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弁護士ドットコムでは四半期ごとに特定のテーマに沿って輝かしい業績を収めたメンバーやチームを表彰。年4回の社員総会において受賞者を発表しています。今回は入社4ヶ月目にして「ベストプレイヤー Creative賞」に輝いた商品開発部の森川哲夫にインタビュー。爆速で成果を上げることができたその取り組みや秘訣を探ってみました。
【Profile】
弁護士ドットコム本部 商品開発部 森川哲夫
大学中退後、主にWeb系メディアサービスを中心にディレクターや取締役としての経験を積む。弁護士ドットコムは8社目で2020年3月にジョイン。入社初日が全社的な在宅ワーク開始初日であり、出社したらほぼ誰もいなかったというエピソードの持ち主。コミュニケーションが難しい環境下においても遺憾なく能力を発揮し、プロダクトマネージャーの役割を担い新サービスのリリースに尽力している。
【受賞理由】
入社早々、ディレクターとして高いパフォーマンスを発揮。新規サービスである「弁護士ドットコム 業務システム」や、コロナ禍で急遽湧き上がった「オンライン相談サービス」の企画を爆速でリリースまでこぎつけた。
“思い”の共有がプロジェクト成功の鍵
―入社が今年の3月で、もうベストプレイヤー Creative賞ってすごいですね!
ありがとうございます。確かに入社からはさほど日が経っていないのですが、とはいえ年齢も年齢ですしそれなりに経験は積んできたので、とにかくアウトプットしていこうというスタンスでやってきました。その結果が認めてもらえたのかなと。
―まず最初に何から手掛けたんですか?
弁護士の先生が依頼者からの相談案件の進行管理をする業務システムのディレクションです。ちょうど入社がクローズドβ版からオープンβ版に移行したタイミングだったので、そこからジョインして数ヶ月後の正式リリースを目指すというプロジェクトでした。
―主に担当されたのは?
ビジネス側を担当する田村さんと組んで、僕はプロダクト側を見ていました。実際にユーザーが触る画面をどうつくるか、という部分のディレクションを中心に、世間一般でいうところのプロダクトマネージャーみたいな役割でしたね。
―開発途中からのジョインですが、スムーズに入れましたか?
それはもう、チームのみなさんがオープンに受け入れてくれたので問題なく入れました。まず最初に、どういう思想でプロダクトが生まれたのかという考え方の部分や、ユーザーである弁護士先生の声を元に企画している田村さんの課題意識をすり合わせるところからはじめました。3月中旬には一度合宿もしましたね。
―どういう思いで作ってきたのかって大事なんですね
そうですね。最終的にはプロダクトとして使っていただくのが重要なので、先生の感じている課題をとにかく深堀りしましたね。マーケティング的に言えばインサイト。言語化されていないけれども先生はここで困っているんじゃないか、とか。責任者である田村さんの仮説はとても納得できたので、そういったことをきちんと意識して、理解することを大切にしていました。
―メンバーはどういった構成だったんですか?
僕を含めて6名です。エンジニアが2名、デザイナーが2名に、先ほどの話にも出たビジネスサイドを担当する田村さん、そして僕がビジネス側2割・プロダクト側8割みたいな役割。メンバーはみんな僕よりも若い人ばかりです。
―いきなりリモートでのプロジェクト進行、難しくなかったですか
うーん、それはありませんでしたね。もちろんリアルで培ってきた経験則が活かせない、ということはありましたけど。たとえば「ありがとう」といってチョコレートをそっとデスクに置いておくとか(笑)そういう技は使えない。でもチームメンバーがあたたかく迎えてくれたのでリアルな技は必要なかったです。
―既存メンバーがやりやすい環境を整えてくれたと
そうですね、雑談を重視してくれたり、合宿やりましょうって言ってくれたり。とにかく分からないことを色々聞いていたのですが、全て解きほぐすように回答してくれるんです。そういったプロセスを通じて、共通のゴールイメージを共有してもらえたと思います。
『オンライン相談サービス』を3週間で立ち上げる
―聞くところによると、もうひとつプロジェクトが動いていたそうですね
『オンライン相談サービス』ですね。ちょうど新型コロナの影響から、色々なことがオンライン化していくなかで、降って湧いたというか、無茶ぶりというか(笑)。いきなり2球目が飛んできたと思いました。最初はどうアクションしたらいいのかわからなくて、言い出した取締役の田上さんの温度感を測るところからはじめましたね。
―どれぐらいの無茶ぶり感でしたか?
「今の状況で必要だからやりたい!」という感じ。とにかく時間がない。だから文字通り爆速でやるしかなかった。話があがったのが3月下旬、調査やリソース調整後のキックオフが4月21日で、リリースのアナウンスが5月22日ですから。間にゴールデンウィークを挟んでいるので、1ヶ月ありません。実質3週間ですよね。
―確かに聞きしに勝る爆速ぶりです
いや、ほんとですよ(笑)でもこの時も優秀なメンバーに支えられた3週間でした。みんな本当に主体的に仕事に取り組んで、今自分は何をする必要があるかということを考えて、それぞれが推進してくれるんです。これは本当にすごいチームだと思いましたね。とにかく僕にとって、弁護士ドットコムの最初のクオーターで、業務システムとオンライン相談の2つのチームの中で、前に進める役割を担えたのはありがたい経験でした。
―この4ヶ月は早かったですか?それとも長く感じましたか?
