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弁護士ドットコムでは、法律相談ポータルサイト『弁護士ドットコム』やWeb完結型クラウド契約サービス『クラウドサイン』だけでなく、『BUSINESS LAWYERS』という企業法務ポータルサイトも運営しています。1,000冊以上の法律書籍をオンラインで閲覧できる『BUSINESS LAWYERS LIBRARY』やコンプライアンス研修動画『BUSINESS LAWYERS COMPLIANCE』などサービスも充実。企業法務に関わる方に現場で役立つ情報を提供しています。
今回はこの『BUSINESS LAWYERS』を運営するセクションで各種サービスのリード獲得やサイト改善、SEO、LPO、イベント・セミナーなど多岐に渡ってマーケティングを担当する谷川さんにインタビュー。仕事を通じてモチベーションを感じる点や弁護士ドットコムで働くことの手応え、仕事に対する向き合い方などについてうかがってみました。
【Profile】
BUSINESS LAWYERS事業部 マーケティングチーム
谷川 凌介(Tanikawa Ryosuke)
住宅設備機器メーカーや大手人材サービス企業を経て2020年10月、弁護士ドットコムに入社。立ち上がったばかりのマーケティングチームに配属。常に課題を明確にし、解決に向けて改善を重ねるスタイルで自らの成長と事業の拡大をリンクさせている。
プライベートでは音楽制作、バイク、合気道を嗜む。インドアもアウトドアも楽しめるタイプ。
実践からマーケのノウハウを逆算して学ぶ
ーー まずは谷川さんの現在の仕事内容について教えてください
『BUSINESS LAWYERS LIBRARY』と『BUSINESS LAWYERS COMPLIANCE』におけるリード獲得からナーチャリングを担当しています。それに付随する形でメールマーケティング、セミナーやイベントの運用企画、ホワイトペーパーの企画作成も。さらにSEOにLPO、突発的に発生する案件にも対応したりと、かなり手広くマーケティングに関わっています。
ーー マーケティング施策全般ですね
ある時は上司から漫画のLP作成のミッションが降りてきたり、またある時は現場から「テレビ局とコラボしたいので企画詳細を考えてほしい」みたいなオーダーもあったり。マーケもやりますがいろんな企画・プランニングにも関わっています。ただ最も注力しているのは営業が売上をあげるためのリード獲得活動ですね。
ーー 前職でも企画やマーケのお仕事を?
職種としては営業でした。ただ社内で立ち上げた新規事業の部署に異動となり、ここでかなりいろいろな経験を積めたんです。加えて営業現場でも効率を上げたり生産性を高める施策について考える機会が多くありました。例えば、「Excelの顧客リストの上から順にアプローチしていくよりも、スコア化した方が効率良く営業ができるのではないか?」と考えてやってみたり。それがマーケティングを勉強するきっかけです。そのうち「営業よりもマーケティングのほうが自分には向いているな」と気づき、さらに勉強を深めていきました。
ーー 弁護士ドットコムとの出会いは?
当時マーケターの募集があったので、最初はカジュアル面談をお願いしました。そこでの話が非常に共感できるものだったんです。本当はビジョンに心動かされて…とかのほうが美しいエピソードになるんですが(笑)完全に業務レベルでやりたいことが一致したんです。僕も肩書こそマーケじゃないけれど、それまで実践していたことをお話しました。
ーー 職種未経験でも実践での実績があるわけですからね
前職が人材系サービスだったのでわかるのですが、マーケティングの場合、未経験ではまず採用されません。でも今の上司が結構がんばってくれたようで。根性があって、社内推進力もありそうだから「チャレンジしてみますか?」みたいな感じでチャンスをくださったんです。普通の求人メディアや人材紹介なら書類で落とされていましたね、きっと(笑)。
ーー 入社してからは?
入社して間もなくの1~2ヶ月間は完全に手探り状態。マーケティングの本を片手に、書いてあることをひたすら忠実にやっていました。部署も立ち上がったばかりで何もない状態。クラウドサインや弁護士ドットコムなど他部署のマーケの方にもいろいろ質問し、かなり細かく丁寧に教えてもらいました。教えられたことを素直にそのまま真似して、上手くいった施策は結構ありました。
やりがいを生み出す3つのファクター
ーー 入社してから一年ほど経ちますが、普段働いていてモチベーションになっていることって何かありますか?
