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【就活トクトク情報】IR資料を有効活用しよう【vol.13】

「企業や業界の情報収集ってどうやるんだ…」

そうお悩みの就活生、いませんか?

「とりあえず四季報買った!」
「説明会行きまくった!!」
「OB/OG訪問しまくった!!!」

☝こんな感じのアクションを起こした方も多いかと思います。
もちろん、企業や業界について意欲的に情報収集することは良い事なので、どんどんやっていきましょう。

今回は、それにプラスアルファする形で

◇上記のアクション以外にもこういう情報収集の方法もあるよ!
◇それにはこんなメリットがあるよ!

の2つを紹介していきます。

ズバリ、今回紹介するのは「IR資料」と呼ばれるものです。
聞いたことある方も少なくはないんじゃないでしょうか。

それでは、まずは「IR資料が何か」を説明していきます。
グロービス経営学院のお言葉を拝借すると、

『IR』(Investor Relations)
→企業が株主などの投資家に対して行う情報提供などの広報活動。

※引用:グロービス経営学院(https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11647.html

ということらしいですね!
これだと、ちょーっとイメージしづらいかもしれないので、カンタンに補足します。

そもそも企業投資家の関係をざっくりと図示すると、こんな感じです。

企業である以上、事業を行うには元手となる資金が必要ですよね。
企業にとっては「資金をどうやって調達するか」という観点が重要なのですが、
逆に投資家にとっては「ここに投資して大丈夫なのか?」という観点が重要になります。
(投資先の企業が事業失敗などしたら、自分が損するわけですからね)

そのため、企業が「弊社の売上と利益はこんなもんだよ」「こういう事業やっていて今後はこういうプランを考えているよ」という情報を開示して、「だから弊社にぜひ投資してくれ!!」と投資家に伝えるために使われるのが"IR資料"なのです。
また、既に投資してくれている投資家に対して「今年はこんな実績でした」と報告をする役割も兼ねてます。
(誰だって自分が出資している企業がどんなことをやって、どんな実績を出しているのかは気になりますよね)

めっちゃカンタンにまとめると、

企業はIR資料を作成することで、
まだ見ぬ投資家に対して「弊社の実績こんなもんだぞスゴイだろ、だから投資してくれ」と伝え、
既に投資してくれている投資家に対して「投資してくれてありがとうございます。こんな感じの実績です」と報告しているわけです。

(伝わりました?)

「IR資料とはなんぞや」について説明したところで、
いきなりですが、まずはこれ👇をご覧ください。

※1:引用元は下記に記載

見た瞬間に、「めっちゃ業績伸びてるやん…!」って一瞬で伝わりませんか?
そうなんです。IR資料のスゴイところは

"ビジネスに詳しくない人が見ても分かりやすく作成されている"

という点なのです。
これは僕の個人的な主観ですが、サイバーエージェントさんのIR資料が最も分かりやすいと思います。

①本当に必要な情報だけに絞っている(1スライド1メッセージ)
ぱっと見ただけで何が言いたいか分かる(図や写真を上手に配置)
見てるだけでワクワクしてくる(未来を"魅せる"のが上手)

「①と②が上手だな」と感じる企業は結構あるのですが、③の「見てるだけでワクワクさせてくれるIR資料」はやっぱりサイバーエージェントさんがダントツじゃないでしょうか。

これ👇とかも見ているだけで(投資家でもないのに)なんかワクワクしてきませんか?
「おー、めっちゃいろんなゲームが配信されるんだ!」ってなりますよね。

※2:引用元は下記に記載

また、個人的にはNTTdocomoさんのIR資料も結構好きです。
これ👇とかも「どんどん5Gが展開していくのか!10,000局ってやべー!楽しみ!」って思います。

※3:引用元は下記に記載

今回は2社のIR資料の一部しか紹介できませんでしたが、要するに私の言いたいことは

「IR資料ってめっちゃ分かりやすいから、ビジネスに自信がなくても大丈夫!」

ってことです。
決算報告書って聞くと、なんかいかにも大量の数字が小さい文字で表に並べられているイメージがあるかもしれないですが、最近のIR資料はどんどん"分かりやすさ"に特化していっているので、全然そんなことはないです。
(分かりづらい資料だと投資家も「めんどくせ、もういいや」ってうんざりしちゃいますからね)

