yutoriってどんな組織なのか?
この写真に写っている12人全員は、yutoriであり、yutoriではない。
実は、僕らの組織は役員が3人(正社員が0人)、アルバイトが5人、副業で手伝ってくれている友達が3人、公式モデルが1人という構成になっている。これまで採用媒体には求人を掲載しておらず、基本的には友達で構成されている平均年齢23歳のチームだ。
"友達"と働いてて感じる空気感の変化
そんな「友達」は外資系の広告代理店だったり、名だたるベンチャーでのエース社員など、本業でも活躍しているとても優秀なメンバーだ。彼らはなぜ貴重な自分の時間を使ってyutoriに関わってくれるのだろうか。
「最初に話を聞いた時、彼らの見つめている世界に惚れた。その素直で強烈な"好き"や想いを言語化し、共に形にしていく中で、自分の中に今までに感じたことのない"ゆとり"ある透き通った感覚を覚えた。」
「尊敬できる同世代メンバーと、好きな領域で、不健全な辛さや恐怖から自由な状態で、いいものを生み出すコトに集中できる環境が心地よいからだ。」
これまで、【今】は「輝かしい未来のために逆算されたマイルストーン」に過ぎず、たとえ辛くても苦しくても耐え忍ぶべき場所であったように感じる。
でも、”答えに対して、逆算しながら今を生きること” にみんながくたびれてきているのではないか。「その先に待っている答え」だけが本当に今を輝かせるのだろうか。
今は未来のためだけの窮屈な場所ではない。
僕たちは”今この瞬間、僕たちが満ちているかどうか”、没入できる【刹那】を大切にしたい。
そんなことを思いながら今を頑張っていたら、自然と僕らの周りには今に没入している「友達」が集まってきた。
文化祭前夜の得も言われぬ高揚感だったり、別に何か起きるわけでもないのに真夜中のプールに忍び込む危うげさだったり。決して答えを求めていたわけではない、あの青春の【刹那】を今でもみんな探しているのかもしれない。
僕らはスタートアップじゃない
僕らは、自分たちのことをいわゆる「スタートアップ」として定義していない。
急成長・急拡大には重力としての歪みがつきもので、その歪みを許容して経済的に大成することが、今の空気感において唯一の解だと思わないからだ。
決して大きな資金調達をしなくても、みんなが狂っていなくても、サクセスすることは出来るはずだ。僕らは臆病だしチキンだから、常軌を逸した急拡大ではなく地に足をつけて着実に成長したい。それは、いわゆる「スタートアップ」とはまた異なる。
だから、資金調達後の3ヶ月間も、正社員を増やさずに副業ベースで関わってくれるメンバーを増やし、どんな人が僕らの組織でワークするのか、そのためにどんな要素が必要なのか、再現性を持たせるための知恵をコツコツと貯めた。
とても地道だ。しかしこんな僕らのスタイルが、逆説的に今の空気感の中で中長期的に大きな成果を残すことにつながるのではないかと、僕は信じている。
好きなことを好きと言えないあなたへ
僕らのビジョンは「臆病な秀才の最初のきっかけをプロデュース」し、「誰も恐れずに好きを体現する社会の実現」だ。
今、自分の好きを120%で表現しきれていない、葛藤を抱えている人にこそyutoriに来てほしいと思う。
好きを”表現”することは極めて恥ずかしい行為だ。それは自分が本音で思っている必ずしも綺麗ではない想いをそのままテーブルに載せる行為だから。けれど、そんな”表現”こそが人を強く引きつける。
悲しいことに世の中には誰かの足をくじくためのたくさんの”揶揄”が溢れかえっている。今日ほくそ笑むためだけの”ネタ”を探している社会では、自分の好きを素直に表現するのはとてもむずかしい。
でも大丈夫、僕らは誰も貴方のことを否定しない。僕らは人にはできないこと、できることがあるという事実を認めている。だからこそ人は人と関わる意味があるのだから。
もしプレスリリースや、この長ったらしい文章を見て興味を持ってくれた人がいたなら、ぜひオフィスに遊びに来てほしい。(汚いけれど)雰囲気はにじみ出るものだからきっと感じるものがあると思う。
好きなことを好きと言う、たったそれだけのことが僕らには足りない。心が死ぬ前に好きの産声をあげよう。
2018.10.29 Takanori Kataishi