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新卒社長日記vol.2 「どのようなキャリアで新卒社長に?」

vol.2ですが、前回あまり自己紹介をできていないので、しっかりと自己紹介をしたいと思います。自分の学生時代と社会人時代をざっと紹介をしますが、そんなに華々しいキャリアではないです笑 そんなリアルも含めてお伝えしていきます。

当たり障りのない小学校・中学校時代

名古屋市生まれ、名古屋育ちの二人兄妹の長男。振り返っても至ってどこにでもいるちょっと勉強が得意な子でした。社宅住まいだったので子どもたちの面倒をよく見ており、評判は良かったです。そのような流れもあってか「良い子である」ということで褒められることを学び、育ったことで学級委員や応援団長をするなど優等生な小学時代。

中学は野球部に属していましたが、至って可もなく不可もなく過ごし、部員と楽しく過ごしていただけで、勉強はそこそこにできたので、そのままいわゆる”自称” 進学校に進学。笑一応ここでのトピックは、祖父の影響もありパティシエになるための食物科か、数学・理科が好きだったので理数科行くか、みんなと同じく普通科に行くかを悩み、理数科を選ぶという一応の進路選択がありました。

小学校と中学校は、本当に当たり障りなく無難にいろんな人と仲良く、意志も主張せず川に流れるように生きていました。

本気を体験する高校時代

高校は、学祭も部活も全力を尽くす高校でした。高校では中学から興味があったバレーボール部に入部。顧問が有名な方がちょうど自分の年に転校し、一気に厳しい環境に。今思い返すとまあいろんな意味でハードでいろんな忍耐力を身に着ける機会になりました。笑その中で、未経験ではありながらエース番号をもらうレベルまでは上達をしましたが、いかんせん勝負所で勝負ができない情けないエースでした。他レギュラーメンバーが経験者であること、市選抜・県選抜に選ばれている選手もいる中でエースである覚悟を持てておらず、それゆえの”失敗しない”ためのプレーを重ねていました。それを仲間からFBを受ける日々を繰り返し、正直ただ耐えることをしていたなと。

ただ最後の県大会出場をかけた試合で、強豪校との試合。負けたら引退、勝ったら久しぶりの県大会出場の試合で1セット目大敗。そのセット間で他レギュラーメンバーが沈んだ顔をし、涙目な人もいるのを見たときに「俺は負けても泣かないと思うけど、みんなは泣くのかもしれない」と思ったときに自分だけ本気で勝利に向き合えてないことを痛感したことを覚えてます。同時にその勝負所で勝負をしない自分は「自分のせいで負けない」努力をしていただけで、勝つためのリスクをとる勇気のない自分であることを強く自覚した瞬間でもありました。「このままで終わるわけにいかない」という気持ちと、俺が勝たせるという気持ちだけをもって次のセットは勝つために腹をくくったプレーをし、声をかけ続け、2セット目を取り返し、最終セットデュースを重ねた末の逆転勝利。あの時の勝った瞬間の感情と部員全員の喜びの顔と声はいまだ色褪せず記憶に残ってます。

自分自身その経験で自信とエースとしての自覚を持つことができ、不思議なことにチームが強くなりこれまで勝てなかった強豪校などにも勝利を収める大躍進をチームとしてなしました。その県予選から引退までの1~2か月が死ぬほど楽しく、だからこそ引退時は「もっと早く覚悟を決められなかったのはなぜなのか」「なぜもっとはやく”組織の勝利”に責任を持つと決められなかったのか」と強く後悔をしました。

だからこそ、大学では「理想に腹をくくる」を信念に、そしてこの部活よりももっと本気な経験をしていくぞと決意をしました。

リーダー経験を重ねるも不完全燃焼な大学・大学院時代

受験を終えて大学では部活と悩むも肩を壊しており、部活を断念。学祭のリーダーなどを経験し、新企画を立ち上げ推進。自分のやりたいことにまっすぐ、そして理想のために前に立つことを恐れないことを決め突き進みました。その後留学、留学支援団体、就活支援団体の代表を経てリーダーとして本気のつもりでありながら、それを人に求めきれず、ひとりで本気になっている日々を過ごし、周囲との衝突、温度差をどの団体でも感じる経験をしました。振り返れば「自分が理想に本気になることへの怖さ」はないもの、「周囲に本気を求める怖さ」に葛藤をし続けた期間で、半端にうまくやりくりするスキルだけ身に着けてしまったが故のどこか心の充足感を得きれず、高校の部活を超えられない感覚を持ったまま大学時代を終えています。(多くの友人と多くの経験ができた楽しい毎日ではありましたが笑)

