皆さんこんにちは、アディッシュの小原です。
アディッシュでは、「つながりを常によろこびに」というミッションを掲げ、インターネットで人と人がつながるからこそ起きる不都合を解決したい、という思いで複数の事業を展開しています。
今回、とあるスマホゲームのカスタマーサポートチームを新しくつくることになり、アルバイト採用を行いました。私は、もともとMarTech領域のSaaSベンダーにて、自社のマーケティングやクライアントのコンサルティングをしていました。そのときのノウハウや経験をもとに、アルバイト採用に取り組んでみました。
前回の記事では、アルバイト採用手法についてまとめましたが、今回は、アルバイト採用に関わる関係者でどう連携していったかについて共有したいと思います!
やったこと
1.ダッシュボードツールDatadeckの導入
2.採用ステップごとの指標を可視化
3.毎朝データを関係者に共有
それでは、考え・実行し・分析したことを書いていきます。
刻一刻と状況が変わっていくアルバイト採用
さて、アルバイトの採用担当者がどんな業務を担当しているか、イメージできますでしょうか?
そもそも、アルバイト採用を行っているかは業態によりますが、例えば、多数の店舗に対して本社一括採用をしているようなケースを思い浮かべていただけたらと思います。
その場合、求職者からの応募状況まではアルバイト採用担当者側で把握ができるものの、面談や採用判断は店舗側で行われます。おまけに、中途採用と違って、アルバイト採用は1回の面接で採用可否が決定していきます。面接状況や採用合否をリアルタイムに把握するにはどうしたら良さそうでしょうか。
うーん、なんか大変そう、ということだけはイメージいただけるかなと思います。
1.ダッシュボードツールDatadeckの導入
今回は、アディッシュの仙台センター、福岡センターで同時にアルバイト採用を行いました。現地の採用状況を随時確認しながら、東京本社にて採用広告のチューニングやその他の施策の実施、そして予算の精緻なコントロールが必要とされていました。
そのような背景で、日々変化していく状況を関係者19名でどう共通認識をつくっていくか。
今回は、Datadeckというダッシュボードツールを利用しました。
このツールは様々なサービスと連携しており、元となるデータベースがアップデートされると、ダッシュボード側のデータも自動更新されるようになっています。
弊社は、HITO-Managerという採用管理システムを利用し、複数の求人広告媒体からの応募を統合して管理しています。HITO-ManagerとDatadeckはデータ連携がされていません。
そこで、HITO-Managerから応募者のデータをCSVで出力し、CSVをGoogle spreadsheetsにアップロード。このGoogle spreadsheetsをDatadeckと連携しました。
(日時ベースで数字を見ていく場合、毎日この作業を行う必要があり、HITO-ManagerのAPI公開が待ち望まれます…!)
2.採用ステップごとの指標を可視化
可視化したい指標はいくつかありました。先行指標として重要なのは応募状況です。この指標を見て応募数が少ないようであれば他の求人広告媒体を検討する、あるいはプランをアップグレードするなどを判断していくことができます。
その他にも、以下の指標や軸を可視化の対象としました。
■必要な指標や軸
・応募数
・内定数
・入社数
・目標達成数
・様々なセグメント(広告媒体別、エリア別)
・時系列
これをもとにつくったダッシュボードの一部がこちらです!!(※データはダミーです。)
このようなかんじで、いまどのくらいの達成率なのか、応募数は足りているのか、エリア別ではどうか、日時で応募数の推移はあるのか、いつどのような施策を実施しているのか、といったことをひと目でわかるようにしました。Google spreadsheetsにデータをアップロードするだけで勝手に更新されるので非常に便利です。
3.毎朝データを関係者に共有
仮に状況を可視化するダッシュボードがあったとしても、ダッシュボード自体にログインされず、関係者に全く見られないというのはよくあるお話かと思います。Datadeckでは各ウィジェット(グラフ部分)をSlack上に呼び出すことができるので、毎朝、更新したデータをSlackに共有するようにしました。(※こちらもデータはダミーです。)
さらに、毎朝10分ほど、採用関係者4名で簡単なスタンディングミーティングの時間を持ち、データをもとに、広告を追加するのか、求人内容を修正するのか、求人条件を改善するのか、といった議論を行い、実際の施策に落としていきました。
結果、データをもとにスピーディーな判断ができるように
ダッシュボードを導入する以前は、アルバイト採用担当者や現場担当者の肌感でなんとなく施策の意思決定がされていました。データを可視化させたことで、どうしても採用担当者に属人化しやすかった情報が全体で共有できるようになり、データをもとに施策を議論、スピーディーに判断することができるようになりました。
また、日々、関係者19名がデータを眺め続けたことで、採用状況全体の解像度が高い状態で施策を回していったことは、アジャイルのコンセプトに近しいことが実現できたと思います。
弊社では、会社全体としてアジャイルやデータ活用に注力しています。データをもとに事業を推進する仕事の仕方をしてみたい方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひご連絡ください!