22回目のイタリア遠征 <<Episode.01>>

少し時計の針を戻して、2023年の11月の話をさせてください。ACミランアカデミー愛知としては22回目となるイタリア遠征を開催しました！

2012年の初開催から、毎年2回をベースに開催してきた当方のイタリア遠征。コロナ禍もあり3年以上にわたりイタリアの地から遠ざかりましたが、今回で参加スクール生の総数（延べ人数）が250名を突破しました！（これも保護者のみなさまのご理解あってこそ、ありがとうございます！）

毎年春はイースターの時期にイタリア北東部・トレントで行われる国際大会に出場しています。2023年に4年ぶりのカムバックを果たしました（この話もまた後日）。

今回の目的地は、ACミランのホームタウンでもあるミラノ。世界に誇るファッションの都であり、イタリア最大の産業都市としても知られています。

準備期間はおよそ5ヶ月！

今回はACミラン完全バックアップのツアーということで、サン・シーロスタジアムでホームゲームが観戦できる！というのが大きな目玉となります。

国によって多少の差こそあれど【8月末に開幕→翌年5月閉幕】が一般的なヨーロッパのサッカーシーズン。年間カレンダーが発表されるのが大体7月ということで、リリース直後に観戦したい（できる）試合に照準を定めるのがオーガナイズの第一歩となります（2023年は開幕が早まり7月上旬でした）

（↑このカレンダーが出るまで、すごくワクワクヒヤヒヤする笑）

次に考慮すべきは季節。ミラノの冬はそれなりに厳しく、雪が降る日も多くなるというところも鑑みて、真冬の開催はいろいろオーガナイズ上のリスクが多いことから、基本的には「12月上旬までに開催してやる」と思って動いています。

ということで、準備期間は多くみても5ヶ月！となるのです。

お世話になる旅行会社さんと連携をとりながら、長い旅が始まります。通常の旅行は家の鍵を閉めるところから始まり、帰宅してひと段落となりますが、私の場合は顧客への告知から会計の締めまで。ゴールが見えない果てしない旅が続くのです。笑

さらに今回は新たなチャレンジとして、ACミランアカデミー千葉、旧交を深めてきたレティーロサッカースクールさん（大分県＆宮城県）と4クラブ合同ツアーを行うことにしました。

いろいろ模索した結果、4クラブが韓国・仁川国際空港で集合するという渡航プランに決定しました。
初めての試みで、とてもドキドキヒヤヒヤしました。笑

物価高・円安の破壊力に戦々恐々

旅行会社さんに日本からイタリアまでの航空券・現地での宿泊や移動手段に関するコーディネートを進めてもらう一方で、私はコンテンツとそれに伴うスケジュールの策定に奔走する日々。我々の頭を悩ませたのは世界規模で続いている物価高。インバウンド加速に伴い航空券確保のハードルも上がりましたし、

そしてもう1つの悩みの種が、2023年後半になって本格的に牙を剥き始めた【円安ユーロ高】でした。

エクセルの自動計算機能を疑いたくなるほどのコスト増。各ご家庭の負担を少しでも減らそうと努力する日々が続きました。ひと言でいえば、とってもしんどかった。

20回以上の開催からコストパフォーマンスには多少の自信があったのですが、それすら打ち砕くダブルパンチでした。（とはいえ、関係各所にご協力をいただきまして改めて感謝申し上げます！）

書類作成に悪戦苦闘！

未成年海外渡航にはたくさんの準備が必要です。アポスティーユ申請を伴う渡航同意書の作成、ACミランから求められる必要書類の作成。2022年10月実施時はコロナ禍の出口に差し掛かった頃ということもあり、参加者18名分の書類だけで総重量2kg！の書類カバンを手荷物として持ち歩いていました。

昨年より少しだけライトになったものの、煩雑な作業を伴う準備に付き合っていただきました。書類の一筆一筆に親御さんの愛を感じるのは、この世界できっと私だけでしょう。「少しでも安全に、いい経験をしてほしい」という思いが込められているような気がします。

↑もちろん作成する書類は英語かイタリア語表記。親御さんにとって「少しでも分かりやすく」と思って記入例を必死こいて作りました！

まずは経由地・韓国へ！

さまざまな紆余曲折を経て迎えた、2023年11月21日。出発の地となる中部国際空港に10名の子どもたちが集まりました（いずれも2011・12年生まれ）。ACミランアカデミー愛知からは8名のスクール生、レティーロサッカースクール宮城からはスクール生2名とコーチ1名が参加します。

この日初めて顔を合わせるメンバーも多いということで、まだまだ緊張しがち。

ご家族に温かく見守られながら保安検査場をくぐり、いよいよ10日間に及ぶ冒険の幕開けです。まずは韓国・仁川国際空港へと向かいます！

<<Episode.02>>に続く