あっという間でしたね。その間にしんどいことや辛いことはまったくなくて、非常に充実した期間だったと思います。ただ、力の入れ具合というかアクセルの踏み込みをどれぐらいにするかっていう見極めはちょっと難しかったかな。どのタイミングで全開にするか、いきなり踏んでも空回りするし。馴染み具合を図るのは、リアルじゃない分、慎重にやっていましたね。
―スキルもキャリアも充分にお持ちの森川さん、弁コムへのジョインの経緯は?
もともと社長の内田さんと過去2社ほど一緒に仕事させてもらっていて、また一緒に仕事したいなとは思っていました。とはいえ社長と仕事するわけではないので、そこを重視して選んだわけでもないです。たまたま社員に知っている人がいて、その人に声をかけたのがはじまりです。その人からいろいろなメンバーを紹介してもらい、話を聞いていくうちに意思が固まった感じですね。
―なにか大きなきっかけってあったんですか?
もともと知人だったデザイナーが、弁護士ドットコムに転職したんです。弁コムって彼が行く会社のイメージではなかったんですよ。彼の経験から選ぶには、業界特化型の会社って、ちょっと意外だなと思って。で、話を聞いてみると人の雰囲気や意思決定のスタイルがいいということと、理念に共感していてそこにやりがいを感じるっていうんです。
―理念に共感されている方は確かに多いですね
特に弁護士ドットコムのメディア事業部にいながら、会社って「理念共感」とはいうものの、どこまで追求できるのかっていうのがあるんですよね。でもデザイナーの彼が、肌感覚に近いところで、それを追求しようとしている会社だと捉えられているというのは結構すごいことだし、それを実際に人に話すぐらいなんだからこれは本物だな、と。
自分の仕事は「決める」ことにある
―意思決定のスタイルがいいというのは?
僕が特殊なのかもしれないのですが、短期・中期・長期の施策を重ね合わせて発想するんです。で、まずは全ての期に効く施策から優先順位を上げて取り組むんですね。でも同時に中長期を見据えていろいろな仕込みが必要だったりするんです。そこから、短期的な視点だけで集中的にやる必要のある施策がでてきたりします。
―確かに、そういうことありますよね
いますぐ実らないけど、手をつけて進めておく必要があることってたくさんあるんです。それが目の前の数字だけを求められると後回しになったり、やるべきとわかっていても手つかずになりがち。でも、そういうことがあんまりなさそうだなと思えたんです。組織の成り立ちや経営者のスタイルによって違うので、どっちが正解ってわけじゃないんですが。
―そんな森川さんが仕事上でいちばん大事にしていることは?
やっぱり、きちんと決めることですね。それも自分だけで仕事しているわけではないので、関わっている人みんなで決められる状態にする。逆に決まらない状態はすごくストレスがたまります。もちろん「決めない」と決めることもあります。これは先延ばしにしようとか。大事なのはそれを明確にすることです。
―なるほど、確かにディレクション業務の要諦かもしれません
逆にいうとそれ以外のことはなにもしてないかも(笑)。もちろん自分でも作業はするけど、一番大事な仕事は、決めることですね。とにかくプロジェクトを前に進めないといけないので、そのためには決めたり意思を持ってやることが肝要だと思います。
―森川さんがその境地に至ったのはいつぐらいのことですか
そうですね…仕事をはじめて10年目ぐらいじゃないすかね、30代前半ぐらい。それまではディレクションがすごい苦手で(笑)。20代は決められない人でした。ウジウジ悩むタイプだったので、時間を無駄にしたこともあったかな。いや、でもその反動で30代で決めることの重要性に気づけたから、まんざら無駄でもないか。
―決めるのって難しいですよね、勇気がいるし
うん、そうですね、決めることって難しい。いまでも100%正しく決められているか、というとそんなことは全くないです。精度は上がっているけど、全てではない。でも、できる領域は広がっているのでそこは経験でしょうね。
―どうすると上手く決められるようになるでしょうか
情報のインプットが足りないとか、整理不足とか、お金やリソースはあっても意思が足りない、とか。そういった決めるための要素の中で、どこがボトルネックになっているのかを見極めることでしょうね。そうすると、これは今はできない、とか見えるようになってくる。だんだん解像度が上がって、決めることができるようになりました。
―うーん、やはり経験を積んでいくのが王道みたいですね
慣れた道ほど地図がいらないってありますからね。経験があるから活躍できた4ヶ月だったと思います。ですから、そこまで特別なことをしたとは思っていないんです。周りに助けていただいて、動きやすい環境をみなさんが作ってくれたからだと思います。今はまだアクセル全開ではないので、これからはもう少し難しい課題に取り組んでいきたいですね。