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株式会社アズスタッフCEO/小林周一インタビュー|2024年問題対策にもう一つの選択肢を提示

2024年問題対策にもう一つの選択肢を提示。繁忙期や緊急手配にも対応

ドライバー派遣大手のアズスタッフの登録スタッフ数は、2023年10月1日現在、25万人以上に達している。クライアント数は1万社を超えた。

市場のパイオニアとして新たな需要を開拓し、手配のスピードを武器に成長を遂げてきた。物流の2024年問題に対しても独自のソリューションを提案する。

Q.トラックドライバーの派遣はいつ解禁されたのでしょうか?

「99年の労働者派遣法改正の時です。しかし、当時は軽作業ならわかるけれど、ドライバーを派遣で受け入れるという発想がなかった。私は前職の派遣会社で新規事業としてドライバー派遣を立ち上げたのですが、はじめはどこに営業に行っても門前払いでした。もう20年も前の事です。」
「それでも当時からドライバーは圧倒的に不足していました。そのため一部の大手が派遣ドライバーを使い始めると、それを見た同業他社が徐々に興味を持ってくれるようになり、利用が広がっていきました。私は前職を離れ2011年に当社を設立しました。それ以降、事業は順調に拡大していきます。2020年7月期の売上高は過去最高の約130億円に達しました。コロナ禍では労働需給が緩んだことでいったん売上が落ちたのですが、今期は再び上昇軌道に戻り、コロナ前を回復する勢いです!」

Q.なぜアズスタッフはドライバーを集める事ができるのですか?

「ドライバーに限らずどんな求人でも、普通の会社より派遣会社の方が人が集まるというのが、まず一つです。派遣会社は働く人からすると仕事を選べるという利点があります。派遣はあらかじめ期間を定めて行うわけなので、就業してみてどうしても職場が合わなければ契約を更新しないという選択肢も取れる。仕事を始めるハードルが下がります。当社は給与の日払いもできるため、一般的な会社の求人と比べて10倍くらいの応募があります。」
「一方、派遣会社同士の競争は、どれだけたくさんの仕事を抱えているかという勝負です。当社は同業で唯一、全国45か所に営業所を展開して、きめ細かく需要を開拓しています。」

Q.ドライバー派遣の登録者はどんな人たちなのですか?

「ドライバー経験者が中心です。正社員ドライバーは、みなし残業性で残業しても手取りが増えないというケースもあります。しかし、派遣の場合は働いた分だけきちんと報酬を受け取れる。有給休暇も他の人に遠慮する事なく取得できる。派遣会社には定期的に労働局のチェックも入るので、普通の会社よりもむしろ労働環境の整備が進んでいるんです。」

Q.ドライバー派遣を遣う側は、正社員より高くついてしまうのでは。

「それでも例えば新たな拠点を立ち上げる際などは一時的に大量のドライバーを動員することになります。そこで必要な人員をまずは派遣で確保して、そこから段階的に自社採用に切り替えていく、あるいは繁忙期だけ増員したいとか、急に欠員が出た時にも当社なら迅速に対応できます。手配のスピードではどこにも負けません!」
「ドライバーの紹介予定派遣も開始しました。当初2カ月間は当社の派遣ドライバーとして働いてもらう。そして本人と会社の双方がやっていけそうだと判断したら直接契約に切り替える。当社を間に挟む事でお互いの不安やリスクが解消されて、その会社の募集広告には応募してこない人をドライバーとしてマッチングできます。同じスキームを宅配ドライバーにも適用しようと考えています」
「登録スタッフ向けのアプリの開発も進めています。出退勤管理やリアルタイムのステータス情報に加えて、時間外労働が月80時間を超えそうになったら事前にアラームを出すなど、2024年問題で求められるドライバーの労働時間管理に対応した機能を備えています。」

※月刊ロジスティクス・ビジネスより抜粋

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