社有林(仙北市田沢湖生保内)
木の展示場「巨木の森」では、大型の一枚板を展示・販売しています。
当社の社有林のなかには、このようにとても不健康な状態のところもあります。「子供に山はいらないと言われた」と相談に来られる方が多くいらっしゃいます。可能な限り引き受けてきましたが、当社でもまだ対策ができていません。手入れの問題なのか、地形や気候に合わない樹種が植えられたせいなのか、原因は正直良く分からないため、対策を決めかねています。かつての山守の知見や学問的な知見など学ぶことがたくさんあります。
こども達が山や木に興味をもつきっかけづくりとして、年に数回、木工教室や自由制作のイベントを行っています。令和6年度は、秋田県森づくり県民提案事業に採択していただき、子供向けの木工教室に加えて植樹イベントや大人向けにスウェーデントーチを作るイベントを開催します。植樹する木は、色々と悩んだ結果、仙北市角館町の工芸品である樺細工の原材料となるオオヤマザクラを植える予定です。
社有林から搬出した木材で薪を作り販売しています。かつては各家庭にチェンソーや鉞(まさかり)があって、丸太のまま購入しご自身で加工する方が多かったのですが、近年は写真のとおり割って乾燥させた薪の需要が増えています。このような薪を作るのには人手(労務費)がかかります。大規模な林業事業体では採算が取れずに薪事業を辞めたところもあります。当社は、設備投資の小さい事業で地域のニーズに応えるべく薪事業の拡大を。
木の展示場「巨木の森」では、天然秋田杉をはじめマツなどの針葉樹、ケヤキやクリなどの広葉樹の一枚板を販売しています。テーブルやベンチ等の製品として購入される方には、仕上げ加工の仕方や脚の形などの希望をお伺いし、職人さんに加工してもらいます。工務店さんや家具屋さんが原材料として購入されることもあります。
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