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なにをやっているのか

イタリアのサッカークラブ・ACミランの公式サッカースクールを運営しています。 幼保年中〜小学6年生までを対象としており、愛知県内3都市(名古屋・小牧・豊橋)で活動中です。 イタリア発・クラブ独自の育成メソッドにもとづくトレーニングを通して ・サッカー面でのスキルアップ(テクニック・戦術) ・アスリートとしての体づくり ・健やかなメンタル形成 ・社会性の成長 ・国際感覚の芽生え といった多角的な成長を届けられるスポーツシーンの創造に努めています。

なぜやるのか

【パーソナリティが成長するスポーツシーンの創造】 どんなスポーツにも学びがあり、その学びが成長を与え、人生を豊かにしていくもの。 サッカーは、他者と関わり合いながら課題を解決していく姿勢が求められます。 自己研鑽も大切ですが、より良い個が集まるだけではうまくいくスポーツではありません。 「より良いメロディは音符の羅列にあらず」 (味方も相手選手も含めて)他者と関わり合う中で、パーソナリティを磨いてほしい。 誰かとつながるというむずかしさ、うまくいった時のよろこびも味わいながら、 一人ひとりの「らしさ」を見つけられるようなプレー環境を作り上げていきます。 【掴むなら、目先の成功よりも将来輝くための原動力を】 子どもたちは、今すぐ成功を収めなければいけないわけではありません。 複雑性の極致にあるスポーツに取り組んでいるからこそ、 最短距離を進もうとすると、正しい成長は見えてこないもの。 サッカーというスポーツの全景は簡単には見えてきません。 子どもたちに、たくさんの可能性があることを理解してもらえるように、 「プレーの幅」を増やしていけるサポートをしていきます。 いいプレーのあり方はケースバイケース。 自身のプレー状況、味方や相手の動き方により、秒を追うごとに変わっていくものです。 「失敗は成功のもと」 失敗しなくなることにフォーカスしたプレーヤー育成ではなく、 失敗とうまく付き合いながらでも、自ら成功を手繰り寄せられる育成を目指しています。 時間はかかりますが、このアプローチが人間的な成長に与える確かなチカラを届けていくために私たちはピッチに立ってます。 【楽しみながらも成長できることを証明する】 失敗とはなかなか受け入れがたいもの。できれば避けたい、でも避けては通れない。 子どもたちにプレーしながらより良い成功体験を掴んでもらうべく、「うまくいかない時間のマネージメント」にできる限り配慮するようにしています。 「大丈夫、気にしないで」「次はできるぞ」と背中を押してあげること。 「むずかしいよね」「思い通りにはいかないね」と、目の前の困難への理解を示すこと。 困難から目を背けていれば、「今こそやるんだよ!」といった叱咤激励もアリでしょう。 しかし、何よりもまず最初に追求するのは、子どもらしく「楽しくやる」土壌を作ること。 結果がどうあれサッカーをプレーする時間が幸せであるために、試行錯誤している時間も楽しいと思えるように。 前向きな空気に満ちたプレー環境を作るスペシャリストであってほしい。 厳しさだけが先行するピリピリとした環境では、自由なコミュニケーションは生まれてきません。 しかし、大人も楽しく働いている姿勢を示せば、子どもたちの閉じてしまいがちな感情のフタは自ずと開いてくるはず。 子どもの笑顔に勝るとも劣らない自己表現をしていく中で、幸福度の高いプレー環境を作り上げていきたいと思っています。

どうやっているのか

【欧州サッカー名門のエンブレムを背負うことを気負わない】 ACミランのエンブレムを背負うことに遠慮がある人もいます。しかしながら、その遠慮がコミットメントを受け身にしてしまう第一歩となってしまうので、気負わず働く姿勢が求められます。 開校から12年間、たくさんの失敗を重ねながら成長を続けてきました。 これはACミランから派遣されるテクニカルディレクターも同じです。 「誰だって失敗する、完璧はありえないが改善はできる」と何度も口にしてきました。 受け身にならず、失敗しても提案し続ける勇気を持つこと。 欧州サッカーの名門の一員であれ、接するのは天真爛漫な子どもたち。 彼らの成長のために、確かな知識を持ちつつ積極的に実践できるパーソナリティを育んでほしいと願っています。 【まず、やってみる】 ACミランの育成メソッドは、ただ学ぶだけではほとんど何も吸収したことにはなりません。 知識獲得と実践はイコールではなく、実際に行動に移してみて初めて体現できたことになります。 行動しながらメソッド理解を深めていき、スタッフ1人ひとりの「人間味」「パーソナリティ」も含めて、ACミランアカデミーらしい環境を作っていきます。 アクションなくしてリアクションなし。 待っているだけでは決してチャンスは訪れないからこそ、積極的につかみにいくマインドを忘れずにいてほしいのです。 【課題・問題とうまく付き合っていく】 イタリア人も含めた「ラテン気質」とは、一般的に「とにかく陽気」と形容されることもしばしばです。 それゆえ、ビジネス面では「適当」「その場しのぎ」なんて意見もあるほど。 しかし、私たちは彼らの「問題解決能力の高さ」を前向きに捉えています。 普段からイタリア人(テクニカルディレクターやACミランの関係者など)と接していますが、彼らはよく「問題は解決すればいい」と口にします。 彼らは総じて、「問題がある」という日常に慣れています。(電車やバスは時間通りに来ないのが当たり前、またストライキも頻発する国です) だからこそ、何か問題が起こった時に肝が据わっている、というか焦らない。 妥協案や新たなアイデアを導くことがとてもうまいのです。 緻密で問題が起こりにくいのが日本文化のいいところ。 問題が起こらないように万事整えることに長けていますが、その一方、問題を解決する際のフットワークの重さは昔からの課題です。 サッカーをプレーする上で求められる「思考の柔軟性」や「豊かな創造性」を、彼らは日常生活から身に付けアイデンティティとしています。 私たちは日本の社会人としての緻密さを生かしつつ、このイタリアナイズドされた要素をしっかりと汲み取って仕事に生かしていきたい。 課題はゼロにはならないもの。うまく付き合いながら解決策を導いて、よりよい環境を作り出していきたいと考えています。