大きく分けて3つあります。まずは事業の成長が目に見えること。次に自分の業務の幅が広がっていくこと。そして最後に、社内の人間関係がすごく良好であること。この3つに支えられてがんばれている、という実感を得ています。
①事業の成長が目に見えること
ーー 事業が大きくなってきていると
組織体制や人員も変化し続けて、目に見えて良い方向に向かっています。新規事業の難しさはこれまでのキャリアで経験してきましたが、ここまではっきりと事業成長を感じられるのは初めてで、とても恵まれているなと。特に、投資の配分が合理的で、事業責任者がマーケの重要性を理解してくださる点がモチベーションに直結しますね。実は以前、MA(マーケティングオートメーション)ツールとSalesforceの連携を任されたことがあったんですが、知識不足で上手くいかなかったんです。でもその時に、本部戦略室のエキスパートをすぐにアサインしてくれて。
ーー まさに英断ですね
この事業フェーズでマーケティングにお金と人材を投下するのって勇気がいる決断だと思うんです。でもあえてそれをやってくださった。そのおかげでツール連携も成功し、エキスパートから知見を共有してもらえ、自分の業務理解もさらに深まりました。
またマーケ、インサイドセールス、フィールドセールスの人員も入社当時からすると倍以上に。人・売上・プロダクトの成長が目に見える形で大きくなっているんです。
②自分の業務の幅が広がっていくこと
ーー それが業務の幅の広がりにもつながるわけですね
最初はリードナーチャリングのためのコンテンツマーケのみを自分の担当領域として想定していました。それが今ではサイト改善やSEO対策、イベント・セミナー運用など本当に幅広く任せてもらえています。基本的には自分が「やりたい」と手を挙げればやらせてもらえるので、裁量の大きさを感じます。ずっと1つの仕事だけをやり続けていると正直飽きてくるところもありますし、新しい仕事がはじまるとその都度自分の課題が見えてきますよね。学ぶべきことが明確だとモチベーションの維持につながります。
ーー ちなみに今の課題は?
SEOにもっと精通したいですね。学ぶべき内容はわかっているので、まずは知識を吸収します。その後お手本となる人が社内にいるので、これも真似することからはじめようと思っているところです。こんなふうに学びと実践の場があることもやりがいに直結しますね。例えば営業にしても、ライティングにしても、勉強だけだと身につきにくい。いまの部署では「やれることがあれば実践していいよ」というスタンスなので、どんどんやれることが増えて成長できます。
③社内の人間関係がすごく良好であること
ーー 最後は人間関係ですね
上司・部下、年上・年下は関係なく敬語でコミュニケーションする、非常に礼儀正しい人たちの集まりです。みんな真面目で、本気で良い人ばかり。また営業や編集など他のチームや役員とも一緒に仕事する機会があり、自分ひとりでは知り得なかった知識を獲得することができます。「自分ではとてもじゃないけどできないな」というような仕事をしている人を目の当たりにすると、「早く自分も追いつきたい」と刺激も得ますね。単純に事業や組織が拡大するだけでなく、良好な人間関係が築けていくのが嬉しいです。
内的要因と外的要因のバランス
ーー 普段谷川さんはどんなスタンスで仕事と向き合ってますか?
基本的には会社の風土と関わる全ての人に感謝の気持ちを強く持っています。みんなスキルが高いのにそれを鼻にかけるようなことがない。むしろ謙虚すぎるほど。だから「自分もがんばろう」という気持ちになれるんですよね。もうひとつ意識しているのは感情的にならないようにはしています。
ーー それはどういうことなんですか?
つい忙しくなるとイライラしたり、ネガティブな感情に支配されがちになりませんか?でもそれって周囲の人には関係ないことですよね。だからそうなりそうなときは「コロナや世界情勢などいろいろと大変な時に自分は忙しく仕事ができることに感謝しよう」と暗示をかけているんです。せっかくストレスのない環境なんですから、自分の機嫌は自分で取ろうと。
ーー なるほど!忙しいなんてありがたいじゃないか、と
あとは新しい仕事を増やすように意識しています。サイト改善やUI/UXの勉強など、自ら仕事の幅を拡げることで毎年飽きずに新鮮な気持ちで働けますから。特にマーケの場合はいろんな業務があり、また会社やプロダクトによってもやり方が変わってくるので出来る限りは手を出していきたいと考えています。
ーー 最後にこれからの展望などをお聞かせください
とにかく大きな事業に育てるということですね。『BUSINESS LAWYERS』は「企業法務の価値向上」がコンセプト。法務の仕事って、営業や経営からすると理解されにくい部分があると思うので、法務の価値をもっと理解してもらえるようにしたいですね。企業法務の方々のプレゼンスや業務生産性の向上などに貢献していきたいです。
また、今後は企業法務による企業法務のためのアウトプットができる場を作っていきたいと考えています。なかなか情報発信する機会の少ない法務だからこそ、送り手と受け手が課題共有するプラットフォームになればと思っているんです。そのためには、他社がやっていない施策を次々と打ち出して、マーケットのパイオニアであり続けられるように、自分はマーケターとして支えていきたいです。
ーー 谷川さんのモチベーションの源泉は内にも外にもあるようですね
確かに、外的要因にだけ依存しすぎないよう意識はしています。逆に内的要因だけでも継続性が担保できそうにありませんよね。恵まれた社内環境や事業特性、仕事の面白さと、自分の内面から湧き出てくる意欲を関連付けること。自分のスキルアップと組織の成長がリンクできると前向きに仕事に取り組めるのではないでしょうか。
ーー ありがとうございました!