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【TECH BLOG】EKSのマルチテナント化を踏まえたZOZOGLASSのシステム設計

こんにちは。計測プラットフォーム本部バックエンド部SREチームの市橋です。

私たちのチームではZOZOSUIT、ZOZOMAT、ZOZOGLASSといった計測技術に関わるシステムの開発、運用を担当しています。現在のZOZOMATとZOZOGLASSは、どちらも独立したEKSクラスタ上で動いていますが、ZOZOGLASSの環境を構築する際に将来のマルチテナント化を踏まえ大きく設計を見直しました。今回は、この設計見直し時に考慮した点を紹介します。

ZOZOGLASSとは

ZOZOGLASSは顔の情報を計測し、イエローベースとブルーベースの2タイプ、及び春夏秋冬の4タイプの組み合わせからなるパーソナルカラーを診断するサービスです。計測した顔の情報から肌の色に近いファンデーションを推薦します。2021年7月時点で、ZOZOGLASSが推薦するコスメアイテムはファンデーションのみですが、今後はファンデーション以外のコスメアイテムも追加される予定です。ZOZOGLASSは無料で予約可能ですので、ご興味のある方はこちらからご予約ください。ちなみに私のパーソナルカラー診断の結果はブルーベースの冬でした。


EKSマルチテナントの構想

・マルチテナント化を検討した背景

ZOZOGLASSでマルチテナント化を検討した背景について触れる前に、マルチテナントについて整理します。マルチテナント(シングルクラスタ)とは単一のEKSクラスタの上で複数のサービスを運用することを指します。比較対象となる構成としてマルチクラスタ・シングルテナントがあり、これらを図示すると以下のようになります。

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