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PIECE OF SIGN プロダクト開発 vol.1 デザインとコストの”いい塩梅”の着地点


PIECE OF SIGNは、すべて自社でプロダクト開発を行なっています。

「洗練されたデザイン性」と「消費者目線」の2つのバランスを探りながら、圧倒的なスピード感をもってつくられるPIECE OF SIGNのプロダクト。

「いいデザインが、誰にでも手の届く範囲で すぐに手に入る。」
そんなPIECE OF SIGNの強みの源の一つは、プロダクト開発にあります。



開発には、家具ブランドkanademonoを創業したanveil代表である音田康一郎が携わっています。

デザインとコストの狭間で発想と思考を巡らせ、鮮やかにプロジェクトに乗せて走らせる圧倒的な推進力と判断力は、anveil全体の経営のみならず、PIECE OF SIGNの商品開発のベースを形づくってきました。

今回は、PIECE OF SIGNのプロダクト開発の特徴や魅力ご紹介します。
日々、多くの商品をスピード感をもって生み出すPIECE OF SIGNのプロダクトデザイナーの方にお話を伺いました。


” 街に個性を ”サインプロダクト開発の魅力


PIECE OF SIGN のサイン・プロダクトを開発していく魅力とは、どんなところにありますか?


小さなサインが集まって、街並みができていく。 それぞれの小さな店舗の個性的なサインが集まることで、街に個性がうまれていく。そんな風にひとつ一つは点であっても、小さいものの積み重ねで大きな街のイメージをつくることができるんです。

PIECE OF SIGNのプロダクトは、街並みを変えていける力があります。
景観や街並みを変えて、街に個性を与えていける。
そのくらいの影響力があると思っています。

最近では海外での需要も多いので、開発したサインが日本だけではなく海外にもある。これって、すごいことだと思っていて。



遠く離れた海外の街並みや街の個性をも、サインプロダクトでつくることができる。そういう壮大な一種のロマンみたいなものがあると思います。こんな風に話すと、すこし大袈裟になりますが。笑

また、サインや店舗プロダクトは生活に身近なプロダクトです。
これから本格的にやっていく店舗プロダクトにしても、来店した人のパーソナルな心地よい体験をつくっていける。

プロダクトを通して、「多くの人の日常を彩っていける。変えていける。」ということは、とても素敵で面白いことだと思います。
そんなプロダクトを、スピード感と裁量を持って世に送り出せることは魅力です。


“ 基本は引き算 ” PIECE OF SIGNの商品開発のプロセス


PIECE OF SIGNの商品開発は、どんなプロセスで進んでいくのでしょうか?


フィールドワークのデータやあらゆるアイデアを元に、プロダクトの概要をメンバーでブレストしつつ、掴んでいきます。

「こういうサインをつくっていこう。」と大枠が決まったら、完成となる手前までデザインをつくって、あとは引き算していくスタイルですね。

PIECE OF SIGNでは、”適正価格であること”がとても重要なポイントなので、希望の販売価格になるまで、どこの要素を調整したら実現できるかを探っていきます。

素材を変えることなのか、梱包改善で解決しそうなのか。
ブレストしながら、さまざまな角度で「いい塩梅」を探っていきます。

そうした過程では、どこまでも” 消費者目線 “を忘れません。


「多くの人の手の届くように。」という考え方はPIECE OF SIGNがとても大切にしている価値ですよね。


そうなんです。僕たちは芸術品をつくっているわけではない。
何十万という凝ったデザインの家具を、少数に届ける仕事とは違います。

おしゃれなものであっても、広く普及しなかったらPIECE OF SIGNの事業にとっては意味がないんです。
普通の感覚で良質なデザインのものが、多くの人の”手に届く価格”で普及していくことが何より重要で。いい商品が、当たり前に普及しなくては意味がない。

だからこそ良いデザインであることは大前提として、調整していい塩梅に落としていくプロセスに大きなウエイトを置いています。


”ローンチから改善まで”すべてのプロセスを追える環境


PIECE OF SIGNならでは商品開発の特徴とは、どんなところですか?


PIECE OF SIGNは、商品開発やマーケティング、受発注から製造、発送からフィードバックが得られるお客様対応(cx)まですべてを自社で担う「一気通貫スタイル」です。

そのため、開発して終わりではなく、その商品の「すべての終わり」までを追えることが大きな特徴です。

製造現場で量産される流通を間近で感じ、ローンチ後の数値検証やフィードバックなどのマーケティングまで追うことができる。

「自社製造して、それを世に出していく」というすべてのプロセスが見られ、自分のローンチした商品が市場でどういう動きをするかのフィードバックまでもらえて、次の開発にスピード感をもって活かせる。

そういったことが、デザイン面を含めて高いレベルで体感できる環境は、他になかなかないと思います。

あとはブラッシュアップのレベルが高く、フィードバックですぐ次の改良へ生かすスピード感もPIECE OF SIGNの特徴です。


”デザイン”と”コスト意識”のバランスが強力に身に付く環境


PIECE OF SIGNの商品開発で身に付く視点やスキルとはどんなものがありますか?


先に挙げた「一気通貫スタイル」で得られる知見はもちろん、デザインとコスト、その両者の圧倒的なバランス感覚です。

商品を世に出すことにおいて、デザインしていくことと、コスト意識は絶対に切り離せない領域です。その2つのバランス感覚を、PIECE OF SIGNの開発では強力に鍛えることができると思います。

「これ以上、価格は上げたくない。」というどこまでも消費者目線。
「いいデザインで在りたい。」という譲れないクリエイター目線。
PIECE OF SIGNでは、その2つの感覚を行き来しつつ、プロダクトをつくっています。

僕らは、「これでいいじゃん。」とよく言っていて。それは決してネガティブな意味合いではなく、「いい塩梅」という意味。

経営において、コスト意識は欠くことのできない非常に重要な視点です。

PIECE OF SIGNの事業全体の視点で、然るべき旬なタイミングで、適切な価格と仕様でリリースしていく。
「どこにどれほどの時間・リソースをかけられるか?」という思考の中で、経営視点でプロダクトをリリースする力が身につきます。



圧倒的な判断軸をもつ音田康一郎の側で得られるもの

anveil代表の音田康一郎


そういった経営者的な視点は、やはり代表である音田さんが開発に携わっていることが大きいですか?

それは確実にあると思います。

音田さんは、デザインとコストとのバランス感覚がズバ抜けています。加えて、それに付随する判断力も圧倒的です。それは、やはりいくつもの企業を経営してきたものからくる経営者由来の感覚だと思います。

とはいえ、僕たちデザイナーの視点をとても尊重してくれるんです。
尊重しながらも、言うべきことは言ってくれる。そこに説得力があるのでとても学びになるんです。

デザインセンスはもちろんのこと、マーケット感覚と高いコスト意識をもって「いい塩梅」を探りながらプロダクトをリリースする彼の判断基準やビジネスセンスを間近で感じられることは、デザイナーにとって大きな財産になると思います。

そういった経験はどこでも得られるわけじゃない。唯一無二であって、とても贅沢な環境だと感じます。



さらなる話は、次回のPIECE OF SIGN プロダクト開発の思考vol.2 大切なのは「なんでだろう?」が生まれる感覚に続きます。





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