりにコミットしていましたね。

そして、その次に入社したのがビットバンクなんです。

──なぜビットバンクへの入社を決めたのですか?

1つ目の理由は、事業領域の魅力です。ブロックチェーンは「誰がどこで何をしたのか」を可視化する技術。この技術を広げられれば、世界をよりフェアなものにできると思っていて、ブロックチェーンを活用した事業を展開するビットバンクに興味を持ちました。

2つ目は、ブロックチェーン領域、とりわけ暗号通貨の取引所として確固たる地位を築いていること。プレイヤーは少なくありませんが、国内最大級の取引金額を誇るサービスを展開している点に魅力を感じたんです。

そして、3つ目は主体的に自らの業務範囲を広げていくことのできる環境ですね。過去に私が働いていたのは、1000人以上規模の会社で、個人の役割も業務プロセスも細かく決まっていました。

決められた範囲で仕事をするのではなく、自らの考えや想いに従って、能動的に仕事を取りにいける環境を求めていて、ビットバンクにはそういった環境があると感じたんです。

組織の立ち上げから人事制度設計まで、任せてもらえる環境がある


──ビットバンクに入社した当初はどんな業務を担当していたのでしょうか?

QA(Quality Assurance=品質保証)チームのマネージャーとして入社し、QA組織を立ち上げました。メンバーの採用や業務プロセスの設計を担当し、これまでに多数のプロジェクトデリバリーができているので、概ね組織として形になっているかなと思います。

──現在、ジェイさんはPMマネージャーも兼務されていますよね。PMマネージャーも担当することになった経緯を教えてもらえますか

入社してすぐ、会社の現状を把握するために複数のメンバーにインタビューをしたんです。その中で分かったのは、会社全体としてプロジェクトマネジメントの意識が弱いこと。当時は誰かが誰かにタスクを振って、そのタスクが完了すればOKといった状態でした。

タスクを終わらせることがメンバーの責任になっていて、プロジェクト全体の進行に対する意識を持てている人が少なかった。これではメンバーの成長やチームワークの向上などが遅れてしまうと思い、全社にプロジェクトマネジメントの意識を根付かせなければならないと考えるようになったんです。入社して1週間ほどが経ったころ、執行役員にこの問題点について伝えました。

──入社して1週間ですか!?

そうです。会社にとって重要な課題だと感じたので、すぐにでも手を付けなければと…。

そこで、プロジェクトマネージメントのコンセプトを通し、1つの目的に向けて異職種が一体となれるようなチームワークを根付かせたいと考えていました。力を掛け合わせれば、素晴らしい成果を生み出せるようになりますから。

実は前職時代にも、PMとして多彩な文化が混ざったチームの管理経験があります。その当時も、1つのゴールに向けて仕事をすることで、チーム文化を醸成できたんですよね。その経験から、ビットバンクでも、独自の文化も作り上げることができると信じていました。だから、入社1週間でも自信を持って提案できたんだと思います。

こうして、プロジェクトマネジメントを会社に根付かせるためのタスクを任せてもらい、のちにPMマネージャーを担当することになりました。


──人事制度の設計に関する業務も担当されていますよね。

はい。初めはエンジニア組織の等級や報酬の定義を整理して、評価制度をまとめるプロジェクトを発案し推進していました。その後、全社的に人事制度を整える必要があると感じたので、これも役員に提案して全社の制度設計も任せてもらうことになったんです。

2020年の3月から全社的なプロジェクトをスタートさせています。目的は、3年後あるいは300〜500人規模を見据えた等級・報酬制度をつくること。人事制度は会社の文化を大きく左右するものなので、会社が掲げるビジョンと紐付けて設計していかなければなりません。

社長をはじめ、執行役員とビジョンの見直しも視野に入れたディスカッションを重ねながら、人事制度設計を進めています。

──まさに八面六臂の大活躍ですね。

ありがとうございます。私がさまざまなことを任せてもらえているのは、国籍などは関係なく、パッションややる気があればがんがん任せてくれるビットバンクの風土があったからこそ。

これまでは規模感も小さかったこともあり、手がつけられていなかっただけです。みんなが見て見ぬふりをしていたのではなく、事業推進のために目の前の業務を優先しないといけないフェーズだったのだと思います。新たなプロジェクトの推進に協力的なメンバーは多いですし、変化に対して前向きな会社だと感じますね。

会社と自分を成長させながら、経営を担う存在に


──今後、ビットバンクを成長させるためには、どんな課題を解決しなければならないと考えていますか?

3つあります。1つ目は、計画性と実行性のバランスを整えること
先程申し上げたようにプロジェクトマネジメントの意識を根付かせるための施策を打っていますが、まだまだ道半ばだと思っています。この施策を推し進め、全社として計画的に業務が進められる環境を整えていきたいですね。

2つ目は、権限の持ち方、使い方を規定することです。
これは人事制度設計に関する課題なのですが、政治と同じように誰がどのような権限を持ち、それをどう使うかによって文化が決まっていきます。

また、計画性と実効性の理想的なバランスを実現するためにも、権限のあり方は重要な要素を占めるんです。誰にどのような権限を渡すことが組織にとって理想的なのか、より考えていく必要があると思っています。

3つ目は、採用のスピードを上げることですね。
人は会社の宝。良い人をたくさん採用することはもちろん、それを早く実現できれば会社の成長スピードも速められるので、採用をより加速させなければならないと思っています。

──最後に、今後の個人的な目標を教えてください。

ゆくゆくは、経営層として、会社運営を担っていきたいですね。私は常に新しい価値を提供し続けられる存在でありたいと思っているんです。そうでなければ、私がここにいる意味がなくなってしまう。

さらに会社に価値を提供すべく、現在は経営に関する勉強を進めています。個人の成長が会社を成長させ、会社の成長が個人を成長させる。会社と個人がそのようなWin-Winの関係を築くことが大事だと思っています。

私自身も価値提供の幅を広げられるように、会社と共に成長し続ける存在でありたいです。

──ジェイさん、ありがとうございました!

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