鳴かず飛ばずの1年目

就職活動は、コンサル系を中心に進めていたものの、もともと教員志望で特に進路や生き方に興味があったこともあり、人材も同じく見てました。最終的にはリンクアンドモチベーションも検討していましたが、高校の経験と大学の経験から「理想に腹をくくり、本気で組織に求める個人」から組織は強くなるという考えが強く、株式会社リンク・アイのアイカンパニーという考えと、採用から組織、社会を変えていくというストーリーに共感をし、説明会も始まる前に辞退を申し出て、入社を決めました。

そのような決断もありながら、キャリアアドバイザーとしての1年目は苦労をしました。新人研修は全社4位だったりとまだよかったのですが、本業での成果が伸びず、上司とのMTGが億劫になっていた時期も続きました。振り返ると上司の顔色を窺い、自分の意志をもたずに仕事をしていたからこそ学生さんにも影響を与えられず、総じて高校時代前半までの”失敗しないための当たり障りのない仕事”をしていたなと。

転機の拠点長就任

上司の異動により、2年目4月から拠点長に就任することになったのが転機です。どう考えても能力不足な役割だと思ったのですが、同時に高校のエースになった時をフラッシュバックし、同じことを繰り返す自分に気づいたのがこのタイミングです。組織に本気を求められなかった大学以前にできたと思っていた、まず自分が理想に本気であることをしていないことを痛感し、自分が創りたい拠点が何か、今課されるすべての仕事を徹底的に本気でやり切るには?を考えたあたりから吹っ切れて、成果も自分の成長も一気に加速しました。その後拠点としての採用への挑戦など自分には能力が不足しているかもしれない役割に乗り出していくことを楽しみ、新たなリクルーティングアドバイザーでも「理想と向き合う」「できないを楽しむ」ということを大切に突き進んでいきました。

初めてのリーダーとキャリア唯一の転職活動

4年目は東海と九州の2拠点の統括をし、そこで3名のメンバーをマネジメントをしました。自分のように1年目から苦労してほしくないと、基準をもって彼らを思い向き合っていたのですが、関係性はこじれてしまいました。振り返れば”自分の本気”を押し付けて、彼らのことをちゃんと見て、信じて、期待することができておらず、どこかで自分の言うとおりに動かそうとしていたと思います。

こじれにこじれ、自分はなぜ彼らと向き合わないといけないんだ、自分はプレイングをまだやりたいなど自分に言い聞かせて転職活動をした唯一の時期でもありました。

最終的には、「自分がまだ何もなしていないこと」「この会社に与えられたものを適切に還元できていないこと」を強く感じ、自分と向き合い、メンバーと向き合い、会社と向き合うことを決めました。(その理想については下記記事に書いています。)

新卒社長日記vol.1 「次世代に投資する社会創り」 | 新卒社長日記
はじめまして。2025年1月より株式会社リンク・アイの代表取締役社長に就任する磯貝 友希です。これから週1程度で社長として感じ、考えたことを残していこうと思います。Xでも1日1ポストをしていく予...
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想いに邁進するリーダー・マネジャー期間

自分が選びなおしたということも含めて、会社の課題は自分の課題と考え、様々課題だと感じることに率先して関わり、キャリアアドバイザーの育成の体系化、グループ横断のプロジェクトマネジメントへの挑戦、新商品・サービスの開発への挑戦など、気づかぬうちに勝手にやれない、いつかやろうとしていたことを手あたり次第進めていく期間に突入します。視界が開けて、自分自身のやりたいことの実現する道筋が見えていく感覚含めて非常に楽しんでいた期間でした。自らが挑戦すればそれにワクワクするメンバーがいて、メンバーのわくわくする未来を創ることがリーダーの仕事だと強く認識した期間です。その後新卒採用に力を改めて入れ直し、その新たな仲間が増え、新たなまっすぐな気持ちが次なるエンジンとなり、より高い理想に挑みたいとエンジンがかかってきたところで、今回の社長就任という運びになりました。

理想と仲間を信じ、怖さを選ぶことの大切さ

振り返ってみると当たり障りなく、周囲に合わせていた期間と、仲間を信じ、理想を信じた期間の繰り返しだったと思います。人間は強くないと思っています。でも強くないからこそ強くなりたいという理想が芽生えるし、強くないからこそ誰かの痛みに共感し、強くないからこそ仲間を求めるのだと思います。

大切なのは、理想をかなえられるという自信ではなく、理想に向けて諦めない覚悟であり、理想を実現するために仲間を信じ続ける覚悟だと思います。その裏側には「努力が報われない怖さ」「仲間に裏切られる怖さ」が常にあるものだと思いますが、それでも自ら信じると決めて、覚悟を持つことが大事だと思っています。

人より少し仲間と向き合うことを決めた回数が多く、過去経験から少し諦めが悪かっただけだと自分のことを思っています。ぜひどんなキャリアであろうと「努力し続けられる自分」と「想いを一緒にする仲間」を信じる勇気はすべての人に持っていてほしいと思っています。


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