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ポテチの新しい袋を発明提案
ポテトチップスの袋を開けた時、意外と中身が少ないことに気づいて損をした気分になったことはないだろうか。スナックは袋に不活性ガスを詰めないと粉々になってしまう。これはユーザの期待感を裏切るだけでなく、輸送時のコストとなって企業にのしかかる。容積効率が二倍になれば、トラックの数は半分にできるのだ。 プリングルスは筒の中にたくさんのポテトチップスが詰まっているが、イギリスにおいて「リサイクルの一番の敵」と名指しで批判されたことがある。リサイクルに不可欠なゴミの分別が不可能な容器となっていたのだ。 そこでお菓子容器の容積効率性を上げつつ耐衝撃性を保つ新しい容器の発明を依頼された。今回は課題が明確だったため、特許調査は課題調査のためではなく技術調査を目的として使った。 技術調査と課題の深掘りをした結果、スナックには特有の応力構造があることを突き止める。これを解決すること可能な、新しいスナックの形状を提案。発明提案書にまとめてXinovaに提出したが、依頼企業から「同様の手法で開発する予定だった」と通知が来たため採用とはならなかった。