アステリアでは四半期に一度、成果を上げたメンバーを讃える「Staff of the Q(スタッフオブザクオーター)」という社内表彰を行なっています。 2023年秋の受賞者は開発チームのライアンさん。モバイルアプリ作成ツール「Platio」のアップデートに尽力したことが評価され、受賞となりました。
そこで今回は、ライアンさんにインタビューを敢行!受賞の感想や、エンジニアとしてアステリアで働く想いについてお話を伺いました。
入職2年目で受賞した「Staff of the Q」
成果の背景にあった周囲のサポートに感謝
ー ライアンさん、この度は「Staff of the Q(スタッフオブザクオーター)」受賞おめでとうございます!改めて、受賞に対する感想を聞かせてください。
1年間「Platio」の開発アップデートに携わり、大変なこともありましたが「終わり良ければ全てよし」という言葉があるように、受賞できてとても嬉しいです。ただ、この受賞は私だけの成果ではなく、営業部を始めとするみなさんのサポートや協力があってこそのもの。絶対にひとりではできなかったことなので、みなさんに感謝しています。 受賞の知らせを聞いた時は、驚きすぎて実感が湧きませんでした。でもその後、マネージャーの中村さんや色々なチームのみなさんが「おめでとう!」と声を掛けてくれたり、メッセージをくれたりして喜んでくれたので、ようやく実感が湧いてきて嬉しくなりました。
ー 今回の受賞理由は「Platio」のアップデートですよね。開発エンジニアとして、具体的にどのようなアップデートを行なったのでしょうか?
メインのアップデートは、「Platio」でアプリを作成・管理できるユーザーアカウント数の追加です。部門単位から全社単位での利用に拡大されるケースなど、より大きな規模で利用いただくケースも増えてきたことから、今回のアップデートに至りました。
そしてそれに伴って、ユーザーの権限を管理できる機能や、ユーザー管理のAPIも追加しました。ひとりのユーザーがさまざまな機能を使用できる仕組みになっているけれど、セキュリティなどの面で「それって本当に大丈夫なのだろうか?」という疑問が、以前から開発チーム内でも議論されていました。それで、今回のアカウント追加に合わせて開発を開始したんです。
ー なるほど。普段から「Platio」のことを考えている開発チームだからこそ見えていた課題が、今回のアップデートのきっかけの1つだったのですね。開発中に大変だったことや、難しかったことはありますか?
大きなアップデートになることが予想されたことに加え、答えがない状態からの開発だったことが一番大変でした。正直な気持ちを言うと、最初は上手くできるか不安でした。「きちんと使える機能になるか」「将来的に役に立つアップデートを行えるか」開発中に何度も悩みながら進めたことを思い出します。
それでも、前に進まなければいけません。私たちは最初から完璧な状態を目指すのではなく、後にフレキシブルに変えられるように、何度も試行錯誤を重ねながら開発を進めていきました。そのおかげで、1年という時間をかけて大きなアップデートに成功できたと思います。
「求められるレベルが高いのは期待の表れ」
ポジティブマインドで奮闘する、海外での就職
ー ここからは、ライアンさんのことについても伺っていきたいと思います。まずは開発エンジニアとして、普段はどのような仕事をしているか教えてください。
バグを修正したり、新しい機能を実装したりといった開発の仕事を行っています。
また、プログラミング技術を上げるための勉強も欠かしません。「どうすれば新しい技術が使えるかな?」「もっと早くプログラミングを行うためにはどうすれば良いかな?」という疑問を技術でクリアするために日々努力を重ねています。
とくに、新しい技術を勉強して実際に使用する瞬間は何度やってもワクワクします。新しいことに挑戦したり、技術が上達したりするから、私は開発における研究が大好きです。
ー まさに天職ですね!ライアンさんは2021年にアステリアに入社されましたが、どのようなきっかけで入社に至ったのでしょうか?
