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ワークショップのコンテンツ製作時の著作権とアーティストや企業へのロイヤリティについて

 おっぱいアートの主催者で、andGALLERY代表でもありアーティストでもあるタナカナミさんにこども向けのアートワークショップコンテンツ製作を昨年よりお願いしているのですが、この前ZOOMで打ち合わせしている時になんか最近色々あったらしく(笑)自身が手塩にかけてつくったコンテンツをパ◯られたというお話しを怒り口調でされていました。

 こういうコンテンツ製作の話をしていると切っても切れないのがコンテンツを考えた時のアイデアをどう守りつつマネタイズするか?という問題です。アートやマンガなど比較的発案者が明確で取り扱う販社(出版社)などの保護の努力などもありきちんと守られている業界(それでも日々模倣の問題はあると思いますが)と比べると、まあ脆弱なワークショップの世界はどこぞで誰がやったのかなど知らぬ存ぜぬの無法地帯。どっかでやったのを誰かがコピーして自分たちのオリジナルです!と言い切ってもわからない世界でして、信念のない人はバンバン◯クってビジネスしてる人がまあもりだくさんなんです。

 今オリンピックの件で森さんが炎上していますが、森さんみたいに何が悪いのか、罪の意識が皆無な業者さんが多く、パ◯る事に抵抗ないので悪意がない。ここはそういう世界でしょ、って感じでお仕事されている古い体質の業界なんです。

 なのでこれらについてどうコンテンツを保護しながら広めるかという課題が常にある中、私等アソビスキーは比較的シンプルな方法でそれを行っています。まず一つは【めんどくさそうな内容にすること】。これはパクれなさそうなくらい工程や内容を複雑にする事で、あ、これパクんの面倒だな、と思わせるのがポイントです。そして二つ目は【普通にコピーすると明らかにマネタイズしない金額感にすること】。弊社は10年以上知育玩具業界と繋がりがある中でさまざまな工場や企業、アーティストとのコネクションがあり、テスト時も含め通常の購入ルートでは実現ができない販路で資材や部材を調達しています。それは別部門で小売店舗を運営するくらいの本気度合いです。日本でこども向けワークショップを事業化しながら百貨店におもちゃ屋出してる会社は間違いなくウチだけです。(※サンリオさんがそれに近いかもですが、ちょっと規模と軸が違いますが。)

 そして三つ目は【その道でご飯食べている専門家と一緒に仕事をして、その人にきちんと報酬を支払うビジネスにする】こと。統一デザインで完全自社にてコンテンツを製作している会社もあったりしますが、弊社は特にその辺の統一感は出しておらず、原作者が逆にバラバラで多様性をあえて演出しています。なんか普通の事書いてますが、それが出来ない会社が多いという事です。

 あるコンテンツをやりたい、と考えている人や企業は多いのですが、特に子供を対象としたワークショップを商流に乗せる事が出来ない人が多いんです。例えばアートをテーマにしたこども向けワークショップを考えた人がいたとして、それをどういう形でビジネスにするかが非常にハードルが高い。コンテンツを考えた人が例えばウチ以外にどこでやるか?となると、普通みなさん自腹で場所を借りて人員を確保して(もしくは自分自身で)準備も資材の調達もぜんぶ一人でやって・・・あれ?私の仕事なんだっけ?みたいな感じです。広告代理店などにアーティストさんが営業するのか?それもなかなかアーティストという性質上難しい(人が多い)ので、弊社はその辺の営業活動をサポートし、マネタイズのお手伝いをしてさまざまなコンテンツの認知度をあげる最初の気づきを与える事が出来れば、という考えてコンテンツをアーティストさんや企業さんと作っています。なのでウチのコンテンツにはきちんと製作者さんの名前やメーカーを前に出すようにしているのはそのためです。出所がなんなのかをお客様に伝える事は、コンテンツを作ってくれたアーティストさんや企業さんを守り、商流に乗せる事になりますし、このコンテンツはその道のプロが考えたんだと知らせる事でワークショップに奥行きを持たせる事が出来ます。

 という感じで昔は色々試行錯誤していたんですが、今はこの形で落ち着いています。現在主力の【トレジャーハンター・化石発掘体験】は私が作ったコンテンツですが、3年目未だ模倣する会社はありません。だって絶対に無理だもの。パクろうとするとしてまず本物の化石をどうやって調達するか?日本は化石が全く取れませんし、海外でも簡単に取れるわけじゃありません。それをどうワークショップのシステムに落とし込むか?ましてやおそらく800円でやるとすると10,000人分くらい作らないと割りに合わない。そんなに作って売れるのか?などちょっとヤルにはハードルが高すぎる。ワークショップを事業にしている会社は圧倒的に小規模企業が多いのでそんなギャンブルは出来無いのです。ウチはなんで出来たかというと・・・・ギャンブラーなので出来ました。多分なんでもそうですが、エッジを立てて思いがあってやりたい事がないとコンテンツって作れないし、その思いがあって作ったけどちょっとダメでビジネス的に回らなかったものの中にものすごく光り輝くものがあったりするわけで、私はそれを世に出すお手伝いが出来ればなあ、と思って色々今日も探してます。

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