「Winner takes all」
という言葉がある。勝者総取りという考え方だ。
挑戦するチームを率いるリーダーならば、チームを勝たせなければならない。
この話をすると、個性を尊重すべき、多様性が大切だ主張する人が出てくるのだが、その価値観を比較対象に議論する事そのものが間違っている。
「勝ち」には「勝利した」という単一事象では到底測れないほどの価値がある。
知ってもらえる、ファンが増える、挑戦機会をもらえる機会が増える、何より
「こいつとやると勝てる」と思ってもらえる。そこが重要なのだ。
負ける戦だと知っていて戦場に行きたいと思える兵士なんて(※ごく稀に存在するが)この世にほぼ存在しない。自身の努力、使った時間は誰だって報われたいと思っている。声にこそ出すと恥ずかしいけれど、ここに使った時間や努力は報われるべきだと心の奥底では皆考えていたりする。
結論、勝ちにこだわらないチームには、当然勝ちにこだわらないメンバーが集まるわけだ。勝ちにこだわったチームと、勝ちにこだわらないチームが戦うとどうなるか。同兵力(質量両方)であれば前者が勝つに決まっているし、量質共に多少異なるとしても前者が勝つ確率は高い。
ある領域の上位に既にいる場合は、「Winner takes all」なる考え方を伝えたところで敵視されるので、リスクが高まることから、建前上はみんなでより良いものをと言うものの、結局は勝者総取りの世の中だ。
勝ちにこだわると、周りで共に戦うメンバーはもちろん、ライバルの質が上がる。皆勝ちにこだわっているから。
前述したが、
「勝ち」には「勝利した」という単一事象では到底測れないほどの価値がある。
逆を返せば中途半端に一度投げ出すと、「中途半端に投げ出すやつ」という印象がつく。勝者総取り理論が成り立つのと同様に、敗者つまり何かを途中で投げ出す行為は、単一事象で到底測れないほど損をしているわけである。
昔から継続は力なりとは良くいったものだが、本質は何も変わっていないと思っている。
人生挑戦の数は大切だと思うが、