そして何より、IR資料は投資家に向けて社外公開するものなので、

”ちゃんとした公式の情報が載せられている"

というのもスゴイところの1つです。要するに信憑性は高いってことです。
(嘘を書いたら粉飾決算とかになっちゃいますからね)

最初はとりあえず眺めるだけでも全然良いと思うので、ぜひいろんな会社のIR資料を見てみてください。
「どの会社の業績がどのくらい伸びているのか」「今後はどんな事業構想を描いているのか」なども、
企業選びのポイントの1つになるかと思います。

※それぞれ「〇〇(社名) IR資料」でググれば一瞬で出てきます。

業界研究や企業選びの際にIR資料が役立つのはもうなんとなく伝わったかと思うのですが、
IR資料に目を通しておくメリットはもう1つあります。

"面接の際に、IR資料の内容に言及できたら好印象になりやすい"

という点です。(もちろん企業や面接担当者によって異なりますが)
何故好印象になりやすいのでしょうか?
その理由はシンプルです。

事前にそこまで調べてくる就活生は少数であり、
それだけで面接のときに差別化になるからです。

就活生の気になる点として「働き方」「社風」「給料」などに注目が集まりやすいですが、
「売上などの数値実績」や「来年度以降の事業構想」について調べてくる就活生は意外と少ないです。

「本当に御社が第1志望なんです!絶対入りたいんです!」と面接で熱く語る就活生に限って、
面接担当者に「じゃあ弊社の昨年の売上どのくらいか知ってる?」って聞かれると、
「・・・」と沈黙が発生しちゃいがちだと思います。

そこで、サラッと「もちろん知ってますよ。〇〇ですよね」と答えられたらカッコいいですよね。

①数値実績
 ┗ 企業全体の売上と営業利益
 ┗ 事業ごとの売上と営業利益

②業績分析
 ┗ ここ数年の概要(例:好調 or 不調など)
 ┗ 要因(例:なぜ好調/不調なのか。何が好調/不調なのか。など)

③事業の方向性
 ┗ 来年度目標
 ┗ 注力していく事業

分かる範囲で良いので、最低でも👆これらについて調べておくといいでしょう。
いざ聞かれた時にサラッと答えられたり、「志望動機」と「事業の方向性」を絡められたりするからです。

だいぶ長くなりましたが、まとめるとこんな感じです。

というわけで、今回は

◇情報収集の方法の1つとしてIR資料もオススメだよ
◇IR資料に目を通しておくと面接で役に立つというメリットがあるよ

の2点について説明してきました。
もちろん、すべての企業がIR資料を一般公開しているわけではなく、
むしろ公開しているのは世にいう"大企業"が多かったりします。
(ベンチャーで公開しているところは少数と思われます)

なのでググっても出てこなかったら潔く諦めて、違う方法を模索しましょう。

▽こんな情報収集の裏技もあります

【就活トクトク情報】情報収集の裏技【vol,3】 | お得情報
就活生の皆さん、こんな悩みを抱えたことはありませんか? 周りの就活生が「今日〇〇会社の説明会行ってきたよー」とか「OB訪問のついでにランチしてきた」などと会話したりSNSに投稿したりしているのを見ると、ついつい焦りを抱いてしまいますよね。 というわけで、今回は 「情報収集に苦戦する就活生」に向けて 「情報収集の裏技をお届けする」 というテーマについて、仮想の対談形式でお送りします。 ...
https://www.wantedly.com/companies/zein/post_articles/191294

この記事を読んで、皆さんがいろんな方法で情報収集できるようになることを願ってます!
それではまた!

【引用元】
※1、2:株式会社サイバーエージェント 「2019年9月期通期 決算説明会資料」4枚目、23枚目
https://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/D5nz/Ke5D/t6xc.pdf?_ga=2.29169148.1372038798.1574227990-492972767.1573206347
※3:株式会社NTTドコモ 「2019年度 第2四半期決算説明会資料」17枚目
( https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/ir/binary/pdf/library/presentation/191029/presentation_fy2019_2q.pdf )

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