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ZOZOの「文系AI人材」が講師を務めた、ZHDの文系AI人材育成プログラムの取り組みと成果

はじめに

こんにちは!ML・データ部AI R&D推進ブロックの川田です。

ZOZOの親会社であるZホールディングスは、2021年に企業内大学「Zアカデミア」内に、グループ各社の最新AI導入事例の共有などを行うAI人材育成コミュニティー「Z AIアカデミア」を発足。さらに9月からは、AIを学びたいグループ各社の文系社員を対象に、AIづくりやAIを活用したサービスの企画などを行う、実践型の文系AI人材育成プログラム「Z文系AI塾」を開催しています。

私が所属するZOZOのAI R&D推進ブロックは、AIを実装した機能や施策の企画とその推進を行うことでZOZOのサービス価値を向上させることをミッションとするチームで、「Z文系AI塾」全7回の講義全ての講師を務めました。

今回は「Z文系AI塾」の取り組みと、その成果についてご紹介します。

Z文系AI塾の目的と概要

AIはこれまで、専門の知識を持った人が作り、使うものでしたが、プログラミングや統計知識の専門知識なしでAIを活用できる「ノーコードツール」の出現、進化もあり、基礎知識とアイデアがあればAI活用を進めやすくなっています。

そのためAIを使ってサービス価値を向上させることができる「AIを活用できる人材」が求められています。

「文系AI人材」とは、AIの仕組みを理解し、使いこなすことのできる文系人材のことです。今後AIが世の中に普及していくにつれて、AIのアルゴリズムを研究・開発するエンジニアだけでなく、AIを活用できる人材が求められると考えられます。

ZHDでは2021年7月に、ヤフー、LINE、一休、アスクル、ZOZOグループよりボードメンバーが参加し、グループ各社の最新AI導入事例の共有などを行うAI人材育成コミュニティー「Z AIアカデミア」を発足。


Zホールディングス、
Zホールディングス株式会社(以下、ZHD)は、グループ企業横断でAI人材を育成するコミュニティ「Z AIアカデミア」を、ZHDの企業内大学「Zアカデミア」内に発足したことをお知らせいたします。「Z ...
https://www.z-holdings.co.jp/news/press-releases/2021/0715/


その中で9月からは、AIを学びたいグループ各社の文系社員を対象に、半年間の実践型プログラム「Z文系AI塾」を開催し、"AIを活用する"プロダクトマネージャーやプロデューサーといった多様な職種も含めAIを活用する人材の育成に取り組みました。

AI R&D推進チームが取り組んだこと

私たちAI R&D推進ブロックの役割は、講師とコミュニティマネージャーの2つです。

全7回の講義全てで当社メンバーが講師を務め、これまでに、参加者674名に対してZOZO社内で定義活用している「AI活用人材」の7つのスキルを伸ばす全7回のプログラムを実施しました。



【「AI活用人材」の7つのスキル】

  1. AI人材マインド:未来に向けてAIを自分ごととして能動的に学び、AI推進をリードする
  2. AI基礎用語力:AIのタイプや技術の概要理解、主要用語を網羅的に理解する
  3. AI構造理解力:ディープラーニングの仕組みや得意不得意を理解し、AIモデル構築フローを理解する
  4. AI事例収集力:国内外のAI事例を収集し理解する
  5. AI企画力:AIのタイプを理解した上でAI企画を立案する
  6. AI目利き力:AIを使うべきかの判断や、AIの評価を行う
  7. AIマネジメント力:AIの導入を推進し、AIと人の業務の連携設計を行う

【講義タイトル】

  1. 文系AI人材になろう
  2. いまさら聞けないAI基礎、総復習
  3. AI事例から学ぼう
  4. ノーコードツールでAIづくりを体験
  5. 超大規模言語モデルが起こす大変化
  6. 現役から学ぶAIプロジェクトの進め方
  7. AI企画を作ろう!実践ワークショップ

私自身も第6回「現役から学ぶAIプロジェクトの進め方」で一部登壇し、予測系AIプロジェクト、識別系AIプロジェクトの進め方と具体的なスケジュール感、AIプロジェクトを進める上で注意していることなどを話しました。

講義内では受講者の皆さんに学んだ内容を生かすための質問を投げかけて答えてもらう「問いタイム」を用意し、ただインプットするだけで終わらないよう、インタラクティブに交流できる工夫をしました。

また、コミュニティマネージャーとして、塾生への発信や質疑応答などメッセージツールを活用した事務局としての役割もAI R&D推進ブロックが担いました。

Z文系AI塾を実施した結果

前述したように、AI活用人材の7つのスキルを伸ばす全7回のプログラムが開催されました。

講義実施前と後に、参加者自身で各スキルの習熟度を自己評価していただいた結果がこちらです。

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