入社のきっかけは、日本人のパートナーが日本に帰国するタイミングと、自分自身が転職を考えていたことが重なったことです。
当時、私はオーストラリアでエンジニアの学校を卒業して、プログラムの仕事に就いていました。しかしその会社は、使っている技術や開発に対する考え方が古く、私にとっては成長が難しい環境だったので、パートナーのいる日本で思い切って就職しようと考えました。
ー 色々なタイミングが重なり、転機となったわけですね。前職で環境があまり合わなかったとのことですが、アステリアで働いてみて会社の印象や働き心地はいかがですか?
部長を始めとする、みなさんの仕事に対する真面目さが素晴らしいと感じました。日本や会社の内部の習慣になれるのは少し難しいことでしたが、それも楽しく感じています。
アステリアでの仕事は、良い意味で「求められるアウトプットの質が高い」と思います。これは周囲から期待されていることの現れだとも思うので、大変ですが自分にとっても良いこと。期待に応えようと、日々新しい技術や色々な勉強を行うモチベーションにもなっています。
ー ライアンさんは日本語がとてもお上手ですが、どのようなきっかけで日本に興味を持ち、日本語の勉強をされたのでしょうか?
日本に住み始めてからはまだ2年間ですが、日本語の勉強を始めたのは2003年からです。
私が6歳の時に、オーストラリアの自宅に日本人の中学校の先生がホームステイをしていたことがあって、そこから日本に興味を持つようになりました。しかしまだ読み書きなどはできず、その後、私が18歳の時にホームステイしていた日本人の方の結婚式で日本に行き、さらに興味が強くなり、日本語を本格的に勉強するようになりました。
勉強方法はテキストで読み書きなどを行い、会話は先生と一緒に練習しています。今も週に1回のペースで日本語のレッスンに通っていて、とても楽しいです。日本に住みながら日本語を勉強していると、学んだことをすぐに生かせる場があるので上達のペースが上がりますね。
誠実に歩み続ける理想への道
「今の自分は、過去の自分が憧れていた自分!」
ー ここで、ライアンさんに見ていただきたい動画があります。ライアンさんの上長にあたる中村さんに、ライアンさんについてのインタビューを行いましたのでご覧ください!
マネージャーの中村さんより
「ライアンさんは、自分の意見を表現しつつも、自分の主張にこだわりすぎることなく仕事ができるエンジニアで、そのバランス感覚が素晴らしいと思います。また、開発中の機能についてフィードバックをした際の反応もポジティブなんです。『なるほど、今度からはこう考えれば上手くいきますね』とアドバイスをしっかりと受け止め、次の開発に活かしていく。だから、ライアンさんと一緒に仕事をしていてとても楽しいですね。」
ー ライアンさん、動画をご覧になっていかがでしたか?
うわぁ、本当にびっくりしました!まさか中村さんへ私についてのインタビューをしていただけるなんて……。中村さんはプロフェッショナルという印象で、仕事以外のお話をあまりしたことがなかったので私のことをどう思っているのかお聞きできて嬉しいです。インタビューをしてくださり、ありがとうございます。
中村さんがお話してくださったように、私は自分と他人の意見が違っても、頭ごなしに拒否したり否定したりするのではなく、できる限り受け入れるように意識しています。相手がネガティブな提案をしたとしても「そういう意見もありますね」と受け入れて、そこからお互いにとって良い方法を探るような仕事の進め方をするタイプです。
ー 中村さんが動画でお話していた、ライアンさんのバランス感覚の良さは、ご自身でも意識しているポイントだったのですね。その他に、仕事をするうえで大切にしていることはありますか?
誠実であることを大事にしています。「これくらいでいいか」と妥協したり、最低限のアウトプットではなく、周囲やお客様から期待されている以上の高いレベルのアウトプットを行う。誠実に仕事を行うことを心掛けています。
ー 今日は貴重なお話をありがとうございました!最後に、ライアンさんの今後の目標について教えてください。
今の自分は、過去の自分がなりたかった自分にすごく近付いていると感じています。オーストラリアで働いていた時、「期待に応えられるエンジニアになりたい」「高い技術を学び、アウトプットするエンジニアになりたい」と思い描いていましたが、アステリアに入職して日々仕事を行うことでその姿に近付けているような気がしているんです。
だから今は、この道をまっすぐに進んでいきたい。今の環境にとても満足していて、幸せなのでこの道を進み続けることが今の私の目標です。