最近あった嬉しかった話。
数か月前に応募してくださった方。
その方は2021年4月に社会人になったばかりの方。
入社して数か月で退職した理由は、あまり真剣に新卒の就職活動をしていなかったからとのこと。
よく聞く話。きっと今も同じ理由で悩んでいるけど退職する勇気が出ないという方も多いのではと思います。
まず、その気持ち。大体の人が持っています。
(例に漏れず僕も感じていました…)
真剣に就職活動をできなかった、若しくは真剣にしたけど、
思ってたのと違う…と感じる方。
この入社前と後でのギャップを「リアリティ・ショック」なんて言い方をしますが、
約8割の人がこの現象に陥ると言われています。
だから何だ?
と思われるかもしれませんが、知っていると知らないとでは気持ちも捉え方も大きく変わります。
もう一つ例を出します。
個人的な話になるのですが、最近アカデミックな心理学を勉強しています。
これは採用担当だからというのもあるのですが、
「心」という目に見えない領域って、学問ではどう解釈されるのかが気になったからです。
そもそも心とか感情って、どこから湧いてくるの?
一般的に心は体のどこにあるのか?と聞くと心臓を指す人が多いけど、
心臓ってたんに血液を循環させているだけじゃね?
とか色々考えた末に、学問ではどう考えられているの?と疑問が湧き勉強スタート。
色々とデータをもとに心について語られていてとても面白いのですが、
特に「晴れの日と雨の日の生活満足度調査」という実験があります。
実験は至ってシンプル。
それぞれの日に電話調査で生活満足度を聞くだけ。
結果は想像通り、晴れの日の方が生活満足度は高いということがわかりました。
この理由を別の分野を持ち出せば、セロトニンだの何だのと様々でますが、
ここで言いたいのは、雨の日になんだか落ち込んだ気分になるのはみんな同じということ。
これを知っているだけで、なんか楽な気持ちになれたりするなと個人的には思います。
なので、今新卒で就職したけど…と悩んでいる方は、まずは立ち止まり
みんな同じ悩みはあるんだと分かるだけでも心は楽になるかもしれません。
(僕が豆腐メンタルだから、こういうことを考えないとやってけないというのは大いに認めます笑)
さて、だいぶ脱線しましたが。
最近あった嬉しかった話。
日々忙殺されながら、人事という仕事をしていますが、
新卒で入った会社を数ヶ月で辞めた方からの応募。
面談面接を通して色々お話を伺いながら、
まずは何をしたいのか。
自分は何になりたいのか。
何が大事で譲れないのか。
など。
様々聞いてみると、やはりそういった軸が固まっていない様子。
このままでは同じ失敗をすると思い、
面接ではあったものの、ゆっくりとその方の生い立ちからお聞きし、
どういう所がアイデンティティで、どういう所がその方の価値観を形成しているのか
などを聞き、面接最後に感じたこと、今後何をしたら良いかを全てお話。
結果、採用とは至らなかったが最近。
以前問い合わせていたとある企業様からお電話。
突然なんだろうと思い電話に出てみると、なんとその方からであった。
色々話を聞いてみると、あれから徹底的に自己分析をし直し、
いつか人事になりたいと感じた。
しかし人事になるためには、今の自分では知識からマインドから全てが足りない。
だからまずは幅広い業界の社長に会える業界で学ぶことにしました。
あのFBがあったからこそ、目指したいものができました。
と言われてしまいまして…。
それはもう嬉しくて嬉しくて。
あぁこれが自分のあるべき人事像なんだなと感じました。
人事として、会社に人財で貢献するのはもちろん、
応募者ひとりひとりが、面談面接を通して、何かを持ち帰ってくれる。
そんなものを渡せる人事になりたいなと思いましたし、
そのほうがもっと多くの人に幸せを届けられるなぁと感覚的にですが感じました。
面接は特に「採用or不採用」の二項対立になりやすいですが、
それだけではない深さというものを学べたとってもいい機会になりました。
忙殺される日々ですし、自分の不甲斐なさに悲しくなる毎日を過ごしていますが、
人事を目指している方、ゼンシンに興味を持ってくださっている方、ご縁でこのストーリーを見てくださった方。
こんな理想を持って仕事をしてる人事もいるんだなぁと思っていただければ嬉しいです。
そして、僕がストーリーを書くときは、「読んで何か得て欲しい」と思い書いていますが、この投稿は備忘録に近しいものです。
それだとポリシーに反すると思い、序盤にあえて長い余談を入れさせてもらいました。
何か辛いことがあったとき、僕はきっとこの投稿に戻ってきます。
みなさまも何か初心に帰れる場所があるといいですね。
それでは!
かわぎし。
株式会社ゼンシンでは一緒に働く仲間を募集しています