中村 拓美
クロノスタシス
第13回法政大学デジタルコンテンツコンテスト佳作受賞作品 この作品では、水溜りの波紋と時計の文字盤を重ねることでより静止した時間を強調した。波紋は自然界に存在する正円の一つであり、時計の針の運動は人間が生み出した正円の一つである。この二つの組み合わせで自然と人工物の対比を表した。また、写真はモノクロに加工し時間の停止を強調するため色温度を下げた。 デジタルコンテンツであれば自由に制作が許されたコンテストで、静止画の持つ美しさを表現したかったので、「時」をテーマにこの作品を制作した。雨粒によって生み出される無数の水の波紋は、二度と同じ配列では水溜りに表れない。そんな一瞬の自然の美を詰め込んだ写真に時を感じさせる人工物の共通点を対比させ、美しいものを作ろうと試みた。