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『Discover JALI シリーズ』

2021年の投稿

最終話 『自走』- Discover JALIシリーズ-

はじめて日本へ輸出したドライパイナップルは、大手百貨店、専門店、五つ星ホテルなどハイエンドマーケットへの参入を果たし、たちどころに完売した。その次もまたその次もあっという間に売り切れた。ここで新たに直面したのが生産力の問題。場当たり的な生産体制により供給の安定を欠き、暫くの間欠品状態が続いた。そこで製造工程を見直...

第四話 『日本』-Discover JALIシリーズ-

2012年2月 Jali Organic Project のモーゼス・エフライム兄弟と、技術者のマヤヤ(Joseph Mayaya)、セマキュア(Joseph Semakure)ら4名を日本へ招いた。実際の日本市場や製造現場をその目で見、肌で感じてもらうためだ。輸入食品店でのヒアリング、百貨店から専門店、 スーパ...

第三話 『前兆』-Discover JALIシリーズ-

2010年夏。我々 FAR EAST は初めてウガンダのビクトリア湖に浮かぶブッシ島 ジャリ村へ足を踏み入れた。島の対岸から木製のカヌーを漕ぎ、蓮の華が咲き乱れパピルスが覆い被さるように生い茂る水面を滑るように進み、島の入り口 ジャリ村 の船着場に着く頃、太鼓の音に合わせて歓声が響き渡り、激しく踊る島民の姿が目に...

第二話 『始動』-Discover JALIシリーズ-

以後住民達との話し合いの場を何度も何度も設けて、 ようやくプロジェクトに向けて村が一枚岩となってきた。プロジェクトに賛同する電気も水道もガスもないこの村にまず最初に必用であったのは清潔な水。早速、井戸を掘った。工場も皆で作った。フルーツを乾燥させる為の機械も用意ができ、残る問題は島への輸送であった。細い水路をく...

第一話 『上陸』-Discover JALI シリーズ-

第一話 『上陸』 父の遺言によりウガンダのビクトリア湖に浮かぶ、ブッシ(Bussi)島のジャリ(Jali)村に 640エーカーの土地を譲り受けたことを知った モーゼス(Moses Kibuuka Muwanga) が、初めてその地を踏んだのは1995年のことだった。モーゼスは1965年ウガンダに生まれ、幼くして資...

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『Discover JALI シリーズ』
我々は貿易会社である。これまで幾度となく異国の風を切り抜けてきたが、その中のどれもが今でもFAREASTの基盤となる貴重な体験へとなった。その中でも一つ忘れられない経験がある。ウガンダのジャリ村での壮絶な経験だ。このストーリーは全て弊社のジャリ村での実録に基づく。
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